23日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4恵右g等日続落し、前日比20銭円安・ドル高の「1ドル=159円65〜75銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=159円84銭」、高値は「1ドル=159円32銭」でした。
米国とイランの戦闘終結に向けた協議が難航するとの思惑で「有事のドル買い」が優勢になりました。日本の通貨当局による為替介入への警戒感から、円売りの勢いは限られています。
23日、イスラエルメディアはイランの<ガリバフ国会議長>が米国との交渉担当を外れると報じています。<ガリバフ国会議長>は対米交渉の中心人物とされ、4月中旬にパキスタンの首都イスラマバードで開いた停戦協議にも参加していました。<ガリバフ国会議長>が交渉役を降りれば、米国とイランの協議が停滞するとの観測で、投資家心理が悪化しています。
23日、イスラエルの<カッツ国防相>はイランへの攻撃再開に向けて米国の許可を待っていると述べたと伝わりました。ロイター通信は23日にイランメディアの報道を引用し、イランの首都テヘランで防空システムが作動したと報じました。中東で軍事衝突が再開するとの警戒も、基軸通貨で流動性が高いドルの買い材料になっています。
イラン革命防衛隊は今週、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡にさらなる機雷を敷設したと米ニュースサイトのアクシオスが23日に報じています。23日、<トランプ米大統領>はホルムズ海峡に機雷を敷設する船舶に対し「小型船であっても射撃するよう米海軍に命じた」と自身のSNSに投稿しました。ホルムズ海峡の封鎖状態が続くとの見方から原油先物が上昇し、円売り・ドル買いが出ています。
もっとも円の下値は限られています。23日、<片山さつき財務相>は、為替市場について米財務省と緊密に連絡を取り合っているとしたうえで、為替介入は「我々にフリーハンドがある」として、あらゆる可能性があるとの認識を示しています。心理的節目の「1ドル=160円」が近づく中で、財務省・日銀による円買い介入の警戒感が強く、円の下値を探る動きは続きにくい背景です。