『こんな事があった』@<松井良彦>監督
7月
18日
『追悼のざわめき』の<松井良彦>が約18年ぶりの監督映画『こんな事があった』が、2025年9月13日より公開されますが、予告編が解禁されています。
東日本大震災から10年後の福島を舞台にした本作は、震災と原発事故をきっかけに離散した家族と、青春を奪われた青年たちの物語です。
<前田旺志郎>が家族を失った17歳の「アキラ」、<窪塚愛流>が同じように孤独を抱える友人の「真一」、<井浦新>が真一の父親「篤人」を演じています。出演には<柏原収史>、<八杉泰雅>、<金定和沙>、<里内伽奈>、<大島葉子>、<山本宗介>、<波岡一喜>、<近藤芳正>がキャストに名を連ねています。
公開中の予告編は、「アキラ」が「真一」と海岸沿いを歩きながら「ひどい、ひどい10年だった」と口にするシーンから始まります。やがて「アキラ」がサーフショップを営む「小池夫妻」と出会い心を開いていく様子も切り取られています。しかし、「被曝許容量を超えてしまった。私の仕事は終わった。私も終わった」という「アキラ」の声から雰囲気は一変、癒えることのない傷痕と行き場のない怒りを抱えた人々の姿が映し出されていきます。
同作の公開を記念して、『追悼のざわめき』のリバイバル上映も決定しています。1988年5月28日に初公開されました本作では、大阪の釜ヶ崎を舞台に、「菜穂子」と名付けたマネキンと一緒に暮らす孤独な青年の姿が描かれています。東京・K's cinemaでは8月23日より1週間限定で上映されます。