『ソウルに帰る』@<ダヴィ・シュー>監督
2月
17日
「ソウルに帰る」は、韓国で生まれ、フランスで養子縁組されて育った25歳の「フレディ」が、ふとしたきっかけで母国である韓国に初めて戻ってきます。しかし自由奔放な「フレディ」は、韓国の言葉や文化になじめず、誰とも深い関係を築けません。そんな中、フランス語が堪能で親切な韓国人「テナ」の手助けにより、「フレディ」は自分の実の両親について調べ始めます。
2022年のカンヌ国際映画祭ある視点部門に出品されたのち、東京フィルメックスで審査員特別賞、ボストン映画批評家協会賞で作品賞に輝き、世界に先駆け2023年1月に封切られたフランスでは、公開2週目にして7万人以上を動員するヒットを記録しています。
本作の監督を務め、友人の経験に着想を得て脚本も自ら手がけたのはカンボジア系フランス人の<ダヴィ・シュー>です。カンボジアの首都プノンペンを舞台にした『ダイアモンド・アイランド』(2014年)で、カンヌ映画祭批評家週間でSACD賞を受賞に次ぐ長編2作目です。
自分の原点を探し求める主人公「フレディ」を演じたのは、映画初出演を果たした<パク・ジミン>。突如目の前に現れた娘と向き合うことになる父親に『オールド・ボーイ』(2003年)・『親切なクムジャさん』(2005年)の<オ・グァンロク>が扮したほか、ドラマ『愛の不時着』の<キム・ソニョン>、小説『砂漠が街に入り込んだ日』の作者として知られる<グカ・ハン>らが出演しています。