『草原に抱かれて』@<チャオ・スーシュエ>監督
9月
22日
内モンゴル自治区の都会に暮らすミュージシャンの「アルス」は、兄夫婦とともに集合住宅の小さな部屋で暮らす認知症の母を引き取り、母が求めてやまない故郷へ連れて帰ることになります。
広大な草原の中で2人きりの生活が始まりますが、母の病状は次第に悪化し徘徊を繰り返すようになっていきます。「アルス」は母が迷子にならないよう縄で母と自分の体を結びつけ、一緒に母の思い出の木を探す旅に出ます。
主人公の母子を演じるのはモンゴルのベテラン俳優<バドマ>と、本作が俳優デビューとなるミュージシャンの<イデル>です。内モンゴル自治区出身でフランスで映画を学んだ女性監督<チャオ・スーシュエ>の長編初映画作品です。
2022年・第35回東京国際映画祭「アジアの未来」部門出品作品(映画祭上映時タイトルは『へその緒』でした)。