太陽系の外縁にある小天体
1月
30日
研究チームは沖縄県立「宮古青少年の家」に口径28センチの望遠鏡2台を設置し、動画を撮影。2016年6月28日夜、遠い恒星の手前を小天体が横切り、恒星の明るさが0.2秒だけ減少する様子を捉えました。京都大の<有松亘>研究員らの解析で、小天体の半径は約1.3キロ、地球からの距離は約50億キロと判明しています。
太陽系の海王星より遠い外縁部は「エッジワース・カイパーベルト」と呼ばれ、冥王星などの比較的大きい天体のほか、小天体が多数分布しています。
小天体は太陽系ができた際、惑星の材料にならずに残ったとみられ、一部は彗星(すいせい)となって太陽に接近すると考えられています。観測を続ければ太陽系の形成過程を解明する手掛かりになるといいます。