青春映画で一時代を築き、『傷だらけの天使』などテレビドラマの演出も手掛けた映画監督の<恩地日出夫>さん(1933年1月23日生まれ )が、88歳で1月20日、肺がんのため横浜市の病院で逝去されています。
1955年(昭和30年)に助監督として東宝に入社し、1961年に少年院を舞台にドキュメンタリー・タッチで描く『若い狼』で監督デビュー。以後<内藤洋子>売り出しのための『あこがれ』(1966年)・『伊豆の踊子』(1967年)や<酒井和歌子>さん主演の『めぐりあい』(1968年)などで、東宝青春映画を代表する監督となりました。
1970年代を中心にテレビドラマでも活躍され、オープニング映像が語りぐさとなり熱狂的ファンを生んだ<萩原健一>、<水谷豊>出演の『傷だらけの天使』や、『人間の証明』・『飢餓海峡』を演出。シンガーソングライターの<泉谷しげる>(俳優デビュー作)を主役に起用した『戦後最大の誘拐 吉展ちゃん事件』(1979年・テレビ朝日)で芸術祭賞優秀賞を受賞されています。
その後、アニメーション『地球(テラ)へ…』(1980年)やドキュメンタリータッチの『生きてみたいもう一度 新宿バス放火事件』(1985年)、昭和30年代の家族を描いた『四万十川』(1991年)などを発表、老いと死を見つめた『わらびのこう 蕨野行』(2003年)で日本映画批評家大賞作品賞などを受賞。
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