可憐な白い花びら(蕚)で目を楽しませてくれていました 【白雪姫(スノープリンセス)】 と同様、こちらも白い斑紋の「葉」が面白い植物です。
「カズラ」と付いていますので、つる性の草のように見えますが、分類上はキョウチクトウ科の常緑つる性の低木です。
この【初雪カズラ】、新芽のときには赤みの強い濃い桃色で、徐々に白みが強くなり、白色と緑色の斑点が混ざる姿を見せ、最終的には緑一色に落ち着きます。
それぞれ「葉」の成長時期に合わせて、色とりどりの模様が混ざりながら成長してゆきますので、色彩の変化が楽しめる日本原産の植物です。
釣鐘型の形状で横向きに咲いていますが、ツツジ科エリカ属の花です。
南アフリカ原産で、咲き始めの頃は白色なのですが、時間の経過とともに花の先端から、薄紅色がかって変化してゆきます。
葉の形状は杉の葉に似ていて、夏咲きの品種と、今頃の晩秋から春に咲きだす品種とがあります。
色づく変化が楽しめるのは、観賞用として面白い花かもしれません。
【ダンギク(段菊)】と名が付いていますので、「キク科」の植物だと思われがちですが、シソ科(以前はクマヅラ科にに分類)の花です。
葉の形が菊と似ていて、節にボール状にかさなって、3~4段の花を段々に付けますので、名前が覚えやすい花です。
青紫色の花の形状も面白く、蕚は5裂、4本の飛び出した雄しべが、糸状に見えます。
桃色や白の花もありますが、この青紫色が一番素敵だと思います。
別名「サマーキャンドル」という名前通り、夏に咲く花だと思いますが、この時期に咲いているのを見つけました。
橙色の鮮やかな花と、つややかな葉が特徴で、南インド・スリランカが原産地です。
キツネノゴマ科で、熱帯性の小低木に分類され、当然夏の暑さに強い植物です。
ローソク立てにみえる麦穂に似た棒状の茎があり、その棒状に沿って橙色の花が開花してゆくのが楽しめます。
【サフィニア】 のように、日本の気候に合わせた品種改良が行われてゆきますと、1年中が開花時期になり、季節感がなくなりそうです。
和名では【ツタバウンラン(蔦葉海蘭)】ですが、英名では「コリセウムアイビー」と呼ばれています、ゴマノハグサ科キンバラリア属の植物で、ヨーロッパ原産の帰化植物です。
1センチにも満たない小さな花ですが、唇形で薄紫色のかわいい形がなんとも愛らしいです。
ほふく性のあるツタですので、地面では広がり、石垣などでは垂れ下がって咲いています。
花は唇形で上唇は2裂、下唇は3裂に分かれ、先端は丸くて中央には黄色で2本の隆起(おり距)があるという、小さな中で見事な造形を見せてくれています。
ゴマノハグサ科は、面白い形の花が多く、これとよく似た「唇状の花」では 「キンギョソウ」 があり、「筒状の花」として 「ジキタリス」 などが思いつきます。
この見慣れぬ花の名称を調べるのに、随分と手こずりました。
袋状で面白い形が、タバコの花の漏斗状に似ているところから探りを入れ、ようやく到着したのが、【グロキシニア・シルバティカ】という、舌をかみそうな長い名前です。
イワタバコ科のグロキシニア属の花で、ペルー・ボリビアの森林が原産地です。
秋から冬にかけて、袋状の花を横向きに咲かせ、花冠の先端が小さく5つに割れ、反り返る形状をしています。
園芸店では「シーマニア(アロー)」の名称で販売されているようですが、以前迄は同じイワタバコ科のシーマニア属に分類されていたとのことで、そのまま広く普及しているようです。
この時期には、花が咲き終わり実が茶色く変色していなければいけませんが、まだまだ元気な様子で、ムクロジ科の【フウセンカズラ(風船蔓)】の花が咲いています。
4弁の5~6ミリしかない小さな花を咲かせますが、この花を楽しむというよりは、ホオズキのような風船状の果実を観賞するために植えている方が多いと思います。
花は葉脇から伸びる長い柄のさきに数個咲き、ホオズキと違い蔓性で巻きひげで伸びてゆきますので、「カズラ」とつけられています。
ホオズキは丸い大きな実がひとつできますが、この【フウセンカズラ】は3室に分かれていて、ひとつづつの部屋に種子がひとつでき、白いハート型の模様がついています。
実が紙風船の形をしているのは、ホウズキのほかに「オオセンナリ」や 「フウセントウワタ」 がありますが、この【フウセンカズラ】が一番風船らしい形だと思います。
【コセンダングサ(小栴檀草)】は、世界の温帯から熱帯にかけて広く分布しているキク科の花で、日本では明治時代に確認されている帰化植物です。
「セイタカアワダチソウ」と同様、河原や空き地に広く生育しているのをよく見かけます。
小さな頭花は筒状花のみで、キク科の特色である舌状花はありません。
なんといっても、写真のあるように<そう果>と呼ばれる種子が特徴的で、先端にするどい棘を持っています。
花がなくても、棘が2本なら、「アメリカセンダングサ」、3~4本ですと【コセンダングサ】と判断できます。
「動物散布」と呼ばれ、この棘が動物などの毛に絡まり、広く散布の媒体となります。
「オオオナモミ」の実と同じく、俗に呼ばれる「ひっつき虫」の仲間です。
衣服に付きますと、取るのに手間がかかりますので、野原を歩くときには要注意です。
前回の(6)で、今年の【オシロイバナ】の記録は最終かと思っておりましたが、(7)回目として登場です。
この突然変異種、さすがに最後の時期のようで花弁に元気がありませんでしが、それでも白地に紅い模様、楽しませてくれました。
花弁(蕚)が、<紅+白=ピンク>にならないのは、「トランスポゾン」という「動く遺伝子」の為で、花弁(蕚)の成長過程でDNAの塩基配列の組換えが起こることで絞り模様が現れ、色が混ざることにはなりません。
お時間がありましたら、右サイドにあります「キーワード」検索で、【オシロイバナ】と入れ、絞り模様の面白さを再確認していただければと思います。
ミソハギ科の花で、メキシコを中心とした南北アメリカが原産地です。
1センチほどの小さな花で、花弁は6枚、蕚は筒状で6つに裂け、丈の低い茎に咲いていますが、分類としては低木に分けられます。
沖縄では緑化植物として普及していますが、気候的に通年花を咲かせる特徴が合っているのだとおもいます。
寒い時期にでも開花している小さな花、見ていてホッとさせてくれます。
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