北海道と本州の平地から低山地に生息、冬季には日本各地でみられる「イカル(鵤)」です。
スズメ目アトリ科の鳥で、切手の図案もそうですが、木の実を嘴で回したり転がしたりする習性があります。
「イカル」の名の由来は、奈良県の地名・斑鳩とも、鳴き声が「イカルコキー」と聞こえるからとも言われていますが、詳細は分かりません。
太い角ばった黄色い嘴が特徴的で、雌雄同色の体色です。
額面「140円」の<郵便切手>は、1976(昭和51)年6月25日に「能面翁」で発行され、1998(平成10)年2月16日にグラビア5色のこの「イカル」の図案に変更、2015年2月2日からは「ヤマブキ」になっています。
主人公の 「コアオハナムグリ」 は、コウチュウ目コガネムシ科ハナムグり亜科の昆虫で、体長10~15ミリ程度、蕊の中に潜りこむような体勢で花粉を食べています。
上翅には産毛のような細かい毛が密生していますので、体表が花粉まみれな状態をよくみかけます。
黄色い花は「カントウタンポポ」ですが、図案のようにタンポポ類に群がっている場面には、遭遇した記憶がありません。
額面「10円」の<郵便切手>は、他の額面の切手に比べて意匠の変更が多いようで、1951年10月「らでん模様」、1951年12月10日「法隆寺壁画」、1953年7月10日「法隆寺壁画」(字体変更)、1961年4月1日「染井吉野」、1972年2月1日「鹿」、1982年7月5日「福寿草」、そしてこの「コアオハナムグリ」は7番目の図案として1997年11月28日に発行され、2015年2月2日からは「トキ」の図案になっています。
カッコウ科カッコウ属の「ホトトギス」ですが、特徴的な<キョッキョッ、キョッキョッ>という鳴き声と、「ウグイス」に托卵する習性でよく知られています。
「ヒヨドリ」 よりもやや大きくて体長30センチ弱、頭部と背中は灰色で、翼と尾羽は黒褐色、目の周りには黄色のアイリングがあります。
古くから親しまれていた鳥で、『万葉集』や『古今和歌集』によく詠まれています。
この「3円」の<郵便切手>は、1954(昭和29)年5月10日に初めて発行され、葉書の料金が「7円」から「10円」に値上げされるのを見込んで、1971(昭和46)年7月15日に彩色が変更されると共に、「 NIPPON 」の文字が追加されています。
実際に葉書の値上げは半年ほど遅れて1972(昭和47)年2月1日に実施されていますので、使用されることは少なかったようです。
2010(平成22)年11月29日に額面「3」の書体の変更が行われ、2015(平成27)年2月2日からの販売は「シマリス」の図柄に変更されています。
1994(平成6)年1月24日に発行された額面「350円」の<郵便切手>ですが、当時は簡易書留加算分の金額でした。
2012(平成24)年7月2日から新しい図案に替わり、旧版(写真)は「カタクリ」の花は2つですが、新版は花が3つになっています。
「カタクリ(片栗)」は、ユリ科カタクリ属の多年草で、早春に10センチ程度の花茎を伸ばし、薄紫色~桃色の花を花茎の先端にひとつ下向きに咲かせます。
北半球に約24種ばかりが分布していますが、日本にはこの「カタクリ」一種のみです。
2001(平成13)年6月22日(金)に、<ふるさと切手>シリーズの「北の島に咲く花」として発売された「オクシリエビネ」です。
原画作者はフィールドイラストレーター<村野道子>さんで、オフセット5色刷り、日本海の青い海を背景として「オクシリエビネ(奥尻海老根)」が描かれています。
ラン科エビネ属の多年草で、本種は奥尻島と青森県西部に分布している日本固有種です。
属としては亜寒帯から熱帯地域に約200種が広く分布しており、日本には本種を含め約20種の固有種が自生、「アマミエビネ」・「キリシマエビネ」共々環境省の絶滅危惧種に指定されています。
資料のやり取りも「メール」の添付で処理することが多くなり、また企業からの広告物も「料金別納郵便」のスタンプですので、普段封筒に貼られている<郵便切手>を目にする機会は少なくなりました。
今回、資料を送っていただいた封筒に見慣れない「280円」切手を見て、以前にはなかった額面でしたので、またまた好奇心がわいてしまいました。
調べてみますと消費税値上げに伴い2014年3月3日(月)に発行された<普通切手>で、同時に「2円」・「205円」・「310円」などの料額切手が、同時販売されていました。
切手のデザイン担当者は、民営化以前には「郵政省技芸官」と呼ばれていました。
現在では「切手デザイナー」と呼ばれ、本社ビルの「切手はがき室」に5名の選任者が在籍、この切手は<貝淵純子>さんのデザインです。
郵便局で書き損じたはがきを、「50円」切手に交換してきました。
丁度知人への郵便物もあり、手元の切手と合わせて使おうと思いましたら、<郵便切手>の「ミシン目」が改良されていることに気が付きました。
右側が手持ちの「50円」切手で2007年10月1日からの発行、左側が新しい「50円」切手で、切手の「ミシン目」が、縦・横共に、中心部が楕円の形に大きくなっています。
ささやかな変更ですが、おそらく切手を「ミシン目」に沿って切り易くさせる為の工夫だと思います。
メールばかりの連絡が多くなり、<郵便切手>を使用する機会が少ないだけに、気付かない分野があることが、気になりました。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ