前回に紹介した時には、 黄色の小さ花 の部分を写していますが、今回は枝と葉の関係がよくわかるように撮影して見ました。
「ツキヌキニンドウ(突抜忍冬)」 と同様に、葉の中心部を枝が付きぬいていますので、和名としては【ツキヌキサイコ(突抜柴胡)】と呼ばれ、園芸業界では「ブプレリューム(ブプレウルム)」で流通しています。
セリ科ブプレリューム(ミシマサイコ)属の一年草扱いで、原産地は中央・南ヨーロッパ、中央アジアに分布、日本には「ミシマサイコ」や「レブンサイコ」が自生しています。
遠くから目にしますと、白色の花で同じモクレン科モクレン属の「ハクモクレン」と見間違えそうですが、この【コブシ(辛夷)】は、花が全壊して咲きますので、すぐに区別がつきます。
樹高20メートルほどにもなり、また幹回りも60センチとかなり貫禄のある姿をしており、葉に先立って3月から5月にかけて枝先に花径10センチ前後の白い花を咲かせ、基部は紅色を帯びています。
雌しべは花の真ん中にたくさんありい緑色をしており、雄しべは橙色で雌しべの周りを取り囲んでいます。
学名の[Magnolia Kobusu]は、18世紀のフランスの植物学者[Pierre Magnol]に由来しています。
黄色い鮮やかな花色の【シナレンギョウ(支那連翹)】が、鉢植えで置かれていました。
モクセイ科レンギョウ属の落葉低木で、原産地は中国、挿し木で簡単に増やせるために庭木など、観賞用として広く普及しています。
葉とほぼ同時期に黄色の花を咲かせ雄しべは2本、花柱は雄しべより長いのが特徴的で「チョウセンレンギョウ」 は逆に花柱より雄しべが長いので、見分ける基準になります。
また「シナレンギョウ」の葉は、先方だけが鋸葉、もしくなギザギザがなく、「チョウセンレンギョ」は葉全体に鋸葉があり、また枝が弓なりになります。
芸術系の情報を求めて、たまに新開地5丁目にある「神戸アートビレッジセンター」に出向きますが、館内に【クジャクヤシ(孔雀椰子)】の大きな植木鉢が置かれていました。
【クジャクヤシ】は、ヤシ科クジャクヤシ属の総称として使われており、熱帯アジアからオーストラリアにかけて約20種類ほどが自生しています。
英名では「Fishtail-palm」と表記され、魚の尾のような形の葉が二回羽状複葉を形成、その葉の縁のギザギザの形はまた、孔雀が羽を広げたように見えることが、和名の由来になっています。
花はすだれのような形で垂れ下がり、結実すると木は枯れてしまう運命です。
歩道の割れ目から白色の小さな花が顔を出しており、よく見ますと野草ではなく、花姿の特徴から【ニワナズナ(庭薺)】だと同定しました。
アブラナ科ニワナズナ属、本来は多年草ですが、日本では秋まきの一年草として扱われ、どうしてこのような地に種がこぼれ落ちたのか不思議です。
草丈15センチ程度、地際からよく分枝して、広がっていきます。
葉は細く、花径3ミリと小さく、花色は白色を代表として薄い桃色・藤色などがあり、甘い香りを持っています。
和名の【ニワナズナ】よりも「アリッサム」、もしくは英名の「スィートアリッサム」として園芸業界では流通しています。
<クレマチス>と言えば、初夏に咲くイメージが強いのですが、この【カルトマニージョー】は、冬から春が生育期で、夏は休眠しています。
キンポウゲ科クレマチス(センニンソウ)属の多年草で、イギリスでは「つる性植物の女王」と呼ばれている<クレマチス>です。
この【カルトマニージョー】は、そのイギリスにおいて、<H&M Taylor>が、1985年に作出した品種で、花径5センチの白い美しい花姿をしています。
花付きが大変よく、株全体を覆うようにびっしりと咲かせます。
花後に新しいツルが伸び出し、翌年このツルに花を咲かせる旧枝咲き性で、一年中葉は青く常緑で、ほとんど落葉しません。
路傍の傍らで、 「ホトケノザ」 (写真左下)と並んで、【オランダミミナグサ(阿蘭陀耳菜草)】が咲いていました。
ナデシコ科ミミナグサ属の植物で明治時代末期に帰化植物として確認されています。
花は3月~5月に咲き、茎頂に多数の花を付けますが、花柄が極端に短いために、密集して開花しています。
花径は8ミリ前後で花弁は5枚、花弁の先端は浅く切れ込んでいます。
和名としては、在来種の「ミミナグサ」に似ていて、欧州原産ということで当時交易のあった「オランダ」の名が付けられたようです。
道端のコンクリートの隙間に、 「ツメクサ」 と競合するように蕾を付けた【トキワハゼ(常盤爆)】の花が咲いていました。
花はまだ完全に開花していませんが、せっかくの機会ですので、記録として残しておきます。
ゴマノハグサ(ハエドクソウ)科サギゴケ属の一年草で、和名の由来は葉が一年中あり、さらに果実が爆ぜるところからきています。
花は筒状で下側が前に平たく伸びた扇唇花、上唇は浅く切れ込んでいます。
筒の部分は薄い紫色で、舌状部は白っぽく、花茎は高さ5~20センチ程度で花の長さは約1センチほどです。
根元にさじ型の葉を数枚付け、葉の縁には鈍いギザギザが入ります。
キク科ミヤマヨメナ属の【ミヤコワスレ(都忘れ)】ですが、日本固有種の「ミヤマヨメナ」の園芸品種として栽培されています。
青紫色 の花弁の印象が強いのですが、今回は白色を見つけましたが、桃色の花弁も栽培されています。
江戸時代には既に栽培改良が始まっていましたが、本格的に改良が進んだのは昭和以降で、承久の乱で佐渡に幽閉された順徳天皇がこの花を見て、しばし都のことを忘れられたとの逸話が残っていますが、残念ながらその当時には【ミヤコワスレ】は存在していませんでした。
花径4センチばかりでしょうか、八重咲きのきれいな<マーガレット>を見つけました。
キク科アルギランセマム属に分類される<マーガレット>は、ギリシア語で「真珠」を意味する「マルガリーテス」に由来、その白い花姿はさもありなんです。
原産地は西アフリカのカナリア諸島およびマデイラ諸島、17世紀に欧州に渡り、主にフランスで品種改良が行われ、日本では「フランス菊」や「木春菊」と呼ばれてきています。
この【モリンバ】は、スイスを本拠地とする多国籍企業の<シンジェンタ>が育成、性質は強健で育てやすく、大株に育て上げますとこんもりと丸い株立ちを見せてくれます。
【モリンバ】自体、「サッシー」・「モンロー」・「スギー」・「ヘリオ」・「ミニ」と細かく分類され、本種は「ミニ」の<ダブルホワイト>という品種です。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ