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昨日の <蛾> に続いて、写真の<蛾>も同定できませんでした。
開帳巾15ミリほどの小さな<蛾>で、表翅にジグザグの帯模様が入り、褐色と緑色の組み合わせで特徴的ですので、すぐにわかると考えましたが手持ちの資料では分かりません。
日本ではチョウ目(鱗翅目)として約5000種あり、そのうち<蝶>と呼ばれるものは約250~280種ほどですので、<蛾>の同定は個体変異もあり、手こずる分野です。
(追記)・・・メイガ科フトメイガ亜科の「アオフトメイガ」と判明しました。
羽化したばかりでしょうか、きれいな姿の【キエダシャク】と遭遇しました。
シャクガ科エダシャク亜科の「蛾」で、開帳巾40ミリ程度の大きさです。
黄色地に赤褐色の線が一本横に走り、前翅の先端は尖り、端部には赤褐色のぼかしが入っています。
幼虫はノイバラを食草とし、平地から低山間部の林縁周辺で見られ、梅雨の6~7月ごろに出現します。
頭胸部が小さくて、腹部はそれに比べて大きく丸く膨らみ、脚に輪状の斑紋が入り、伸ばした前脚が長い【オオヒメグモ】のメスです。
クモ目ヒメグモ科オオヒメグモ属に分類され、同属のなかでは一番大きな<蜘蛛>として、体長の性的二形が大きくメスは5~8ミリ、オスは2~4ミリほどしかありません。
ヒメグモ科の特徴である<不規則網>を張り、たくさんの糸を上下・斜めに張り「カゴ」のような形を作り、「カゴ」の下の床に伸びている縦糸の先が粘ついていて、これにまとわりついた小さな虫を網の中心部まで引き上げます。
ヒメグモ科には80属約2000種の<蜘蛛>が分類されていますが、日本では人家周辺で極めて普通に生息している【オオヒメグモ】です。
【モンシロチョウ】の登場も多くなりましたが、<オス>と<メス>、<春型>と<夏型>ぐらいにしか分けられませんが、北海道には約1,3倍ほどの大きさがある「オオモンシロチョウ」が定着しているようです。
10年ほど前に北海道にて、「オオモンシロチョウ」が発見されたという報道がありました。
もともとはヨーロッパ大陸の蝶ですが、ロシアにまで勢力を広げ、沿海州南部にたどり着いたものが、人為的ではなく飛翔して日本に渡ってきたと言われています。
1995年の北海道京極町で発見されたとも、1966年北海道共和町が最初だとも言われていますが、今では青森県や対馬でも確認されています。
「モンシロチョウ」は卵を1個しか産み付けませんが、「オオモンシロチョウ」は数十個の卵を産卵するようで、発見されて10年経った北海道では、いまや従来の「モンシロチョウ」は見れなくなっている状況とかで、気になるところです。
花と昆虫は密接な関係があるようで、今回も先ほど紹介しました2種類の<ヒペリカム>を撮影しているときに【ホソヒメヒラタアブ(細姫平田虻)】と遭遇しました。
ハエ目(双翅目)ハナアブ科ヒメヒラタアブ属の昆虫で、(双翅目)の特徴である<平均棍>が、小さいながらも見て取れます。
「キタヒメヒラタアブ」と同じ外観をしており、正確な同定は生殖器を観ないと判断できませんが、「キタヒメヒラタアブ」は体長が8ミリ以上あり、本種は6~7ミリと小さいところで判断しています。
腹部がほっそりとしていて先端に丸みがありますので<オス>だとわかりますが、複眼が接していますので、この部分だけでも<オス>だ判断できます。
腹部背面の黒と黄色の横縞模様は 個体差 があり、これはあまり「ハチ」の擬態には見えませんでした。
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するどい線形の<総苞片>の棘をもろともせずに、【ナミアゲハ】が 「アメリカオニアザミ」 の蜜を吸っていました。
数多い蝶の中でも「アゲハチョウ科」は大型で美麗な種が多く、世界的にも収集家が多い分野で、世界には573種(公益社団法人:農林水産食品産業技術振興会)が記録され、日本には22種(同)が分布しています。
その中でも【ナミアゲハ】は一般的な蝶だと思いますが、郵便切手の図案としての登場はなく、アゲハチョウ科としては「ミカドアゲハ」(1977・5・18)、第16回国際昆虫会議記念として日本固有種の「ギフチョウ」(1980・8・2)、昆虫シリーズ第1集として「ウスバキチョウ」(1986・7・30)などしか見当たりません。
家紋としても馴染のある【ナミアゲハ】が、切手に図案化されないのは気になるところです。
翅をほとんど動かさず、優雅にゆっくりと飛翔している【ホシミスジ】です。
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科イチモンジチョウ亜科ミスジチョウ属に分類され、同じ属には「コミスジ」や「ミスジチョウ」がいますが、わたしの周辺では遭遇しません。
幼虫は「コデマリ」や「ユキヤナギ」・「シモツケ」といったバラ科シモツケ属を食草としていますので、国内では北海道を除き広く分布、市街地や住宅地でも見かける機会が多い種です。
とまるときは翅を開いていることが多く、翅を開いたまま滑空するという「イチモンジチョウ亜科」独特の離陸を見せてくれます。
写真では大きく見える「蛾」ですが、全長6~7ミリほどの大きさしかない【コホソスジハマキ】です。
チョウ目(鱗翅目)ハマキガ科アマキガ亜科に分類され、5~6月頃が活動時期です。
ハマキガの名称は、色や形が煙草の「葉巻」からではなく、多くの幼虫が1枚の葉ないし2~3枚の葉を吐き出した糸で綴って葉を閉じるように巻き、その糸の網の中に隠れて葉を食害するところから名づけられています。
小さい体ながらも、翅表にV字型の特徴ある茶褐色の筋が2か所ありましたので、同定しやすい「蛾」でした。
先ほど紹介しました 「シロシモツケ」 の花を撮影していましたら、体長7ミリほどの小さな <ハナバチ>が飛翔してきました。
<ハナバチ>は蜂類の中で、花の蜜や花粉を集めて幼虫の餌とし、それらを蓄える習性を持ちます。
またハチ目(膜翅目)ハチ亜目ミツバチ上科に分類されている「ヒメハナバチ科」(約80種)・「コハナバチ科」(約100種)・「ハキリバチ科」(約50種)・「ミツバチ科」など、日本では7つの科に分類されている約400種の蜂の総称として<ハナバチ>と呼んでいます。
体長が小さく、はっきり区別できる特徴もなく、本種の名称までは同定できませんでしたが、記録として残しておきたいと思います。
神戸は昨夜から雨が降り続いていましたが、午前10時ごろに上がり、ようやく活動開始でしょうか、ヨモギノ葉の上に雨に濡れた【ナナホシテントウ】を見つけました。
幼虫・成虫とも 「アブラムシ」 や「カイガラムシ」など植物の害虫を食べてくれる益虫ですので、農業的に利用する実験が行われていますが、少しばかりかわいそうな気もしています。
蛹から羽化するときには周囲に空間がないと後翅が完全に開き切らないことを利用して、狭い筒状に中に「テントウムシ」の蛹を入れますと、後翅が折れ曲がった形になり、見た目は同じでも正常に飛べなくなります。
この「テントウムシ」を使いますと飛べませんので、移動することなく農作物に留まり、「アブラムシ」等の害虫を食べてくれるというわけです。
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