一見花弁に深い切り込みがありますので、 「カワラナデシコ」 に似ていますが、より大輪で弁巾は広く重なり合っている花姿をしています。
この【ピーチプリンセス】は、鳥取県の<村岡オーガニック>が育成、「ジャパンフラワーセレクション2011-2012」において、「ジャパンデザイン特別賞」を受賞した品種です。
開花初期は濃い桃色をしていますが、時間が経つと共に淡い桃色へと花弁の色が変わる特徴があり、写真の花色は中頃の色合いです。
手入れされた花壇の中に、多彩な花姿の<ナデシコ(撫子)>を見つけました。
ナデシコ科ナデシコ属の植物の総称として使われ、 <秋の七草> のひとつで、北半球の温帯地域に約300種が分布、日本には「ヒメハマナデシコ」や「シナノナデシコ」などの固有種が自生しています。
中国では早くから 「セキシク(石竹)」 が園芸栽培され、平安時代に日本に渡来、四季咲き性であることから「常夏」と呼び、中国の「唐撫子(石竹)」に対して、日本の 「カワラナデシコ」 を「大和撫子」と呼び分けていました。
<清少納言>は<ナデシコ>が一番好きだったようで、『枕草子』(第67段)の中で、< 草の花は、なでしこ。唐のはさらなり、大和のも、いとめでたし >と書いています。
細長い花序の下から上へと咲き上がり、花の色は赤紅色から銀色へと変化する【ノゲイトウ(野鶏頭)】です。
ヒユ科ケイトウ(セロシア)属の一年で、原産地は熱帯アジア地域、属名の「セロシア」でも流通しており、属名の「Celosia」は、ギリシア語の「keleos(燃える)」からきており、花姿を「炎」に見立てての命名です。
属には約60種ほどが分類されていますが、園芸的に栽培されているのは「アルゲンテア」とその変種がほとんどになります。
日本には中国から古い時代に渡来しており、『万葉集』にも「韓藍」という名で4首が詠まれています。
我がやどに 韓藍蒔き生ほし 枯れぬれど 懲りずてまたも 蒔かむとぞ思う
< 山部赤人 巻3ー384 >
1カ月ほど前に「実」ができているのを見つけました。樹形や葉の形から、<ツバキ>だと判断したのですが、保留にしておりました。
<ツバキ>の「実」といえば、 丸っぽい感じのイメージ があり、わたしの知識ではこのように涙型の紡錘形があると断定できませんでした。
もうそろそろ熟しているころだと思い、再度足を向けてみますと「実」が熟して割れており、間違いなく<ツバキ>だと同定できました。
残念ながらどのような品種名なのかまでは特定できませんが、<ツバキ>だとわかり一安心しています。
道路脇に置かれたコンテナボックスに、こんもりと茂っていた【トレニア・フルニエリ】です。
ゴマノハグサ科トレニア(ツルウリクサ)属に分類され、東南アジア・アフリカを原産地として約40種ほどが分布しています。
一般的に<トレニア>といえば、インドシナ原産の【トレニア・フルニエリ】の変種や園芸品種を指しています。
草丈20~30センチほど、よく枝分かれをして花付きがよく、春先から秋ごろまでと花期も長く、花径15ミリほどの唇状の花を次々と咲かせます。
別名「ナツスミレ(夏菫)」や「ハナウリクサ(花瓜草)」と呼ばれ、花色も濃い紫色を基本として、白・赤・赤紫・桃色とカラフルです。
本日10月25日は、<パブロ・ピカソ>(1881年10月25日~1973年4月8日)のお誕生日です。
スペインアンダルシア地方のマラガ市で生まれ、のちフランスで活躍、<ジョルジュ・ブラック>とともに「キュビズム」の創始者として知られ、絵画のみならず素描、版画、挿絵、彫刻、陶芸等幅広く制作し、もっとも多作な美術家として、『ギネスブック』に登録されています。
<バラ>の【ピカソ】は、1971年イギリス(その後ニュージランドに移転)の<マグレディ社>が作出しています。
花弁の表が赤朱色、裏側が白色、花弁の縁に白いかすり模様が入る花姿を持ち、<バラ>の園芸業界では「ハンド・ペイント」と呼ばれる世界初の品種です。
その斬新な花姿を、<パブロ・ピカソ>の偉業をたたえての品種名だとおもいます。
今回の高速神戸駅に飾られている<生け花>は、秋を代表する「菊」のみで構成されており、落ち着いた佇まいを醸し出しておりました。
「イエギク」は1500年前に中国で「チョウセンノギク」と「ハイシマカンギク」を交配させて作られたのが始まりとされ、日本では約350種ほどの野菊が自生しています。
平安・鎌倉時代を通じて菊作りが行われ、江戸時代にはさらに育成が進み、「古典園芸植物」として多数の品種が生み出されています。
「菊」だけのあしらいですが、<菅物>と言われる花弁が管状の長いモノから小菊まで、また大輪から小輪までと、多彩な「菊」が楽しめる景色でした。
市内の某公園内に、ご近所の方がお世話をされている花壇を見つけ、何か珍しい草花がないかと見て回りました。
コンクリートブロックの穴を使い、 【マツバボタン】 を栽培されているのには驚きました。
しかも咲いているのはきれいな「絞り模様」の花弁で、花径5センチと大きく、見ごたえがありました。
【マツバボタン】は、朝方に花弁を開き昼過ぎには閉じてしまう一日花ですが、近年は品種改良され、長く咲き続ける品種も出てきているようですが、このような絞り模様が一日限りの楽しみとは、残念でなりません。
春先から11月頃までと花期の長い「マンデビラ」は、キョウチクトウ科マンデビラ(チリソケイ)属のつる性植物です。
原産地はメキシコ~アルゼンチン周辺で、100種ほどが自生していますが、園芸品種も多く、以前は桃色が主流でしたが、白色の 「マンデラ・ボリビエンシス」 や 赤色の 「マンデビラ・サンパラソル・ジャイナント」 などをよく見かけます。
園芸業界では旧属名の「デプラデニア」で流通しており、また品種が多いので属名の「チリソケイ」の表記も見受けられます。
花径10センチ前後、長さ7~8センチ程度のラッパ型で、先端が大きく開いて5枚の花弁に分かれています。
プランターに咲いている花を順番に眺めていましたら、「ん?」という花弁の花と遭遇しました。
【ジニア・リネアリス】は、アメリカ南西部からメキシコ北部にかけて自生しているキク科ジニア属の植物です。
本種の和名は「ホソバヒャクニチソウ(細葉百日草)」で、茎は直立し、葉は細長い紡錘形で対生しています。
「ヒャクニチソウ(百日草)」は、草丈が60~100センチになりますが、本種はこんもりと横に広がり、草丈は30センチ前後です。
頭花は単生、花色は非常に豊富で赤・橙・黄・白・桃色・藤色等がありますが、花弁(舌状花)に黒斑のブロッチが入る品種は初めてで驚きました。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ