ファルコン昆虫記(921)@【ヤマトシリアゲ】
6月
17日
【ヤマトシリアゲ】は、2億5000万年前のベルム期から生息していたシリアゲムシ目に属する、非常に起源の古い昆虫で、長い歴史を持つ昆虫という種の最初期から存在していたとされており、その証拠となる化石なども発見されています。
【ヤマトシリアゲ】の体の特徴は名前の通り、大きく反りあがった腹部でこの特徴から、シリアゲムシは英語で「スコーピオンフライ」と呼ばれていますが、この腹部が反りあがるという特徴を持っているのはオスだけです。
また、春の終わり頃から初夏にかけて現れるものは写真のように黒い体をしていますが、秋の始め頃にでるものは飴色になっており、一見すると違う種類のようにも見えます。
【ヤマトシリアゲ】は飛ぶ力の弱い昆虫ですが、成虫は雑食性でケムシなどの昆虫を捕食したり、死んだ虫や木苺など様々なものを餌とするなど幅広いモノを餌とできる事で、数億年という気が遠くなるような時間を生き抜いてきた要因なのかもしれません。