初夏に梅の花に似た花径2センチばかりの白色の5弁花を咲かせる【ギンバイカ(銀梅花)】は、数多い雄しべが長い特徴を持っています。
フトモモ科ミルツス(ギンバエ)属の常緑高木種で、地中海沿岸を原産地としており、写真の【ギンバイカ】は、葉に覆輪の斑入りがある「バリエガタ」という品種です。
花後に出来る果実は<液果>で、晩秋に黒く熟して食べることができます。
葉はやや先端が尖った卵形で長さは3~5センチ、厚めの皮のような質感で、葉には油線がありもむと強い芳香を放ち、ハーブの世界では「マートル」の名前で知られています。
5月~6月にかけて、花径3ミリほどの小さな淡い緑色の花を穂状に密に咲かせ、花後、雌株は不稔花の軸部分(花柄)が長く伸びて、羽毛のようになり、それが煙っているように見えることから【スモークツリー】の名称が付いています。
ウルシ科ハグマノキ属の落葉小高木で、大きくなりますので鉢植えには向いていません。
和名として「ハグマノキ(白熊の木)」と呼ばれ、「白熊=ヤク」という動物の尻尾の白い毛で作られた仏具の「払子(ほっす)」に見立てています。
暑さに強いので、夏の花壇を彩る定番ともいえる【ニチニチソウ(日々草)】ですが、世界初の<フリンジ咲き>として「フリンジビンカ」が出ていました。
奈良県桜井市にある「北島園芸」が育成された品種で、花径2センチばかりの小花ながら、花弁の縁が波打つ状態で軽快な趣を感じさせてくれます。
キョウチクトウ科ニチニチソウ属で、原産地はマダガスカル、本来は多年草ですが日本では一年草扱いにされています。
別名として「ビンカ」で流通していますが、以前までは 「ツルニチニチソウ」 などが属するビンカ(ツルニチニチソウ)属でしたが、今はカタランツス(ニチニチソウ)属で、ギリシア語の「カタロス=純粋な」と「アンサス=花」の意味を持っています。
以前にも 【ヘメロカリス】 を紹介していますが、花色が赤紅色でしたが、今回は黄色の花弁の花を見つけました。
日本や中国原産の「ユウスゲ」や 「カンゾウ類」 を元に品種改良された品種の総称として使われており、花色も赤褐色や黄色をはじめ、赤色・淡黄色・桃色・紫色などがあり、また八重咲き、葉の斑入りと多彩で、花径も5センチ程度から20センチまでと変化に富み、一本の茎から数個、多花性のモノは数十個の蕾を付けています。
一日でしおれてしまう<一日花>ですが、次々に咲いていきますので、短命さをあまり感じさせてくれません。
茎は蕾が出てくるごとに直角に向きを変え、渦を巻くように伸び、「かたつむり状花序」と呼ばれれています。
本日は、『アンネの日記』で全世界に感動を与えた<アンネ・フランク>(1929年6月12日~1945年3月上旬)のお誕生日です。
以前にもベルギーの園芸家<ヒッボリテ・デルフォルテ>が作出、父<オットー・フランク>に捧げた 「スブニール・ドゥ・アンネ・フランク」 を紹介しています。
この【エトワール・ドゥ・アンネ】(アンネの星)はその枝替わりの品種に当たり、兵庫県宝塚市にある「確実園本園」が2010年に発表しています。
綺麗な黄色の花弁で半八重咲き、花径6~7センチの中輪咲きで香りはあまりありません。
偶然とはいえ、同じ日に白色と赤色の【クジャクサボテン(孔雀仙手掌)】を見つけますと、なんだかいい気分でした。
サボテン科クジャクサボテン属に分類されており、花色はこのほかに黄色があります。
【クジャクサボテン】はノパルホキア属をもとに、近縁のサボテン科の植物数属と交配させて改良された品種で、原生地では岩や木の上などに着生して育っています。
植物本体は平たい板のような形状ですが、これは茎が変形したもので<茎節>もしくは<葉状茎>と呼ばれています。
交配によって育成された【クジャクサボテン】のほとんどは昼間に開花しますが、夜に咲く妖艶な姿と強い香りが特徴的な「ゲッカビジン(月下美人)」も人気があり、クジャクサボテン属の仲間になります。
本日6月10日は、1920(大正9)年に東京天文台と生活改善同盟会によって制定された「時の記念日」です。
『日本書記』の天智天皇10年4月25日(グレリオ歴換算671年6月10日)の項に記されている、日本で初めて水時計の鐘が鳴らされた日にちなんでいます。
この時期はなぜか、不思議な花姿の【トケイソウ(時計草)】が咲き誇る時期と重なります。
萼片と花弁がそれぞれ5枚ずつあり、同じ色と形をしていますので一見10枚の花弁かなと見間違えてしまいます。副花冠は水平に放射状に開き、時計の文字盤のように見え、3つに分裂した雄しべが、時計の長針・短針・秒針を連想させるところから、【トケイソウ】という和名が付けられました。
梅雨時らしい名称の【レイニー・ブルー】ですが、何とも言えぬ藤色の色合いがきれいです。
品種名は、<徳永英明>のデビューシングル『レイニーブルー』(1986年1月)を連想してしまいました。
まだ新しい品種で、2012年ドイツのバラの名門 <タンタウ> が育成した四季咲きのつる性の<バラ>です。
葉が小さいので花が大きく見えますが、花径6センチばかりの中輪でロゼット咲き、花弁数は57枚で、樹高1.5メートルほどに成長します。
< ヒペリカム・ヒデコート >
< ヒペリカム・カリシナム >
濃い緑色の葉に、大きな黄色の花が目立つ時期になりました。
「キンシバイ(金糸梅)」や「ビョウヤナギ(未央柳)」の黄花は、初夏を代表する花ですが、近年海外からの園芸品種が加わり、これらを称して属名の<ヒペリカム>と呼んでいます。
写真の2種類はどちらも「キンシバイ」の園芸品種ですが、「キンシバイ」が横向きの枝に花を咲かせるのに対し、立ちあがる枝に大きな花を咲かせます。
<カリシナム>は一茎に一つの花を咲かせますが、<ヒデコート>は数輪の花を付けます。
<カリシナム>は草丈20~60センチ、<ヒデコート>は50~80センチになり、どちらも強健で丈夫なこともあり、道路の分離帯や公園などでよく見かけるようになりました。
この<アジサイ>も、昨日紹介した 「西安(シーアン)」 と同様に花色が桃色から徐々に緑色へと変化していく品種である「秋色(虹色)アジサイ」の一種です。
小さな八重咲きの花がびっしりと詰まって咲き、中心部の両性花がすべて装飾花(中性花)に変化した「手まり咲き(ホルテンシア咲き)」と呼ばれる印象的な花姿をしています。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ