『はじまりのうた』・『ONCE ダブリンの街角で』の<ジョン・カーニー>監督の半自伝的作品で、好きな女の子を振り向かせるためにバンドを組んだ少年の恋と友情を1980年代ブリティッシュサウンドに乗せて描いた『シング・ストリート 未来へのうた』が、2016年7月9日より全国で公開されます。
大不況にあえぐ1985年のアイルランド、ダブリンで、14歳の少年「コナー」(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)は、父親が失業したために荒れた公立校に転校させられてしまいます。
さらに家では両親のケンカが絶えず、家庭は崩壊の危機に陥っていました。最悪な日々を送る「コナー」にとって唯一の楽しみは、音楽マニアの兄と一緒に隣国ロンドンのミュージックビデオをテレビで見ることでした。
そんなある日、街で見かけた少女「ラフィナ」(ルーシー・ボーイントン)の大人びた魅力に心を奪われた「コナー」は、自分のバンドのPVに出演しないかと「ラフィナ」を誘ってしまいます。慌ててバンドを結成した「コナー」は、ロンドンの音楽シーンを驚かせるPVを作るべく猛特訓を開始するのでした。
夏の終わりに非公認教習所に通うハメになった大学生とヤクザの組員が、教習所に集ういわくつきの人々とともに過ごしたひと夏を描いた<真造圭伍>による同名コミックを、<野村周平>と<賀来賢人>の主演で映画化した『森山中教習所』が、2016年7月9日より公開されます。
ある日、免許を取ろうと思い立った大学生の「佐藤清高」は、ヤクザの「轟木」が運転する車にひかれてしまいます。「轟木」が無免許運転だったため、事件抹消のために組長を乗せた車にそのまま引きずり込まれた「清高」が連れていかれた先は、非公認の教習所でした。
さらに、そこで「清高」と「轟木」が高校の同級生であったことが判明します。
マイペースな大学生「清高」役に<野村周平>、クールなヤクザ「轟木」役に<賀来賢人>が演じ、<岸井ゆきの>、<光石研>、<麻生久美子>らが共演しています。監督は<豊島圭介>が務めています。
第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞した<櫛木理宇>の同名小説を、<中山優馬>主演で実写映画化した青春オカルトミステリー『ホーンテッド・キャンパス』が、2016年7月2日より全国で公開されます。
怖がりなのに幽霊が見えてしまう青年「八神森司」は、一浪して大学に入り、そこで高校時代に片思いしていた後輩「こよみ」と再会を果たします。憧れのキャンパスライフに期待をふくらませる「森司」でしたが、成りゆきから「こよみ」と一緒にオカルト研究会に入ることになります。
ひと癖もふた癖もあるメンバーが集まるオカルト研究会には、謎の怪奇現象に悩む人々が次から次へと訪れてきます。「森司」は仲間たちと共に、呪われたキャンパスの謎を解くべく奔走します。
<中山優馬>は映画初出演で主演を務め、主題歌も担当。「こよみ」役に『劇場霊』(2015年・監督: 中田 秀夫)で映画主演を務めた「AKB48」の<島崎遥香>が扮するほか、オカルト研究会の個性的な仲間たちにも『黒執事』(2014年・監督: 大谷 健太郎、 さとう けいいち)の<大野拓朗>、『リアル鬼ごっこ』(2015年・監督: 園子温)の<高橋メアリージュン>、「ジャニーズJr.」の<安井謙太郎>らが出演しています。 脚本は、<徳尾浩司>が担当。監督は、<竹本聡志>が務めています。
『プリズンホテル1(夏)』 の続編です。
当日の予約を見てエリートフロントマンの<花沢>は、驚きます。ヤクザ仲間の大曾根一家と、安いというだけで宿泊を決めた酒癖の悪い警視庁青山警察署一行と重なっていました。
それにもまして、売れない旅回りの元アイドルとそ愛人が宿泊です。
悪い<花沢>のよかんどおり、笑いと涙のドタバタ劇がたのしめる内容です。
牧師でもあり映画製作者としても活躍する<アレックス・ケンドリック>が弟<スティーブン・ケンドリック>とともに手がけたヒューマンドラマ『祈りのちから』が、海外では先行して2015年11月27日にj公開されていますが、日本では2016年7月9日から全国で公開されます。
老婆「クララ」(カレン・アバクロンビン)は家を売却するため、不動産業者の「エリザベス」(プリシラ・シャイラー)を呼びます。「エリザベス」は夫「トニー」(Tー.C.ストーリングス)や幼い娘と幸せな毎日を送っているかに見えましたが、実は彼ら家族はある問題を抱えていました。
その問題に気づいた「クララ」は、祈りの部屋として使用している自宅のウォークインクローゼットに「エリザベス」を案内します。「クララ」から勧められ渋々ながらも祈りはじめる「エリザベス」でしたが、祈り続けるうちに不思議な出来事が起きはじめます。
著者のけいれきからすると、タイトルをみただけで、面白く読めるだろうと想像できるシリーズです。
母に捨てられたというトラウマを抱える極道小説家の<木戸孝之助>は、たった一人の身内であるヤクザの大親分である叔父<仲蔵>が温泉リゾートホテルのオーナーになったということで、招待を受けます。
ヤクザでありながら熱血ホテルマンや、天才シェフ、気のいいエリートフロントマン等が脇を固め、ヂタバタ喜劇の開幕です。
任侠団体専用ホテルの今後の展開が楽しみです。
17歳のデビュー作『インストール』(2001年11月)で文藝賞、『蹴りたい背中』(2003年8月)で第130回下半期の芥川賞、『かわいそうだね?』(2011年10月)で三島由紀夫賞と輝かしい経歴の著者ですが、寡作なため最近は、作品を目にする機会が少なく感じていました。
本書は、表題作を含む4篇の短篇がおさめられています。
自殺未遂で助かった小中学校時代の女友達を見舞う『おとな』は、複雑な女性心理が描かれていて面白く読めました。
少年時代の伯父さんとの交流を描いた『トイレの懺悔室』は、こんなこともあるだろうなという現実感を以って、心に響いてきました。
日常生活のさりげないできごとを昇華させる技量はさすがです。
<池松壮亮>と<菅田将暉>のダブル主演で、<此元和津也>の人気漫画『セトウツミ』(『別冊少年チャンピオン』連載)を実写化した『セトウツミ』が、2016年7月2日より全国で公開されます。
原作の『セトウツミ』は、関西弁の男子高校生2人が放課後にまったりとしゃべるだけというシンプルな内容で、2人の繰り広げるシニカルな会話劇の面白さで人気のコミックです。
『まほろ駅前多田便利軒』(2011年) ・ 『さよなら渓谷』 (2013年)の<大森立嗣>が監督を務め、塾通いの日々を送るクールな「内海」を<池松壮亮>が、天然で元サッカー部員の「瀬戸」を<菅田将暉>が演じています。その他、ヒロインの女子高生「樫村」役に『ライチ☆光クラブ』などに出演するモデル<中条あやみ>が扮しています。
たぐいまれな推理力を持つ<音野順>の才能を生かすために、友人であり、推理作家の<白瀬白夜>は、自分の仕事場であるマンションの一部屋で、探偵事務所を開設します。
しかし<音野>は、表舞台に出たがらない気弱な性格の持ち主です。
依頼人から事件があれば、なだめすかしながら現場に連れて行き、見事な推理で、事件を解雇悦してゆきます。
おにぎりがすきな名探偵の登場ですが、続編に期待したい探偵の登場です。
実在の事件をもとに描いた 『凶悪』 (2013年)で話題をさらった<白石和彌>監督が、2002年の北海道警察で起こり「日本警察史上最大の不祥事」とされた「稲葉事件」を題材に描く作品『日本で一番悪い奴ら』が、2016年6月25日より全国で公開されます。
<綾野剛>が演じる北海道警の刑事「諸星要一」が、捜査協力者で「S」と呼ばれる裏社会のスパイとともに悪事に手を染めていく様を描きます。
大学時代に鍛えた柔道の腕前を買われて道警の刑事となった「諸星」は、強い正義感を持ち合わせているが、なかなかうだつが上がりません。やがて、敏腕刑事の「村井」から「裏社会に飛び込み『S』(スパイ)を作れ」と教えられた「諸星」は、その言葉の通りに「S」を率いて危険な捜査に踏み込んでいきます。
暴力団と密接な関係を持ち、「諸星」に影響を与える「村井」役で、 『凶悪』(2013年)に続き<白石和彌>監督とタッグを組む<ピエール瀧>が出演しています。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ