三重苦で生まれた女性と彼女を教育したシスターを描いた、実話をもとにした『奇跡のひと マリーとマルグリット』が、2015年6月6日より公開されます。
19世紀末のフランス。聴覚障害の少女たちが暮らす修道院にやってきた少女「マリー」は、生まれつき目も耳も不自由で、一切教育を受けずに育った彼女は野生児のように獰猛で誰にも心を開こうとしませんでした。
不治の病を抱えた修道女「マルグリット」は、残された人生をかけて「マリー」の教育を担当します。「マルグリット」の献身的な教育の末、「マリー」は本来の人間性を取り戻し、言葉を知る日がやってきます。
しかし、余命わずかな「マルグリット」と「マリー」の別れの時間は目前に迫っていました。
監督は『ベティの小さな秘密』の<ジャン=ピエール・アメリス>。「マルグリット」に『狐と私の12カ月』の<イザベル・カレ>、「マリー」に今作がデビューとなる<アリアーナ・リボアール>が扮しています。
いつもお世話になっています<立ち呑み「鈴ぎん:福寿」>に今宵も顔出ししましたが、地下通路の向かい側の<居酒屋「新浪速」>が、開店丸3年の5月31日でもって閉店です。
開店当時は 「ジャズ喫茶」 という触れ込みでオープンしました。
長年この地域に馴染んだお客さん達は、「こんな場所でジャズ喫茶とは、アホやな」との共通意見ですぐに閉店との予測を立てていました。
さすがに経営者もこれは無理だなと感じたのでしょう、途中から営業形態としては「居酒屋」に変更しましたが、お店の造り自体が追いつきません。
わたしも一度顔出ししたことがありますが、庶民の町である新開地のお客さんを引き付けるほど特段安くもなく、これは厳しいかなと見ておりました。
今宵、周りの人たちは「撤退が遅すぎる」との意見ばかりで、閉店するのが当たり前といわれ、気にもされないお店の閉店も寂しいばかりです。
本日は、【桔梗屋】さんが入っているビルの1階で「スタンドバー」が開店、覗きがてら足を向けました。
ママさんは、近所にてすでに店舗を構えられているとのことで、厳しい飲食業界の中で頑張る姿勢には、拍手を送ります。
今宵は牡蠣があり、大将から厚岸湾の端にある<仙鳳趾(せんぽうし)>で獲れたものだと教えていただき、さっそく焼いてもらいました。
イギリスの宣教師でアイヌ研究家の<バチェラー>は、「厚岸」というのはアイヌ語で「牡蠣が沢山いるところ」としていますが、「オヒョウの皮を剥ぐ所」という説のほうが有力のようで、「仙鳳趾」は同じくアイヌ語で「魚の沸き立つ所」だそうです。
焼き上がるまでに今年最初の「かつおのたたき」を食べ、さっぱりとした「タコ酢」です。
牡蠣としては季節外れの感がありますが、プリプリの身は味わい深く、いい塩梅でした。
酒呑み仲間の<ペコちゃん>が勤める会社は、コンビニの「サークルKサンクス」を経営していますので、ときたま社長が社員のお土産として色々な商品を買い込んできます。
今回は「サークルKサンクス」のオリジナルデザートブランドである<Cherie Dolce>シリーズの、【とろけるカスタードシュークリーム】(110円)をいただきました。
「シュークリーム」は、フランス語の「シュー」と英語の「クリーム」を合わせた和製外来語で、フランス語では「シュー・ア・ラ・クレーム」、この場合の「シュー」は焼いた生地を「キャベツ」の形に見立てており、英語圏では「クリーム・パフ」、またイギリスでは「プロフィロール」です。
予想外にあっさりとしたカスタードクリームの味わいで、冷蔵庫で冷やされていたのか、ほんのりと冷えた食感が美味しさを引き立てていました。
どの家庭でも常備している<オリーブオイルとにんにく>さえあれば、特別な具材がなくても作れる【ペペロンチーの】は、別名ユーモアを込めて「絶望のパスタ」と呼ばれています。
幸いなことに冷蔵庫に<ベーコン・シメジ・セリ>がありましたので、具材として刻みました。
冷たいフライパンにオリーブオイルを入れ、<にんにくスライス・唐辛子の輪切り>でじっくりとうま味成分をオイルに馴染ませ、具材を炒めて下準備です。
あとは、茹で揚げたスパゲッティを絡めるだけで、完成です。
<にんにく>の香りも良く、心配していた<セリ>の独特な味も飛び去るほど、<唐辛子>がよく効いておりました。
1955(昭和30)年6月1日に、現在流通しています【一円硬貨】が発行され、日本で製造されている硬貨の中で、最も累積製造枚数が多い硬貨になっています。
素材は純アルミニウム、重量は1グラム、直径20ミリ、図柄は「若木」で、特定の木々をモデルにしているわけではありません。
【一円硬貨】一枚の製造費は額面以上であり、2013年では約3円かかっています。
1968(昭和43)には生産過剰ということで1年間製造を中止、また2011(平成23)年から2013(平成25)年は電子マネーの普及の影響を受け、収集家のための「ミントセット」を除き製造を中止していましたが、2014(平成26)年4月1日の消費税増税に伴い製造が再開されています。
販売されているパンは、どれも(108円)という【阪急ベーカリー】です。
今回は長さ15センチばかりの大きさの中に、「ジャガイモ」のスライスが2枚乗せられ、マヨネーズと黒胡椒を効かせた味付けの「ポテトパン」です。
「ジャガイモ」はナス科ナス属の植物で塊茎を食指、原産地は南米アンデスの高地です。
16世紀にスペイン人によりヨーロッパに渡り、その後世界中に分布、日本には江戸時代に渡来しています。
使用されている「ジャガイモ」は皮つきの新じゃがだと思いますが、皮の色目から品種は「男爵」かなと思いながら、おいしくいただきました。
草むら内に隠れているのが多い「キリギリス」は、バッタ目(直翅目)キリギリス科キリギリス属の昆虫で、日本には現在「ハナナガキリギリス」・「ヒガシキリギリス」・「ニシキリギリス」・「オキナワキリギリス」の4種が分類されています。
大きく二分割にされています「ヒガシキリギリス」や【ニシキリギリス】の分類ですが、地域により形態的・生態的に多様な個体群が知られ、とりあえず「地理的変異」として扱われており、将来的にはまた新しい名称の「キリギリス」が出てくるかも知れない、未解明な種です。
背中が平たく、側面に白と黒の線があるのが「キリギリス」の幼虫の特徴で、良く似た体形の同じキリギリス科の 「ヤブキリ」 は背中に茶色の帯が1本走るだけです。
先日紹介した 「葵の上」 と同様に、<紫式部>の『源氏物語』に登場する第三部「宇治十帖」の中心人物である【薫の君】と名付けられた品種です。
<薫>は本名ではなく、生まれつき体から得も言われぬ匂いを帯びていることに因んで名づけられ、物語では<光源氏>の次男となっていますが、実は<柏木>の長男です。
この【薫の君】は、「肥後系」の品種で「六英咲き」、紫地に濃い紫色の筋がわずかに見てとれ、「アイ」としての黄色は鮮やかで、その周縁部は内側に花皮が巻いています。
<黒猫>シリーズは、 『黒猫の遊歩あるいは美学講義』 を第1巻として現在までに5冊が刊行されており、本書は第4巻目に当たりますが、ハヤカワ文庫としては2冊目になります。
第1巻目では若き24歳の大学教授の<黒猫>とその付き人を務める大学院生の<私>を中心に日常に潜む謎解きが楽しめましたが、本書は<黒猫>と<私>の大学生活時代を舞台に、短篇が6篇納められています。
美学部の学部長である<唐草ゼミ>在籍から博識の<黒猫>と、<エドガ・アラン・ポを卒論とする<私>との関係がよくわかる構成で、<ポオ>の作品を下敷きにして作品に新たなる解釈行いながら、謎解きが進んでいきます。
本書では<唐草学部長>の推薦を受けて、フランスの現代思想の大家<ラテスト教授>の元へ留学するまでの<黒猫>の推理が、冴えわたる一冊でした。
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