春先から秋まで、開花時期の長いタデ科の【ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)】です。
夏の一時期は、花がなくなりますが、また秋口から咲きだす花です。
「姫」と冠詞がついていますが、直径1センチほどの球形で、花が密集しています。
背が低く、地面にはいつくばりながら成長してゆきますので、花が咲き誇りますと桃色の絨毯を敷き詰めた感じがして、見とれてしまう花です。
葉の形も面白く、V字型の斑紋が色違いで入っていますので、花がなくても【ヒメツルソバ】だと分かります。
ヒマラヤ原産ですが、肩寄せ合って球形に咲くのは、寒さ対策でしょうか。
春に種をまいて、晩秋には枯れてしまう一年草の【コキア(ほうき草)】です。
夏はあざやかな緑色をしていますが、秋になると紅色に紅葉するのですが、気温の高い日が続いた影響でしょうか、紅葉も中途半端な色付きです。
別名(ほうき草)と呼ばれ、枯れた茎を束ねて「ほうき」として利用したことに由来します。
秋田名物の「トンブリ」は、この【コキア】の実で、プチプチとした食感と色合いから <畑のキャビア>と呼ばれています。
この先、きれいな紅色に紅葉が進むのか、少し気になるところです。
コンクリート塀の隙間から、【アメジスト・セージ】が、顔を出していました。
秋のこの時期に楽しませてくれる、代表的な花です。
以前紹介した、 【メドウ・セージ】 と同様、シソ科サルビア属の花で、青紫の「蕚」から青紫の花を咲かせるのが【アメジスト・セージ】、青紫の「蕚」から白い花を咲かせるのが、【アメジスト・セージ・ホワイト】、斑入りの花もあるようです。
ふわふわとした綿毛状のつぼみのように見えるのが、「蕚」と呼ばれる部分で、ビロード状の白い花が飛び出した形は、面白いです。
別名【メキシカン・ブッシュ・セージ】と呼ばれ、名称からメキシコ原産で、草原に密集して咲いている様子が想像できます。
本来は6~8月頃が開花時期だとおもいますが、ナデシコ科ナデシコ属の多年草の【カワラナデシコ(河原撫子)】が咲いておりました。
別名「ヤマトナデシコ(大和撫子)」と呼ばれるように、古くから日本にゆかりのある花で、万葉集にもたくさん詠まれています。
<秋の七草>として、「萩・薄・桔梗・葛・藤袴・女郎花」に加え、この【ナデシコ(撫子)】で七草となります。
最近はあまり見かけなくなりましたが、花弁の先が切れ込んだ特徴が面白く、見ていて飽きない花姿です。
植え込みの中で、ひときわ鮮やかな紅色の花<ネリネ>をみかけました。
南アフリカ原産の、ヒガンバナ科ネリネ属の植物で、約30種が分類されています。
ヒガンバナ科ですが、それぞれ面白い特徴があります。
花の終わったあとに葉を出す「ヒガンバナ」、葉が終わったあとに花を咲かせる「ナツズイセン」、そしてこの<ネリネ>は、花と葉が同時ですので、間違えることはありません。
別名「ダイヤモンドリリー」と呼ばれていますが、太陽の日差しに輝く紅色は、密集して花を付けていますので、とてもきれいです。
某マンションの入り口の植え込みにある【メドウ・セージ】が、目を引きました。
もうそろそろ開花の時期も終わりかけだと思います。
学名の【サルビア・ガラニチカ】では、覚えにくい名称ですが、南米原産のサルビア(セージ)の一種で、シソ科アキギリ属の花です。
シソ科の花は「葉」に特徴がありますので、すぐに分かりますが、サルビアも随分と園芸品種が多いので、同定するのに手こずらされます。
4センチ弱の大きな青色の花弁で、形も面白く、色もきれいな花です。
遠く向こうに見えている紅い花は、【アキノベニバナサルビア(オータム・セージ・チェリーセージ)】で、これまたシソ科の花です。
きっとサルビア類が好きな方が、お世話されているのだと思います。
三宮、フラワーロードに面する道路脇の花壇に、【モコモコモンスター・ダークカラカス】が植え込まれていました。
数がそろうと、壮観な眺めを見せてくれています。
ヒユ科で、「野鶏頭(セロシア)」の園芸品種です。
本来「野鶏頭」は1本立てに咲く花ですが、もこもこと周辺からも花穂を出していますので、言いえて妙な名前ですね。
本来は1メートルほどになる「野鶏頭」ですが、矮星(一般的な大きさよりも小型なままで成熟する性質)の品種のようで、30センチばかりの高さにしかなりません。
「ユリ」 ・ 「ヒマワリ」 など、ベランダなどでの栽培を意識しているのか、矮性の園芸品種が多くなってきているのは、自然に逆らっているような気がします。
シリーズ(1)~(5)でアップしたのは、同じ場所に咲く【オシロイバナ】でした。
今年は、多くの突然変異で楽しませてもらいましたが、花は咲き終わっています。
今回、新しく突然変異の花を付ける【オシロイバナ】を、散歩中に2カ所見つけました。
どちらも、今まで少なかった白地での模様ですので、いい場所を見つけたと喜んでいます。
白地が主体ですので、黄色や紅色の絞り模様とは違うおとなしい模様ですが、これもまた素敵な世界だと思います。
細長い花弁が、ごちゃごちゃとした感じで咲きほこります【アゲラータム】を、見かけました。
キク科アゲラータム属の花ですが、和名は「カッコウアザミ」と呼ばれています。
鳥の「カッコウ」ではなく、キク科なのに、葉の形がシソ科の「カッコウ」に似ており、またアザミの花にも似ているところから名付けられたようです。
部分的な枝先をアップで写しましたが、密集した花は、糸くずが絡まっている感じがして、面白い花です。
次々と咲き出し開花時期が長くも、秋の花として好まれているようです。
気温が下がり始めていますが、今年最初の【カンボケ(寒木瓜)】の花が目につきました。
一般的な「ボケ(木瓜)」は中国原産で、平安時代初期に日本に渡来した帰化植物です。
開花時期を3月~4月頃として普通の「ボケ」は咲き出しますが、この11月から冬に向けて咲く「ボケ」を、【カンボケ】と呼び、区別しています。
緋紅色の花弁、どんよりとした空模様と対照的に、鮮やかに輝いておりました。
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