14日のニューヨーク株式市場は3日ぶりに反落して取引が始まり、終盤に入ってダウ平均は下げ渋っているものの、マイナス圏での推移が続き、終値は、前週末比85ドル85セント(0.25%)安の3万4393ドル75セントで取引を終えています。
インフレ率上昇への懸念が広がる中、米連邦準備制度理事会(FRB)は15、16の両日、連邦公開市場委員会(FOMC)を開きます。市場では、現行の金融緩和を維持するとの見方が強いのですが、今後の量的緩和縮小に関する議論が注目されています。(FOMC)参加者の政策金利と経済の見通しも公表される予定で、利上げ想定時期が前倒しされるとの観測も浮上しています。
市場では、(FRB)の量的緩和縮小をめぐる方向性を見極めたいとの思惑から、積極的な取引を控える動きが広がりました。景気回復期待から上昇基調にあった銘柄を中心に売りが先行しており、ダウ平均を押し下げました。
米株式市場は最高値圏にある中で、上値に慎重になっている面がある一方、景気回復への期待も根強く下値は支えられている構図に変化はないようです。
14日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比204円38銭高の2万9153円11銭で寄り付き反発し、前週末比213円07銭(0.74%)高の2万9161円80銭で取引を終えています。
米量的金融緩和策の早期縮小懸念が後退して前週末の米株式相場の上昇を好感した買いが集まりました。最近の米長期金利の低下傾向を受けて、高PER(株価収益率)の成長株の一部に見直し買いが入ったことも日経平均を押し上げています。
国内で新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、経済活動が正常化することへの期待も引き続き支援材料と見なされたようです。
11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続伸し、前日比13ドル36セント(0.039%)高の3万4479ドル60セントで取引を終えています。
景気回復期待から消費関連株に買いが入り、指数を押し上げました。ただ、ダウ平均は過去最高値圏にあり、高値警戒感からの売りも出て上値は伸びませんでした。米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控え、投資家の様子見姿勢も強いようです。
ダウ平均は下げる場面もありました。医薬品・日用品大手のジョンソン・エンド・ジョンソンが下落、米食品医薬品局(FDA)がメリーランド州ボルティモアの工場で製造したJ&Jのワクチンに別のワクチンの成分が混合するミスがあり11日、同社の数百万回分の新型コロナワクチンを廃棄するよう求めたのが嫌気されています。
15~16日開催の(FOMC)を巡っては、量的金融緩和の縮小(テーパリング)の議論開始について新たな言及があるかどうかが注目されています。併せて発表される経済と政策金利の見通しについても関心が高く、積極的な売買は慎重でした。
11日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比9円83銭(0.034%)安の2万8948円73銭で取引を終えています。
前日の米株式市場を好感し、朝方は買いが優勢となり、2万9074円02銭まで伸ばしましたが、一方米長期金利の低下に伴い金融関連株などの売りが目立ち、勢いは続きませんでした。
日経平均が2万9000円の節目前後では主力銘柄に対する売りが出やすくなり、もっとも「エーザイ」(終値10700円)など医薬品への買いが相場を支えていましたが、全体に好材料もなく方向感は乏しい状況でした。
10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発して始まり、一時3万4723ドル24セントを付けています。
終値は、前日比19ドル10セント(0.055%)高の3万4466ドル24セントで取引を終えています。
朝方発表の5月の米消費者物価指数(CPI)は、市場予想以上に上昇していましが、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和の縮小を急ぐほどではないと受け止められ、米長期金利も落ち着いており、株買いを後押ししています。
5月の(CPI)は前年同月比(5.0%)上昇と4月(4.2%上昇)から加速し、市場予想(4.7%上昇)も上回っています。市場では「低調だった前年の反動に伴う物価押し上げ効果は今後和らぐ」、また、「(FRB)が来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で考えを変えることはない」との見方から、前日まで(CPI)発表を控えて様子見が続いていただけに買い安心感が広がりました。
米長期金利は(CPI)発表後に一時前日比(0.04%)高い(1.53%)を付けています。ただ、売り一巡後は買いが優勢になり、前日比(0.01%)低い(1.48%)を付ける場面もありました。長期金利が低下すると買われやすいハイテクなど高PER(株価収益率)銘柄への買いが目立っています。
10日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反発し、前日比97円76銭(0.34%)高の2万8958円56銭で取引を終えています。
前日に米株式相場が下落した流れを受けて朝方は売りが先行したものの上昇に転じています。上げ幅は節目の2万9000円を超える場面もありました。
新型コロナウイルスのワクチン接種状況が順調だとの見方から、経済正常化を見込んだ買いが入っています。半面、高値圏にある銘柄には利益確定売りも出て上値はのびませんでした。
米長期金利が一時(1.47%)の低水準になったことで、足元で調整色を強めていた半導体関連株など一部の値がさ成長(グロース)株が買われて指数を押し上げています。
日本時間10日夜に5月の米消費者物価指数(CPI)の発表、15~16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を控え、様子見姿勢の投資家も多く、(FOMC)通過後には日経平均が再び上昇基調になるとの見方も強く、持ち高調整の売りが限定的になったことが結果的に相場を支えたようです。
9日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比152ドル68セント(0.44%)安の3万4447ドル14セントで取引を終えています。
(5月7日)につけた過去最高値「3万4777ドル76セント」に近づき、高値警戒感から売りが優勢でした。当面の金融政策を占う上で注目される5月の米消費者物価指数(CPI)の発表を10日に控え、取引終了にかけて持ち高調整の売りも出たようです。
米長期金利が一時(1.47%)と1カ月ぶりの低水準を付け、利ざや縮小の観測からJPモルガン・チェースなど金融株が下げています。
インフレが加速する中で、5月の米消費者物価指数(CPI)の結果を確認したい投資家が多いようで、市場では「予想より上振れすれば、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和を早期に縮小するとの観測が盛り返す可能性」がありそうです。
取引終了にかけ、相場は持ち高調整の売りに押されましたが、長期金利の低下で高PER(株価収益率)のハイテク株の一角が買われ、相場を下支えしています。
9日の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日比102円76銭(0・35%)安の2万8860円80銭で取引を終えています。
前日の米株式市場で半導体関連株が下げた流れを受け、東京市場でも値がさの半導体関連株の売りが目立ちました。
上値の重さが意識されるなか、米国の重要指標の発表を控えて持ち高を調整する売りも重荷となっています。半面、経済活動の正常化への期待から、空運や不動産、鉄道などに買いが入り、指数を下支えしています。
また、7日に米バイオ医薬品大手「バイオジェン」と共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」が米国で承認されたことを受け、前日に続き「エーザイ」株に買い注文が殺到し、寄り付き早々、売りが約30万株、買いが約600万株で差し引き約570万株の買い超過。買い注文のうち、約500万株が成り行き注文で、板にある売り注文は上値にある分を合計しても約60万株で、当面は売り買い完全合致値が付きそうにありません。買い気配値は制限値幅の上限となる1万755円まで上昇しましたが、買い注文が大幅に上回る状況が続いています。
8日のニューヨーク株式市場は、全体の方向性を決める新規の材料に乏しく、もみ合いで始まっています。終値は、前日比30ドル42セント(0.088%)安の3万4599ドル82セントで取引を終えています。
ダウ平均株価は(5月7日)に付けた過去最高値「3万4777ドル76セント」に迫っており、高値警戒感から売りが出ています。ただ、米経済の回復に着目した買いも入り、午後は前日終値を挟んでもみ合う展開でした。
8日朝の債券市場で米長期金利は一時(1.51%)を付け、1カ月ぶりの水準に低下しています。景気回復の加速に伴うインフレへの懸念が和らいだことから、下げ幅は限られました。
ただ、米経済への楽観的な見方は続いているようです。米労働省が発表した4月の雇用動態調査では、非農業部門の求人件数は928万6000件と過去最高を更新しています。新型コロナウイルスのワクチン普及による経済活動の正常化で企業の求人が急増しており、労働市場の改善を裏付けています。
8日の東京株式市場で日経平均株価は、米食品医薬品局(FDA)から認知症の治療薬候補が承認された「エーザイ」に買いが殺到(前日終値比で1500円急騰、ストップ高の9251円を付けています)し医薬品株の物色が活発化して上昇で始まりました。
心理的な節目の2万9000円を超えた水準では上値の重さが意識され、次第に利益確定などを目的とした売りに押され反落し、前日比55円68銭(0・19%)安の2万8963円56銭で取引を終えています。
日経平均は朝方には上げ幅を120円にまで広げましたが、買いは続きませんでした。チャート上で75日移動平均(8日時点、2万9183円)が上値抵抗とみなされやすいうえ「2万9100円台は今年に入ってからの信用買いの平均コスト水準のため、戻り待ちの売りが出やすい」ようです。反面、下値も堅かった推移を見せています。
新型コロナウイルスワクチンを巡って大学や職場での接種を目指す動きが広がりを見せており、経済活動の正常化期待も相場を支えたようです
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