各地で地面に大きく広がる見事な【シバザクラ】が咲いているようですが、ポツリと咲いていますと「なにかな?」と訝ってしまいました。
ハナシノブ科クサキョウチクトウ(フロックス)属の多年草で、北アメリが原産地で約50種ほどが分布しています。
花色も多彩で、花径2センチばかり、花冠は5つに裂けて横に平らな形状で裂片の先は浅く2つに裂けています。
英名では「モスフロックス」ですが、「モス」は苔のことで、苔のように地面に広がることに由来しています。ちなみに「フロックス」は、ギリシア語の「炎(phlogos)」が語源です。
ヨーロッパ・北アメリカ・アジア・熱帯アフリカの高地の山岳地帯に、約200種ほどが分布している<デルフィニウム>です。
キンポウゲ科デルフィニウム属の多年草ですが、日本の酷暑には耐えれなく、園芸店では一年草扱いで販売されています。
色々な系統があり、本種は<シネンシス系>で、スプレー咲きになる矮性品種、花の咲き方が<距>もなく花の中心部にある小さな花弁<ビー>もないシンプルな花姿をしています。
以前にも赤紅色の<デルフィニウム> 「スーパーハッピーピンク」 を紹介していますが、落ち着いた花弁の色合いに、<シネンシス系>としての共通性が見て取れます。
道路脇の街路樹を取り囲むように、<スイートピー>がきれいに咲き乱れていました。
きっとご近所の方がお世話されていると思いますが、本来は歩道の不法占拠ですが、きれいな花壇ですから目をつぶります。
マメ科レンリソウ属の一年草で、この時期に咲き出すのは秋蒔き品種です。
現在では、夏咲き・冬咲き品種もあり、また6月~10月頃まで咲いている宿根性種もありますので、一年を通して目にすることができるようです。
イタリアのシシリー島で1695年に修道僧<クパーニ>によって発見され、イギリスに渡り園芸品種として改良され、日本には明治時代に渡来しています。
英語表記では「sweet pea」で、<甘い豆>もしくは<香りある豆>と訳せますが、豆と莢には有毒物質が含まれ、多食すれば痙性麻痺を引き起こしますので要注意です。
近所の【ハマミズキ(花水木)】が咲き出しました。
ミズキ科ミズキ属の落葉高木で、【ハナミズキ】の名称は、ミズキの中まで花(正確には総苞片)が目立つことに由来しています。
別名、北アメリカ原産より「アメリカヤマボウシ(アメリカ山法師)」と呼ばれていますが、たまに「アメリカミズキ」の名をみかけますが、アメリカ以外に本種は存在しませんので、誤った呼び名です。
若芽が少し開き始めた頃4月下旬から5月上旬にかけて咲き出し、近縁の「ヤマボウシ」は出葉後に花が咲きますので、見分けるのは容易です。
花後のあとに付ける果実は秋に密集した花序がひとつの果実のようになる <複合果> で赤く熟し、また秋の葉の紅葉もきれいな樹木です。
住宅のアルミフェンスに絡み付くように、【ムベ(郁子)】の花がきれいに咲いておりました。
アケビ科ムベ属の常緑つる性植物で、アケビ属の「アケビ」は落葉しますが、【ムベ】は常緑です。
花期は4月~5月、花には雌雄があり、芳香を漂わせ、花冠は右淡黄色で細長く、バナナの皮を剥いたように反り返っています。
秋に5~7センチほどの果実は赤紫色に熟しますが、熟しても「アケビ」のように割れることはなく、「アケビ」と同様に多くは自家不結実性です。
和名の由来は、<天智天皇>が【ムベ】の実を食べて「宜(むべ)なるかな」(なるほど、もっともだ)と言われたことが語源と言われ、また昔は「苞宜(おおむべ)」(朝廷に献上する物)とされていて、それが変化して「ムベ」になったとの説もあります。
山陽東須磨までの通勤道の途中にあります「裕厚病院本館前」は、この4月に新しく建て直され、玄関前の花壇に、【セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)】がきれいに咲き出していました。
ツツジ科ツツジ属の常緑低木で、花期は4月から6月頃です。
主に北半球の亜寒帯から熱帯山地に分布、特にヒマラヤ周辺から中国雲南省あたりに多く自生しており、ネパールの国花になっています。
園芸品種のほとんどが、日本の酷暑に耐えれるように改良された【セイヨウシャクナゲ】ですが、花色も赤系を主として白色・黄色・桃色とあり、また花姿も様々です。
北アメリカ原産の「セイヨウザイフリボク」や「アメリカザイフリボク」をはじめとして、日本原産の「ザイフリボク」との交配種を通称<ジューンベリー>と呼んでいます。
花も実も、また葉の紅葉もきれいですので、四季を通じて楽しめるバラ科ザイフリボク属の園芸品種です。
早春に白色の5弁花咲かせ、果実が「6月(June)」に収穫できることから、名称が付けられています。
初夏に付ける実は赤から黒紫色に熟していき、生食やジャムとして利用できます。
白くて細かい産毛のような棘に覆われ、雪のように見えるところから、【雪晃(セッコウ)】という和名が付けられました。
サボテン科ブラジリカクタス属のサボテン植物で、属名の通り原産地はブラジル、属には本種と同じような黄色い花を咲かせる「黄雪晃(キセッコウ)」の2種類しかありません。
耐寒性・耐暑性もあり、手間いらずで丈夫なサボテンですが、日光不足と高温多湿を苦手としています。
春になると鮮やかな赤橙色の小さな花を頭頂に数輪咲かせ、白い棘と花色の対比が面白く、花も一般のサボテンは2~3日でしぼみますが、本種は約2週間ほど昼夜を問わず咲き続けてくれます。
本日は、グレートブリテンおよび北アイルランド連合国(イギリス)を含む16か国の主権国家の君主であり、王室属領と海外領土の元首である、<エリザベス2世>(1926年4月21日~)のお誕生日です。
1952(昭和27年)2月6日に即位して63年間という在位期間は、イギリスの君主として63年7カ月に亘って在位に着いた<ヴィクトリア女王>に次ぎ、史上2番目の長期間であり、2007年12月20日には、<ヴィクトリア女王>を抜いてイギリス史上最高齢の君主となっています。
彼女の即位を記念して育成された<バラ>が本種で、1954年に作出され、育成者はアメリカの<Dr,Walter Lammerts>です。
明るい桃色の超強健種で、甘い中香の香りを持ち、おおらかな丸弁咲きの<バラ>です。
アメリカの系統として<グランディフローラ系(Gr)>に分類され、最初の(Gr)にあたります。
日本ではこの系統は認められておりませんが、<ハイブリット系(HT)>のようにきれいに整った大輪と、<フロリバンダ系(F)>の房咲き性を合わせ待っています。
以前には、赤紅色の 【レウイシア・コチレドン】 を紹介していますが、今回は白色の花を見つけました。
春に葉の付け根に花芽をつけて、花芽は次第に伸びて細い茎に、花径2~3センチのかわいい花を数輪咲かせます。
草丈は山野草(高山植物)として高くなく、5~10センチ程度と低く、暑さには弱く、暖地では5月頃の花後に枯れてしまうことが多い植物です。
<レウイシア>の属名は、この植物を発見した冒険家<メリウェザー・ルイス>の名前に由来しています。
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