21日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日ぶりに反落して始まりました。同日朝に四半期決算を発表したウォルマートが終値で(4.4%)下げています。トランプ関税のもとで増収を確保したうえ通期売上高見通しも上方修正しましたが、1株利益が市場予想を下回りました。
8月のフィラデルフィア連銀景況指数は、(マイナス0.3)と7月(15.9)から悪化し、市場予想(プラス7.0)以下でした。新規受注指数などが低下した一方、支払価格指数は一段と上昇でした。米景気減速と同時にインフレリスクも高まっており、投資家心理を冷やしています。
20日に米連邦準備理事会(FRB)が公表しました
7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では大多数の参加者が雇用の下振れ以上に物価上昇リスクを懸念していました。カンザスシティー連銀の<シュミッド総裁>は、21日の米CNBCのインタビューでインフレ沈静化に向けて「まだやることがある」と話し、早期利下げに慎重な姿勢を示しました。米短期金利先物市場では9月会合での利下げ予想確率が前日から小幅に低下し、8割を下回りました。
米主要株価指数は最高値圏で推移しており、ダウ平均株価も
前日20日には「4万4938ドル31セント」と過去最高値「4万5014ドル04セント」)に迫っていました。21日(日本時間22日午前)に始まりましたカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で<パウエル(FRB)議長>が、22日に講演するのを控え利益確定や持ち高調整の売りも出ています。
ダウ平均株価は、前日比152ドル81セント(0.34%)安4万4785ドル50セントので終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前日比72.54ポイント(0.34%)安の2万1100.31で終えています。
S&P500種株価指数は、前日比25.61ポイント (0.40%)安の6370.17で終えています。