カメムシ目ヘリカメムシ科の【ホシハラビロヘリカメムシ【星腹広縁亀虫】と遭遇しました。
褐色で背中(翅)の中央部に小さな黒点を1対持った、体長15ミリほどのカメムシです。腹部側面には、不明瞭な縞模様があります。
カメムシの体色を大雑っぱに分類すると、茶色系と「ツヤアオカメムシ」のように緑色系に分けられ、緑色は臭く、茶色のはあまり臭わない傾向にあるようです。この【ホシハラビロヘリカメムシ】もその臭わないカメムシのひとつです。
マメ科の植物が好物で、特に「クズ」(マメ科 クズ属)を好むようです。
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科に分類される【ゴマダラチョウ(胡麻斑蝶)】の幼虫は、角のような突起を使って、天敵のハチから身を守っていることが分かったと、近畿大学などのグループが公表しています。
チョウの幼虫は、種類によってさまざまな色や形態があり、日本に広く分布する「ゴマダラチョウ」の幼虫は頭に角のような硬い突起が2本ありますが、何のためにあるのかよく分かっていませんでした。
近畿大学の<香取郁夫>准教授などの研究グループは、屋外で【ゴマダラチョウ】の幼虫を観察したところ、主な天敵はハチの仲間の「アシナガバチ」で、捕食するために背後から覆いかぶさるようにして、首に相当する幼虫の頭の後ろ側の急所にかみつき、攻撃をしていたということです。
そこで、この幼虫と天敵の「アシナガバチ」を同じ空間に入れて実験したところ、幼虫は角のような突起でハチの攻撃を防ぎ、(80%)が「アシナガバチ」を追い払うことができたということです。
また、突起を切除すると、幼虫は防ぐことができずにハチにかみつかれ、(7%)余りしか生き残ることができなかったとしています。
ところが、切除した突起を接着剤で戻すと、(65%)余りがハチを追い払ったということで、幼虫は突起で天敵から身を守っていることが分かり、頭の突起は単純な構造なのに効果が高く、生物の巧みな進化の結果が分かる例だと分析しています。
今年の昆虫記は(898)の「オオカマキリ」で最終かなと思っていましたが、カメムシ目カメムシ亜目カメムシ科【ツヤアオカメムシ】と遭遇しました。
寒さ除けにと玄関内に取り込んだ植木鉢にいたのかもしれません。
その年で寿命が尽きる「カマキリ」などとは違い「カメムシ」は、葉の裏側や石の裏側などで成虫で越冬し、翌年の春先に活動を開始します。
寒さで行動も鈍くなっていますので、キリ,クワ,スギの樹上で生活し、ミカン,モモ,ナシ,カキなどの果実の汁を吸う農業害虫なのですが、自然界の生命ですので、捕まえて屋外に放しました。
23日から気温が急激に下がり、ここ二三日は12月中旬の寒さになっていますが、元気なカマキリ目カマキリ科の【オオカマキリ】が、網戸で日向ぼっこをしていました。
「カマキリ」は、オスで脱皮7回で成虫、メスで8回で成虫になります。最後の脱皮でようやく羽が現れますが、最後の脱皮は「羽化」といいます。「ふ化」してから、幼虫を経て成虫になるまで84~88日態度かかるようです。
梅雨明け頃には、成虫になり、夏を過ごし初秋(9月)に産卵します。産卵は10月までずれ込むこともあります。産卵後の10月~11月 から初冬まで余生を過ごすことになりますが、この時期エサとなる小昆虫も少ないと思います。
といっても「カマキリ」は成虫の状態で越冬しない昆虫なので、生き延びるのは12月ぐらいまでが限界だと思いますが、この「カマキリ」君(触角が長いのでオス)は、寒さに驚きながらも余生を過ごしているようです。再会はないだろうなぁ。
幼虫はバラ科・クワ科・ブナ科・ヤナギ科・マメ科などの葉を食草としていますが、「モッコウバラ」の葉にいました彩色豊かな【ヒメシロモンドクガ(姫白紋毒蛾)】の終齢幼虫です。
【ヒメシロモンドクガ】は、チョウ目ドクガ科に属するガの一種で、北海道、本州、四国、九州と、シベリア、朝鮮半島、台湾に生息しています。ドクガ科ですが、卵、幼虫、繭、成虫ともに毒針毛をもっていません。
全長約40mm。体色は淡褐色~黒褐色で、背面に黒色の広い帯状筋があり、それを挟むように1対の橙色の筋が伸びています。黒色の帯状筋には白~黒褐色のブラシ状の毛束が4つあります。3齢を越えたころ、頭部の左右からやや長い黒い毛束を前方に突き出します。4齢になると腹部側面に1対の黒い毛束ができます。終齢になると、尾部にも灰色~黒褐色の毛束がみられるようになります。
朝夕は気温も低いのですが、神戸ではまだ昼間は30度近くの気温のある昨今です。
日向ぼっこをするようにカマキリ目カマキリ科の【オオカマキリ】が網戸に止まっていました。
【オオカマキリ】とはその名の通り大きなカマキリです。 体長は10センチ近くあり、南に住んでいる個体ほど体が大きい傾向にあるようです。 日本には、この【オオカマキリ】、「チョウセンカマキリ」、「ハラビロカマキリ」、「コカマキリ」、「ウスバカマキリ」、「ヒナカマキリ」、「ヒメカマキリ」の7種が生息していますが、【オオカマキリ】は、カマキリの中では最も大きく戦闘力も高い種です。
【オオカマキリ】には緑色の個体と茶褐色の個体がおり、脱皮のタイミングで周囲の環境に合わせて保護色に変わると言われています。
気温が下がり、多くの昆虫の活動時期も終わりに近づいていると思いますが、体長6ミリほどの昆虫と遭遇しましたが、同定できませんでした。
ハエ目(双翅目)の昆虫は、触覚の形態に基づいて長角亜目と短角亜目に大きく分類されます。本種は長い触角をもっていますので長角亜目まで分類でき、形態の特徴はキアブ科を思わせるのですが、こちらは触覚が短い短角亜目になります。
長角亜目として日本では30科・数千種があるようですので、手持ちの資料ではたどり着くことができず、今後のために記録としておきます。
【追記:2022年10月14日】・・・カメムシ目(半翅目)の【オオモンシロナガカメムシ】
目立つ体色をしていますので、壁に留まっている カメムシ目(半翅目)ヨコバイ亜目(同翅亜目)オオヨコバイ科に分類される【ツマグロオオヨコバイ(褄黒大横這)】がすぐに目につきました。
体長は約15mm程度。背面は全体に黄緑色をしています。頭部は前胸より幅狭く、背面に大きな黒い楕円形の斑紋がある。前胸背には円形の黒斑が3個、正三角形に配置されています。小楯板にもその中央に丸い黒斑があります。前翅は全体に橙黄色で、先端には青黒い色の幅広い帯があります。
【ツマグロオオヨコバイ】の成虫が見られるのは大体、9月から12月までと3月から5月までで、寿命は約9ヶ月間と見た目よりも長寿の昆虫です。しかし、長寿な反面、植物の汁から栄養を摂取している為、成長が遅いという欠点があり、幼虫が成虫になるまで約3ヶ月間かかると言われています。
成虫で越冬し、4月下旬頃より植物の若葉などに生息し、交尾したメスは5月半ばに植物組織内に数粒ずつ扇状に並べて産卵します。1匹のメスの産卵数は50個程度で卵は白く長楕円形、長さは2mm程です。孵化までの期間は2~3週間で、春から初夏にかけて幼虫が出現し、8月には林縁の草の上などで5齢虫の終齢幼虫となります。
網戸に「カメムシ」が止まっていました。緑色の体色と脚を見て、カメムシ目(半翅目)カメムシ亜目の【ツヤアオカメムシ】だと同定したのですが、「いや、待てよ!?」同じ緑色としてよく似た【チャバネアオカメムシ】かも知れないと思い直し、タイトルは「カメムシ」としました。
昆虫好きとして、表側の姿かたちを見ての種類の判断はできますが、腹側の様子までは注意が届いていないのに気が付きました。同じ半翅目の「蝉」などは手で持ってじっくりと観察できますが、小さい「カメムシ」はにおい等のこともあり、手に持っての観察が足りなかったようです。
お隣さんが、プランターで<オクラ>や<絹さや>などを栽培されていますので、被害がなければいいのですが。
朝夕少し涼しくなってきました。元気に飛んでいた蝶たちも姿を見る機会がなくなり、小さな昆虫たちの活動も少なくなるこの時期ですが、一獲千金を狙うカマキリ目カマキリ科【オオカマキリ】を見つけました。
【オオカマキリ】とはその名の通り大きなカマキリです。 体長は10センチ近くあり、南に住んでいる個体ほど体が大きい傾向にあるようです。 日本には、「チョウセンカマキリ」、「ハラビロカマキリ」、「コカマキリ」 など生息しているカマキリの中では最も大きく戦闘力も高い種です。
【オオカマキリ】には緑色の個体と茶色の個体がおり、脱皮のタイミングで周囲の環境に合わせて保護色に変わると言われています。
獰猛な肉食昆虫であり、生きた昆虫を前足の鎌で捉えて食べてしまいます。 鎌には鋭いトゲが沢山生えており、これに捕まると簡単に抜け出すことはできません。
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