クワ科パンノキ属の常緑高木として、成長しますと樹高15メートルほどに達します。
偶然高さ1メートルほどの【パンノキ】と遭遇、60センチほどある大きな葉姿で、写真のアングルに困りました。
属名の「Artocapos(=パンノキ)」は、ギリシア語の「artos(=パン)」と「karpos(=果実)」から名づけられています。
ポリネシアを原産とし、葉は7~9裂の掌状、雌雄異株で、果実は黄色~黄褐色で10~30センチほどの大きさです。
果肉に澱粉を含み、蒸し焼きや丸焼きにして食用になることから、18世紀末にイギリスの海軍司令官<ウイリアム・ブライ>によって、黒人奴隷の食料として西インド諸島に導入されたことで有名になりました。
三宮の地下商店街「サンチカタウン」の通路には、季節に合わせた鉢植えが飾られています。
8月ということで、ワールドのブランド「UNTITLED(アンタイトル)」の店先に、 「グズマニア」 と【ココヤシ】が飾られていました。
単子植物ヤシ科ココヤシ属の高木で、高さは30メートルにも達します。
ヤシ科の中ではもっとも有名な品種で、<島崎藤村>の作詞である~名も知らぬ遠き島より~の『椰子の実』は、この【ココヤシ】のことです。
果実は「ココナッツ」として食用になり、中心部にある<液状胚乳>は、不衛生な生水の代わりになる貴重な水分で、1個の果実には約1リットルが蓄えられています。
黄色い<舌状花>と褐色の<頭状花>の二色の姿そのものの名称がつけられた、<ヒマワリ>の品種【レモンエクレア】です。
黄色は「レモン」、褐色は細長く焼いたシュー皮にカスタードクリームを挟み、上からチョコレートをかけたフランスで生まれたお菓子「エクレア」(正確にはエクレール・オ・ショコラ)を連想させてくれます。
半八重咲きの品種のようで、花弁がカールしているのも特徴的です。
花径10センチ程度、一代交配種で切り花として利用され、無花粉で汚れににくという特性が好まれています。
食虫植物としては、2枚貝のように閉じる 「ハエトリグサ」 などが有名ですが、この【ドロセラ・アデラエ】も、常緑多年草として人気があるようです。
モウセンゴケ科モウセンゴケ属の草本で、オーストラリア北東部のクイーンズランド州の熱帯雨林の湿地帯に分布、和名では細長い葉の形から「ツルギバモウセンゴケ」です。
モウセンゴケ属の中では最も大きくなるひとつで、葉の長さは20~25センチにもなり、葉の縁から密に並んでいる粘毛から粘液を分泌して虫を捕獲します。
十分な日射があれば、葉の色は赤色に変わり、赤色から赤褐色の花径6ミリほどの花を咲かせます。
以前は「フユサンゴ」の別名通り、寒い時期に赤く熟した 【タマサンゴ】 を紹介しました。
今回は葉が斑入りの【タマサンゴ】で、白色の花を咲かせているのを見つけました。
ナス科ナス属に属し、原産地はブラジル、明治時代中期に日本に渡来しています。
花はあまり重要視されず、花後にできる実の色が「緑 → 黄 → 橙 → 赤」と色づいて変わるのが楽しく、またいろんな色の実が同居しているさまがきれいな【タマサンゴ】です。
こぼれタネで増えたのでしょうか、道路際の隙間にきれいに開花している 【ハナスベリヒユ】 の白色を見つけました。
南アメリカ原産の多年草として、炎天下でも丈夫な品種ですので、夏の花壇の定番の花です。
スベリヒユ科スベリヒユ(ポーチェラカ)属に属していますが、出自がはっきりしていない品種で、「スベリヒユ」と 「マツバボタン」 の交配種、もしくは「タチスベリヒユ」の突然変異種と考えられています。
日本にはドイツから1983年に導入され、1990(昭和65)年に開催されました「国際花と緑の博覧会(大阪花博)」で人気が出て普及、園芸業界では属名の「ポーチェラカ」の名で流通しています。
鮮やかな橙色の花弁をもつ「ラン」の仲間<モカラ>ですが、品種名もそのものずばり【ハニーオレンジ】です。
ラン科モカラ属の園芸品種で、ラン科には700属種以上があり、そのなかの 「バンダ属」 ・ 「アラクニス属」 ・ 「アスコセントラム属」 の3種を交配させて育種され、多くは熱帯アジアやオーストラリアなどで切り花用として栽培されています。
花径は4~6センチ、多数の花を層状につけ、花色は本種の橙色と黄色があります。
花茎の草丈は20センチから、大きなものでは2メートルを超えます。
インド・ネパール、東南アジアを中心に生息しているのがラン科の<バンダ>で、標高500~1000メートルの高い場所に約60種が自生しています。
ラン科バンダ属の多年草の着生蘭で、花径は4~8センチ、花色は紫色・桃色・黄色です。
属名はサンスクリット語の「バンダカ(まとわりつく)」からきており、大きな樹木に着生している姿が由来です。
<バンダ>の根は、霧が多い地域に生息していますのでその水分を長い気根から吸い取り成長していきますので、一般の「ラン」と違い、ミズゴケや軽石などの用土に植えると根腐れを起こしやすく、鉢やバスケットなどの中にそのまま入れて育てるのが普通です。
細長い笹の葉のような形で、やや細い茎の先端にフサフサとした明るい斑入りの葉を茂らせる<ドラセナ>の品種【ソング・オブ・インディア】です。
リュウゼツラン科ドラセナ属で原産地はインドですが、本種は「レフレクサ」を原種とする園芸品種で、原種の「レフレクサ」は、濃い緑色一色の葉を持っています。
葉の縁にきれいな黄色斑が入るのが特徴的で、成長していきますと、枝分かれをして低木状に育ちます。
余談ですが、日本では北米(アメリカ合衆国・カナダ)の先住民族を「インディアン」、中南米の先住民を「インディオ」と呼び分けることが多いのですが、本種はどちらかわかりません。
絞り模様の【オシロイバナ】も、35回目にしてようやく200種類を数え205種類を記録することができました。
街中で採集できる【オシロイバナ】の植え込みが、年々姿を消してゆくのが残念でなりません。
今回は、花弁の地の色が「白色」なのか「紅色」なのか、悩んでしまう絞り模様の株でした。
野草の類に追いやられている感じがする【オシロイバナ】ですが、今年はどこまで採集できるのかと危惧しています。
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