昨日も観葉植物として 「レックス・ベゴニア」 を取り上げましたが、今回も葉を観賞する観葉植物として【シンゴニューム・ネオン】で、葉の表は赤桃色ですが、葉の裏側は淡い緑色をしているのが特徴的です。
サトイモ科シンゴニューム属の常緑多年草で、熱帯アメリカを中心として30種以上が自生しています。
小さいうちは株立ちのおゆな姿をしていますが、株が大きくなるにつれて葉も大きくなり周囲に取りつくためにツルが伸び出します。
鉢植えでは成葉になるまではなかなか成長せず、また花も咲くことはありません。
花は同じサトイモ科の 「スパティフィラム」 の花と同様に、棒状の「肉穂花序」を形成、白い「仏炎苞」が半分包むような形です。
「ベゴニア」と呼ばれている仲間は多彩で、世界中に2000種以上が分布、その中の1種である「ベゴニア・レックス」を主として、他の種を掛け合わせた園芸品種を<レックス・ベゴニア>と呼んでいます。
シュウカイドウ科シュウカイドウ(ベゴニア)属の多年草です。
元となる「ベゴニア・レックス」はインドのアッサム地方原産で、葉姿は左右対称形のハート型、やや長めの葉柄で、濃い緑色をしており、メタリックシルバーの模様が形に沿ってわっか状に入っています。
この「ベゴニア・レックス」とアジア原産の野生種を掛け合わせ、様々な葉色や形はもとより、葉脈の入り方、葉の質感など500種以上が育成されています。
観葉植物的として室内に置かれている場合が多く、品種が多い割には目にする機会が少ない植物で、写真の品種名も同定できていません。
葉は黄色や赤紅色、橙色など様々な模様が入り、非常に色鮮やかな観葉植物で、マレー半島やモルッカ諸島、オーストラリア等の熱帯地方が原産地です。
現在はトウダイグサ科コディアエウム属に分類されていますが、以前はクロトン属で、その名残りで今でも旧属名の<クロトン>で流通しています。
100種を超す品種がありますが、元はひとつの種「var.pictum」からの変異種とされ、別名「ヘンヨウボク(変葉木)」の名が付けられています。
観葉植物として、<広葉系>・<長葉系>・<細葉系>・<ほこ葉系>・<らせん葉系>などと変化に富み、残念ながら写真の品種名までは同定できませんでした。
春咲きが一般的なアヤメ科クロッカス属の <クロッカス> ですが、秋に咲かせる品種もあり、このスペキオーサス種の【クロッカス・コンカラー】もそのうちのひとつです。
ちなみにスパイスの高級品として有名な<サフラン>は秋咲きの<クロッカス>の仲間で、1グラムを採るのに約160個の<サフラン>の花が必要です。
草丈10~30センチ、青紫色の尖った花弁とあざやかな黄色の雌しべが目立つ花姿をしています。
岩場の高台に赤紅色の塊を見つけ、遠目からでも【クサギ(臭木)】だとわかり、なんとかコンデジのズーム機能で撮影ができました。
シソ科クサギ属の落葉小高木で、日本全土並びに朝鮮・中国に分布しています。
花は8月頃に開花、白い5弁花は<蕚>から長く突出してその先で開き、雄しべ・雌しべともその中心部から突き出しています。
薄くて柔らかく葉に触ると悪臭があることが名称の由来ですが、花自体は甘い香りを持っています。
花後の果実は紺色の液果で秋に熟し、赤紅色の<蕚>が開いているためによく目立ちます。
生育場所を覚えましたので、次年度は何とか花の撮影を忘れずにしなければいけません。
葉の裏側が、表側と対照的な色を見せてくれる 「ストロマンテ・サンギネア」 や 「ユキノシタ」 などがありますが、この【ムラサキオモト(紫万年青)】も、葉の裏が紅紫色で、葉の形がユリ科オモト属の 「オモト(万年青)」 に似ているのが名称の由来です。
本種はツユクサ科ムラサキオモト属の常緑多年草で、メキシコ南部やグアテマラなどの熱帯アメリカに分布しています。
草丈は約60センチ、茎葉直立しその先に長楕円形のやや肉厚な葉を多数伸ばします。
以前には斑入りの品種 「フイリムラサキオモト=ヴァリエガタ」 を紹介していますが、写真は葉がやや黄色みを帯びた「イエロースター」という品種です。
名称の【タコノキ(蛸の木)】は、「ガジュマル」のように幹から<気根>を数本伸ばし、支柱のように土にしっかりと根付く状態から名づけられました。
小笠原諸島の固有種で海岸近くに自生、別名「オガサワラタコノキ」で、タコノキ科タコノキ属の常緑低木で、雌雄異株です。
花は細長く1メートルほど、大きく鋭い鋸葉をもち、雄株は初夏に白色の花、雌株は淡い緑色の花をつけます。
夏にパイナップル状の集合果を実らせ、秋ごろに熟し、実は茹でて食べることができ、また食用油を採るために利用されています。
5月から8月頃にかけて青紫色の花を咲かせる【イングリッシュラベンダー】ですが、すでに花もなく、葉だけの状態でした。
シソ科ラベンダー(ラバンデュラ)属の多年草で、原産地は地中海沿岸で、寒さには強いのですが、高温多湿を嫌い乾燥した気候を好みます。
ハーブの女王として人気のある品種で、古くは古代ギリシアで沐浴の際に使用され、属名のラベンダー(ラバンデュラ)はラテン語で「洗う」という意味があり、昔は洗濯物にも使用されていました。
花も終わり茎の下には新芽が出ており、本来はその部分を残して思い切って7~8センチ程度に剪定すべきなのですが、観賞用にと眺められているのかもしれません。
高さ60センチばかりで、まだまだ背の低い【ツルマサキ(蔓柾)】でした。
ニシキギ科ニシキギ属の常緑つる性木本で、東アジアが原産地、別名「マルバツルマサキ」や「ナガバツルマサキ」と呼ばれています。
伸びた枝の各所から多数の<気根>を出してたの樹木などに絡みつくか地を這うように成長します。
花期は6月~7月頃で、淡い緑色の4弁花で花径は5ミリほど、最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝をだして花を咲かせる<集散花序>の形態です。
葉は全体的に小さく艶があり、「斑入りの葉」は新芽のときが一番きれいで、徐々に緑色がこくなり、先祖返りで元の緑色一色になることも起こります。
「大菊」の基準花径18センチよりもさらに大きな「三本仕立て」の【国華荘厳】が、飾られていました。
江戸時代から栽培されてきた変わり咲きの一品種群で、数百枚の太い管弁がたくさん集まってこんもりと咲く<厚物>と呼ばれている形態です。
以前にも紹介しています 「国華の印」 など「国華・・・」と付く品種の名称は、大阪府和泉市にあります<国華園>の育成品種で、1927(昭和2)年に創業、国の華(花)として「菊」の苗の品種改良と販売を手掛け、「大菊」の約8割の品種はこの<国華園>が占めています。
黄色の「大菊」としては、「国華開祖」や「国華吉兆」・「国華安国」などがあり、素人ではとても見分けるのは難しい花姿です。
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