2001年『プラナリア』で第124回直木賞を受賞後、最初に書かれたのが『アカペラ』です。
6年に渡る病床生活の後に書かれた、『ソリチュード』並びに『ネロリ』の3編が、文庫本に収められています。
少女小説出身者を思わせる内容の『アカペラ』で、直木賞というのも納得できますが、そのあとの2編を読む限り、文学的な筆致を感じさせる文体だと感じました。
『アカペラ』では、中学3年生の<たまこ>を中心に、家庭崩壊と中学校を舞台に、揺れ動く少女の心模様が描かれています。
『ソリチュード』では、18歳で家出した<春一>が、親父が亡くなったのを機会に20年振りに実家に戻り、20年間の自分の生き方を見つめ直します。
『ネロリ』では、難病を抱えた弟<ヒデ>の為に、独身を通してきた50歳の姉<志保子>を中心とする縦糸と、<ヒデ>の女友達である<ココア>を横糸に、複雑に絡み合う家族問題を描いています。
どこにでもあるような市井の生活を通して、人生を見つめ直す視線を感じ取らせてくれます。
あっさりと口当たりの良い「もずく酢」(200円)、たまに酒の肴にしています。
どうやらあまり注文が出ないのか、注文した後に<川本店長>から、「もずく、しばらくやめようかなと考えているんですわ」と言われました。
ナガマツモ属モズク科の海藻として、ホンダワラ類に付着して生活しているところから、<藻に付く>という意味で、「もずく」と名が付いています。
2ミリ未満と細く、不規則に枝分かれしながら25~30センチに成長してゆきます。
三杯酢で合えた「もずく酢」が一般的ですが、「天ぷら」や「吸い物」もなかなか味わい深いものです。
これから暑くなる季節、またお客さんからの注文の声も出てくるかなと、メニュー復活に期待したいところです。
以前にも<くらしモア>の廉価製品 「ヌードル・しょうゆ」 (79円)を食べましたが、スープがよろしくありませんでした。
今回も食べ比べとして、懲りずに同シリーズの【ヌードル・シーフード】(79円)です。
価格を抑えるために、「粉末スープ」と「かやく」はすでにカップの中に入れられています。
熱湯を注ぎこみ3分待ち、よくかき混ぜていただきました。
「ヌードル・しょうゆ」よりは、いくらかましなスープですが、やはり濁り感が感じられる味わいです。
低価格に抑えるために、化学調味料が多く使用されているような感じがしてなりません。
花径5センチばかりの、小輪の「ダリア」です。
同じ園芸品種の 「ダリア:黒蝶」 に比べると、随分とかわいい感じの花です。
「ダリア」と言えば、花弁が折り重なるように咲く「万重咲き」の花姿を思い出しますが、一重咲きとしてじつにシンプルな姿です。
もともとメキシコ原産で、冷涼乾燥の高地に咲く花ですので、日本の高温多湿を嫌う花で、本来は夏から秋にかけての開花だと記憶しています。
「小輪多花」の名称通り、蕾がたくさんついていましたので、咲きそろうときれいかなと見ておりました。
【オキシペタルム】というのは、以前の属名で、ギリシャ語で「鋭い花弁」という意味の言葉に由来します。
ガガイモ科トウィーディア属の常緑多年草で、ブラジルからウルグアイにかけて分布しています。
節ごとに少し茎の角度を変えながら伸びていき、茎の先端近くの葉脇から数輪の花を咲かせます。
花径3センチ程度、花冠は合弁で、深い切れ込みにより5裂し、星型の花姿を見せてくれます。
花の色と形で、別名として「ブルースター」と呼ばれていますが、名称そのままです。
花の中心部には副冠があり、5つの鱗片から成り、中心には<蕊柱(ずいちゅう)>と言われる、葯と柱頭が合わさったものが飛び出しています。
この花も、茎や葉にはアルカロイドの毒がありますので、白い樹液には注意が必要です。
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