2015(平成27)年2月2日(月)に発行されています、額面「10円」の<トキ>です。
グラビア3色刷り、切手デザイナー<星山理佳>の意匠です。
学名が「Nipponia nippon 」ですので、しばし国鳥に間違われていますが、日本の国鳥は <キジ(雉)> です。
<トキ(朱鷺)>は、ペリカン目トキ科の大形の水鳥で、朱色の皮膚が露出している顔、下方に湾曲した嘴は先端が赤く黒色、後頭部にあるやや長めの冠羽が特徴的です。
19世紀ごろまでは東南アジアでは広く分布しており珍しい鳥ではありませんでしたが、20世紀に前半に激減、日本産の<トキ>は2003(平成15)年に絶滅しています。
環境省は2008年から人工繁殖した<トキ>の放鳥を開始、昨日21日、新潟県佐渡市で野生同士の<トキ>から雛が誕生したとの報道があり、1976(昭和51)年以来40年ぶりです。
順調に育てば約1か月後には巣立ちますが、無事に成長して野生復帰の足掛けになってもらいたいものです。
前回の 「カズラガイ」 と同様に、『夏のグリーティング』切手として、2015(平成27)年6月5日(金)に発行されています。
額面「82円」切手(5種10枚)が1シートで、「クチベニアラフデ」はそのうちの1種、オフセット6色刷り、切手デザイナー<玉木明>の意匠です。
吸腔目フデガイ科クチベニアラフデ属に分類されていることは分かりましたが、貝類の世界は疎く、調べてみましたがこの貝の詳細はよくわかりませんでした。
紡錘形の形に、成長肋と螺肋が交差して布目状となり、全体に細かな茶色の点が散らばっています。
『夏のグリーティング』切手として、2015(平成27)年6月5日(金)に発行されています。
「82円」切手(5種10枚)が1シートで、「カズラガイ(葛貝)」はそのうちの1種で、オフセット6色刷り、切手デザイナー<玉木明>の意匠です。
名称の由来は褐色の縦縞が、(葛)の根の形に似ていることから名付けられたようです。
「カズラガイ」はバイ目(新腹足目)トウカムリ科タイコガイ属に分類され、水深5~100メートルの砂泥層に生息、殻高さは約7センチ、殻径は約4センチの長卵形、または卵円形で、厚くて硬い殻を持っています。
身には悪臭があり食用にはなりませんが、艶のある殻に入る褐色の縦縞がきれいで、貝コレクターには重要な一品のようです。
2012(平成24)年7月20日(月)に発行された額面「500円」の切手 <伐折羅大将> の意匠が変更、2015年2月2日(月)に、<十和田八幡平国立公園>内にある「奥入瀬渓流」として発行されています。
<十和田八幡平国立公園>は、青森県・岩手県・秋田県にまたがっていますが、多種多様な火山が位置するために<火山の博物館>との異名を持ち、当然温泉地も多く点在しています。
「奥入瀬渓流」は、十和田湖を源流として力強く流れていますので<阿修羅の渓流>として有名で、切手の図案の赤い花は、岩に生える「山ツツジ」だと思います。
この「奥入瀬渓流」を世に広めたのは、北海道の「層雲峡」や「羽衣の滝」などの名付け親でもある<大町桂月>で、「住まば日本 遊ばば十和田 歩きゃ奥入瀬三里半」の名文を残しています。
彼はこよなく十和田湖や奥入瀬を愛し、晩年は蔦温泉(現:十和田市)に居住し、57歳で亡くなっています。
昨夜は<呑み処「えっちゃん」>の<えっちゃん>から、「みかんクグロフケーキ」 を、おすそ分けとしていただき、都合よく使用済み切手の中に「うんしゅうみかん」の図案がありました。
この「うんしゅうみかん」の切手は、『野菜とくだものシリーズ 第5集』として2015年11月20日(金)に発行された「82円」シート(5種10枚)のうちの一種で、原画作者は<波多野光>、切手デザイナー<玉木明>の意匠です。
ミカン科ミカン属の常緑低木で、みかんの原産地である中国の温州にちなんで「ウンシュウミカン(温州蜜柑)」と名付けられていますが、温州原産ではなく、原産地は鹿児島県だと推定されています。
中国から伝わった柑橘の中から突然変異したものとされ、1936(昭和11)年に鹿児島県の長島にあった古木は樹齢約300年とされ、この古木と江戸時代の古文書等を照合、実地踏査を行った結果、「ウンシュウミカン」は日本原産だとされています。
定型外郵便物の150グラム以内の郵便料金が「205円」で、2014(平成26)年3月3日(月)に発行された<屋久島国立公園(縄文杉)>です。
屋久島国立公園は、鹿児島県の屋久島の一部と口永良部島の全域から構成され、2012年3月16日、霧島国立公園から分離され、30番目の高区立公園として指定されています。
2003(平成15)年12月には、その生態系と自然環境の価値が認められ、日本で最初のユネスコの世界自然遺産に登録されています。
切手に描かれた「縄文杉」は1966(昭和41)年に発見され、当時は「大岩杉」と呼ばれていました。樹高約30メートル、胸高直径16.1メートル、推定樹齢3000年以上(2500年説もある)で、現在確認されている最大の屋久杉です。
1912(明治45)年、<尾崎行雄>東京市長(当時)により日本から桜の木が首都ワシントンD.C.へ贈られ、その返礼として<タフト>アメリカ大統領から日本に40本の「ハナミズキ(花水木)」の 白花種 が寄贈されました。
2015(平成27)年に寄贈から100周年を迎えることを記念して、特殊切手として「米国からのハナミズキ寄贈100周年」が、2015年4月10日(月)に発行されています。
写真は 紅花種 ですが、額面「82円」切手10枚(図案は7種類)を1シートとして、グラビア6色、切手デザイナー<貝淵純子>の意匠です。
当時贈られた40本の「ハナミズキ」は、日比谷公園などに植樹されましたが、現存しているのは「東京都立園芸高等学校」の1本だけです。
以前にアップしました2012(平成24)年7月20日(月)発行の <伐折羅大将「500円」> の前の意匠で、1969(昭和44)年2月1日、当時の最高額面「500円」として発行された「金剛力士像」に替わり、1974(昭和49)年11月11日に発行されています。
仏教の信仰・造像の大将である天部の神々が『十二神将』で、薬師如来および薬師経を信仰する者を守護するとされています。
この「伐折羅大将」は、その『十二神将』のうちのひとつで、意匠の元になっているのは奈良市にあります「新薬師寺」の塑像(木像でなく土)です。
新しい「500円」切手は同じ「伐折羅大将」の図案ですが、顔が右向きから左向きに、切手の色が緑色から青色に変更されています。
4月に入り、あちらこちらに 「ヤマブキ」 の黄色の花が咲き出しています。
バラ科ヤマブキ属ですが、本種のみの一属一種しかなく、「シロヤマブキ」 はバラ科シロヤマブキ属に分類され、別種になります。
郵便物として定型外の100グラム以内の料金が「140円」で、これ以前は、1998(平成10)年2月16日に発行された 「イカル」 の意匠でした。
この「ヤマブキ」の切手は2015年2月2日(月)に発行されている「普通切手」で、グラビア3色、切手デザイナー<貝淵純子>さんの意匠です。
淡い青地に黄色の「ヤマブキ」の花があしらわれていて、上品な配色だと思います。
消費税8%の増税に伴い、18種類の「普通切手」が、2014(平成26)年3月31日(月)をもって販売終了しています。
この額面「90円」の<カルガモ>は、「80円」の 「ヤマセミ」 と同じ1994(平成6)年1月13日に発行されています。
<カルガモ> は、カモ科マガモ属に分類される鳥類で、三井物産ビルのプラザ池から皇居和田蔵掘へと、親子で列をなす引っ越しの様子がメディアに取り上げられ、一躍有名になりました。
全国の水辺で一年中観察できますが、北海道等北部の個体群は冬季に南下してきます。
嘴の先端が黄色く、腰の部分に白い三日月模様(三列風切羽根の縁が白い)という特徴を持っています。
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