『悠優の君へ』@<福原野乃花>監督
10月
9日
本作を手がけた<福原野乃花>監督の実体験をもとに、強迫症を隠して生きる高校生とその友情を描いた『悠優の君へ』が、2024年10月11日より公開されます。
いつもひとりで過ごしている高校生の「悠(はる)」は、毎日同じ時間に、教室から見える手洗い場に現れる生徒のことが気になっていました。その子は何度も何度も、繰り返し、ただひたすら手を洗い続けています。「悠」はいつしか、その子から目が離せなくなっていました。
何かに期待することをあきらめ、「普通」の輪から離れて生きる主人公の「悠」と、強迫症に苦しむ自分を隠し、いつも明るく振る舞うことで「普通」の輪からはみ出さないように生きようとする、もうひとりの主人公「優乃(ゆうの)」でした。2人が出会い、互いが抱える孤独と向き合いながら、それぞれの道を探していく姿を描いています。
小さなことや目に見えないことが気になって頭から離れず、何度も確認を繰り返してしまう「強迫症」。日本でも50人に1人くらいの割合でいるとされますが、悩みを抱える人はそのことを隠す傾向にあり、そのために知名度は低いとされています。本作を手がけた監督の<福原野乃花>は7歳のころに強迫症を発症し、誰にも相談できずにいた苦しさを経験したことから、もっと多くの人に強迫症を知ってもらいたいと本作を企画し、完成させています。
「悠」に<水崎涼花>、「優乃」に<小谷慈>が演じています。