名称に「セダム」とついていますが、「メキシコマンネングサ」 などのセダム属ではなく、ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物で、「花月(カネノナルキ)」 や 「サルメントーサ」 ・ 「ゴーラム」 などの多肉植物の仲間です。
草丈は15センチ程度で、地を這うように成長、開花時期は7月~11月と長く、花径3ミリ程度の桃色の小さな花を密に咲かせます。
属名の「クラッスラ」はギリシア語で「厚い」という意味があり、原種だけでも500種を超え、種間交配による園芸品種が多数作出されています。
一般的にクラッスラ属は多肉の「葉」を鑑賞対象としていますが、この【クーペリーセダム】はかわいい花が楽しめる種で、園芸業界では「あかり」という名称で流通しています。
暑い夏場のこの時期は、<ファルコン植物記>で取り上げる植物の採集が難しくなってきて、少し焦り気味です。
【フヨウ(芙蓉)】はアオイ科フヨウ属の落葉低木で、7月~10月頃にかけて花径10センチ程度の花を咲かせますが、夕方にはしぼんでしまう<一日花>で、一般的には桃色の花色が多く普及しているようです。
変種としては、朝咲き始めのころの花弁の色は白色ですが、時間が経つにつれて桃色に変化することを酒に酔ったひとの顔色に見立てた八重咲きの 「スイフヨウ(酔芙蓉)」 があり、またアメリカアラバマ州原産で花径が20センチを超える大きな花姿の 「アメリカフヨウ」(草芙蓉) もこれからが楽しみです。
<ハイビスカス>は、アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属に含まれる植物の総称として使用され、フヨウ属には250種、<ハイビスカス>としては約8000種の園芸品種が作出されています。
前回は珍しい 「二段咲き」 の「オレンジフラミンゴ」を紹介しました。「八重咲き」は今までにも何種かアップしていますが、綺麗な橙色の【オレンジサニー】という品種を見つけました。
5弁花の「一重咲き」を見慣れた目には、「葉」と一体でなければ「なんだろうなぁ~」と思える花姿です。
<一日花>の<ハイビスカス>ですが、豪華な花姿で精一杯咲いている姿は、健気な感じがしてなりません。
公園や街路樹として身近にあります【アベリア】だけに、今まで取り上げていませんでしたが、今回、「班入り」の葉の品種を見つけましたので、ようやくのアップです。
<アベリア>は、スイカズラ科ツクバネウツギ属に属する植物の総称で、和名では「ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)」です。
19世紀中期にイタリアで作出された交配種で、親種の長所である四季咲き性ともいえる長い開花期間と、半常緑ながら寒さに対して強い特徴を受け継いだ優良園芸品種です。
関東以西では、真夏の酷暑の時期から秋にかけて花を咲かせる在来種が少ないなか、吸い蜜に 「ナミアゲハ」 や 「チャバネセセリ」 など多様な昆虫が訪れにきます。
草丈5センチ程度で、地を這うように葉を伸ばし、花径1.5センチ程度の花を、ポツリポツリと咲かせる【アプテニア】です。
ツルナ科アプテニア属、南アフリカ原産で、和名としては「ハナツルソウ(花蔓草)」と呼ばれています。
花壇のグランドカバー的に使用されていましたが、観察していますと「葉」が白い部分があり、気になりました。
花の色としては、桃色や白色がありますが、「葉」に関しては、縁に白い班入りの品種として「バリエガタ」がありますが、「葉」全体が白色になるのは突然変異だとおもわれます。
近所の空き地に【シロウリ】が、全長30センチを超えて大きく実っています。
ウリ科キュウリ属のつる性植物ですので、地を這うように4~5メートル横に伸びていますが、今のところこのひとつだけが熟しています。
完熟しますと皮の色が白っぽくなるために【シロウリ(白瓜)】と呼ばれていますが、産地の中国南部に由来する「越瓜(エツウリ)」との表記も見かけます。
実は緻密で甘みが少なく淡白なため、浅漬けを初め奈良漬けや糠漬け・味噌漬けなどに利用される素材です。
2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる「新国立競技場」の建設計画が、7月17日(金)に白紙撤回されて連休明けになり、これからあわただしい動きになりそうです。
2520億円という膨大な経費に足して、国内からの批判が相次いだ結果ですが、責任者不明のまま流れる国家事業に呆れてしまいます。
そんな世間の煩わしさとは無関係に、鮮やかな朱赤色の【オリンピックファイヤー】が咲いていました。
聖火の炎を連想させる色合いで、1992年ドイツの<タンタウ>社が作出したフロリバンダ系の中輪・丸弁盃状咲きの花姿で、樹高は60~80センチ程度です。
香りはあまりありませんが、花持ちがよく強健な性質ですので、育てやすい品種です。
中央部に朝顔に似たラッパ状の花(副花冠)と、6本の蜘蛛の足に似た細長い先が尖る花被片(六弁花)、橙色の6本のオシベという花姿で、花には香りがあります。
ヒガンバナ科ヒメノカリス属の球根植物で、原産地は西インド諸島です。
「ハマユウ(浜木綿)」 もヒメノカリス属ですので、花の雰囲気がお互いに良く似ています。
花茎は80センチ程度、花径20センチばかりの大きさで、50~60センチ程度の緑色で細長い<根生葉>を多数つけ、日本での開花時期は7月~8月頃です。
某駐車場の端に、草丈2メートル近い【フェンネル】を見つけました。
枝の先に花を咲かせますので、カメラを持ち上げての撮影で焦点も確かめることができず、何とかそれらしい一枚です。
セリ科ウイキョウ属の多年草で、原産地は地中海沿岸、和名では「ウイキョウ(茴香)」と呼び、日本には平安時代(794年~1185年)に中国経由で渡来しています。
葉は糸状で全葉が鮮やかな黄緑色をしており、夏期は6月~8月、秋には7ミリ程度の長楕円形の茶褐色に実を熟し、「フェンネル・シード」と呼ばれる香辛料になり、インドのカレー料理や中国の「五香粉」の原料として使われています。
糸状の葉はハーブとして、また鱗茎はイタリアでは「フィノッキオ」と呼ばれ、「セロリ」の根元のような食感と独特の味が好まれていますが、日本の食卓にはあまり登場しない野菜で、どうしてこんな場所に咲いているのかなと、不思議な気持ちで眺めていました。
観賞用として明治時代に北アメリカから導入された【ハルシャギク(波斯菊)】が、空き地できれいに群生していました。
いまでは河川敷や路傍など、観賞用が逸出し帰化植物として繁殖しています。
キク科ハルシャギク属の一年草、6月頃から花径4~5センチの花を咲かせます。
中心部が濃紅色、周辺は黄色の蛇の目模様にあなることから別名「ジャノメソウ(蛇の目草)」です。
開いたばかりの花は<舌状花>が平開していますが、次第に下向きに垂れ下がっていきます。
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