春先から晩秋にかけて葉脇から花茎を出し、その先に青紫色の花を咲かせる【ヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草)】ですが、花は<一日花>と短命です。
シソ目キツネノゴマ科ルイラソウ属の半耐寒性小低木で、メキシコが原産地です。
和名通り葉は柳の葉ににて細長く、緑色の葉には紫色の葉脈が走ります。
漏斗型の花の花径が4センチ程度、花冠は5つに深く切れ込み、花弁の表面には多数のシワが見られます。
花が咲き終わりますと、<蕚>と<雌しべ>が残り、花冠がそっくりと抜け落ちて、花後には熟すと下部が裂けて種子を散布する<さく果>ができ、茶色い種子がたくさん詰まっています。
本日は、<秩父宮妃勢津子>「1909(明治42)年9月9日~1995(平成7)年8月25日」が亡くなられた日に当たり、彼女の死去により<秩父宮家>は絶家となってしまいました。
旧名は<松平節子(せつこ)>ですが、成婚に際し<雍仁親王>の実母である<貞明皇后>の名が「節子(さだこ)」であるために、同音異字の<勢津子>に改められています。
この【プリンセス・チチブ】は、1971(昭和46)年イギリスの<J.ハークネス社>から、名称通り<秩父宮妃勢津子>に捧げられた<バラ>です。
中心部が明るいオレンジピンク色で、2~3輪の房咲きで香りは微香、花径は10センチ前後、花弁数は30~35枚で四季咲き、耐病性に優れた品種です。
昨日は散歩中に見つけた 4種類の<ハイビスカス> を紹介しましたが、今回は花弁が黄色の4品種をまとめてみました。
① サニーウインド ② シフォンブリーズ ③ 黄八重 ④ ハワイアンイエロー
②の<シフォンブリーズ>は、花弁がやわらかい丸み感があり、④の<黄八重>は八重咲きそのもの花姿でわかりやすい名称です。
どれもきれいな花姿ですが、<一日花>という短命さを感じさせることなく、どの花も元気に咲き誇っていました。
強い太陽の日差しによく合うアオイ科フヨウ属の<ハイビスカス>ですが、日本ではそのなかでも熱帯・亜熱帯性の種を<ハイビスカス>と呼び、園芸品種は2000種とも3000種とも言われています。
散歩中の楽しみとして、4種類の<ハイビスカス>を集めてみました。
① レッドスター ② ハッピーオレンジ ③ フィジーホワイト ④ アマン
どれも花径が大きく、蕊の形もそれぞれに特徴があり、見ごたえのある花姿をしています。
幅広く長い葉を茂らす 【バショウ(芭蕉)】 です。バショウ科バショウ属の多年草ですが、草のイメージからは程遠い感じで、草丈4メートルほどにまで成長します。
雌雄同株で、花序は夏から秋にかけて垂れ下がるように形成され、雌花は花序の上の方に、雄花は花序の先端にぶら下がるように咲いています。
雌花と雄花の開花時期がずれているのは、自家受粉を避けていると考えられています。
ハンドボール大の雄花ですが、なんとも不思議な形状で、見ていて飽きません。
英名では「ジャパニーズ・バナナ」ですが、原産地は中国とされており、学名の命名者は博物学者の<シーボルト>と<ツッカリーニ>で、ヨーロッパに標本を送る際に名づけられました。
熱帯から亜熱帯に分布し、日本では沖縄県から九州南部にかけて見られる【ゲットウ(月桃)】です。
ショウガ科ハナミョウガ(アルピニア)属の多年草で、花の蕾が桃のような形をしているところから(月桃)の名がつけられています。
葉は爽やかな芳香があり、防虫効果・防臭効果・鎮静効果があり、お茶などに利用されてポリフェノールを多く含んでいます。
5月~6月頃に<偽茎>の先端から穂状花序を出し、赤い縁取りの入った白い苞に包まれた蕾が並び、その先が開くとそこから突き出すように大きな白い花を咲かせます。
花弁は厚みがあり蝋細工のような光沢も持ち、唇弁は黄色、内側に赤い縞模様が入り、9月~10月頃に赤い実となります。
葉っぱも茎も花も細長くて全体的にスリムな感じの【タカサゴユリ(高砂百合)】が、空き地の端で咲いていました。
ユリ科ユリ属の多年草で名称通り原産地は台湾、別名として「ホソバテッポウユリ」や「タイワンユリ」と呼ばれ、大正末期に日本に観賞用として導入されていますが、現在では帰化植物として繁殖地を広げつつあります。
同じ白い花弁の 「テッポウユリ」 とよく似た花姿ですが、花の外側に暗紫色の帯が入る特徴があり、「テッポウユリ」との自然交配種もあり、個体変異が見られるようです。
通常の<ユリ>は他家受粉ですが、本種は自家受粉して発芽した翌年には花を咲かせるほど繁殖力が旺盛です。
ボルネオなど赤道近くの東南アジアを中心として分布する、つる性植物の【ネペンテス】です。
ウツボカズラ科ウツボカズラ属に分類され、和名の「ウツボカズラ」は<捕虫袋>が矢を入れる「うつぼ(靫)」に似ているところから名づけられ、「カズラ(葛)」はつる性にちなみます。
葉の真ん中を縦に走る脈が長く伸び、その先が壺のように膨らんだ<捕虫袋>になっています。
<捕虫袋>に直立に付く蓋の部分に蜜腺があり、虫はそこから分泌される物質に惹かれて引き寄せられ、<捕虫袋>に落ちた虫は消化液で溶かされ植物の栄養として吸収されてしまいます。
野生種は約70種が知られており、それぞれに個性的な<捕虫袋>の形態があり、形や色・大きさが違います。
昨日は思わぬところの植え込みに咲く 「ヘクソカズラ」 を取り上げましたが、今回も畑ではなく、なんでこんな所と思われるきれいな植え込みの中で成長している【スイカ】を見つけました。
ウリ科スイカ属のつる性一年草で、原産地は熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯です。
エジプトでは4000年前から栽培されていましたが、日本に渡来した正確な年代は不詳で、室町時代後期から江戸時代前期だとされています。
【スイカ(西瓜)】の果実は園芸分野では果菜(野菜)とされていますが、青果市場や栄養学上の分類では果物(果実)です。
切れ込みのある葉が特徴的で丸みを帯び、雌雄異花の黄色い5弁花を咲かせ、茎には写真でもわかるように軟毛が生えていますが、種名の「lanatus」は「軟毛のある」というラテン語です。
昨年まで見かけなかった植え込みに、【ヘクソカズラ(屁糞葛)】が花を咲かせていました。
葉や茎に悪臭があることからの命名で、古語では「クソカズラ(糞葛)」で表記されています。
アカネ科ヘクソカズラ属のつる性多年草で花期は7月~9月頃、花弁は白色、内側は紅赤色をしており、その色合いが灸を据えた跡のように見えることから、「ヤイトバナ(灸花)」の別名があります。
<蓼食う虫も好き好き>ではありませんが、 「ホシホウジャク」 (スズメガ科)の幼虫が大好きな食草です。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ