< 太陽系外縁にある半径約1.3キロの小天体の想像図(画像:有松亘京都大研究員) >
太陽系の外縁にあるごく小さな天体を沖縄県・宮古島に設置した小型望遠鏡で間接的に観測したと、国立天文台や京都大、東北大、神戸大などの研究チームが発表しています。英天文学誌ネイチャー・アストロノミー電子版に29日、論文が掲載されました。
研究チームは沖縄県立「宮古青少年の家」に口径28センチの望遠鏡2台を設置し、動画を撮影。2016年6月28日夜、遠い恒星の手前を小天体が横切り、恒星の明るさが0.2秒だけ減少する様子を捉えました。京都大の<有松亘>研究員らの解析で、小天体の半径は約1.3キロ、地球からの距離は約50億キロと判明しています。
太陽系の海王星より遠い外縁部は「エッジワース・カイパーベルト」と呼ばれ、冥王星などの比較的大きい天体のほか、小天体が多数分布しています。
小天体は太陽系ができた際、惑星の材料にならずに残ったとみられ、一部は彗星(すいせい)となって太陽に接近すると考えられています。観測を続ければ太陽系の形成過程を解明する手掛かりになるといいます。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ