『落語家の業』@<榎園喬介>監督
12月
9日
過激な落語で人気を集める一方、歌舞伎と日本映画に精通し、評論家、脚本家としても活動する二代目<快楽亭ブラック>の生き様を記録したドキュメンタリー『落語家の業』が、2025年12月13日より公開されます。
〈落語とは、人間の業の肯定である〉の名言を残した落語界のカリスマ<立川談志>の弟子であり、その言葉を体現するかのような破滅的な生活と過激な落語で、メディアへの露出が限定的な中、根強い人気を誇る落語家<快楽亭ブラック>(本名:福田秀文)です。コンプライアンスが厳しい現代、もはや二度と現れない最後の芸人らしい芸人であり、すべてを笑い飛ばすその了見は、息苦しい現代を生きる術でもある。本作では、そんな生ける伝説<快楽亭ブラック>の〈業〉に迫ります。
1952年、米兵と日本人女性の混血児として生まれた<ブラック>は、差別から逃れるため、幼少期からほとんどの時間を映画館の闇で過ごします。1969年に<立川談志>に入門しますが、1972年、師匠の金を競馬に使ったことが発覚して破門となり、大阪の<桂三枝>(現・文枝)門下へ移籍。1979年、談志門下に戻ると、1992年には<二代目・快楽亭ブラック>を襲名して真打昇進しますが、2005年に2000万円もの借金を抱えていることが明らかになり、落語立川流を自主退会しています。
<快楽亭ブラック>、<立川談之助>、<鈴々舎馬るこ>、<げんきいいぞう>、<大本営八俵>が出演、<坂本頼光>が語りを、監督は、<榎園喬介>が務めています。










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田中 久史
yumirou