「１ドル＝１５３円６４銭」

２５日午前の東京外国為替市場で、円相場は大幅に上昇しています。１２時時点は「１ドル＝１５３円７６〜７７銭」と前週末１７時時点と比べて９６銭の円高・ドル安でした。

１１時半すぎには「１ドル＝１５３円５５銭近辺まで上げ幅を広げる場面がありました。米財務長官に＜スコット・ベッセント＞が指名されたのを受けて日本時間２５日午前の取引で米長期金利が大きく低下し、円買い・ドル売りが活発となりました。

２２日、次期＜トランプ＞米大統領は米財務長官に投資ファンドを経営する＜スコット・ベッセント＞を指名しました。＜スコット・ベッセント＞は財政規律を重視するとみられており、前週末に（４．４０%）で終えていた米長期金利は日本時間２５日午前の取引で（４．３５%）前後まで水準を切り下げて日米の金利差縮小を見込んだ円買い・ドル売りが広がりました。

国内では２５日が事業会社の決済の集中しやすい「５・１０日」にあたり１０時前の中値決済に向けて輸入企業など国内実需筋の円売り・ドル買いが意識されました。日経平均株価が、１０時前に一時７００円あまり上昇したのも「低リスク通貨」とされる円の売りを促したものの、中値決済をすぎると再び円買い・ドル売りの勢いが増しています。