フランスの俳優・映画製作者の<ジャック・ペラン>さんが21日、パリで80歳で亡くなられています。死因は明らかにされていません。
1941年7月13日 パリ生まれ。1960年の『真実』以降、多数の映画作品に出演。『鞄を持った女』(1961年・監督:ヴァレリオ・ズルリーニ)で主演の<クラウディア・カルディナーレ>の相手役を務めています。<ジャック・ドゥミ>監督の『ロシュフォールの恋人たち』(1967年)では主演の<カトリーヌ・ドヌーブ>と共演しました。
1989年・アカデミー外国語映画賞に輝いた『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988年・監督:ジュゼッペ・トルナトーレ)で少年時代の思い出を回想する映画監督「サルヴァトーレ」役を演じました。映画製作者としても活躍し、共同製作した『Z』(1969年)はアカデミー外国語映画賞を獲得しています。
『氷の花火 山口小夜子』(2015年)・『≒草間彌生~わたし大好き~』(2008年)の<松本貴子>が監督を務めた『掘る女 縄文人の落とし物』が、7月下旬より全国で順次公開されます。
『掘る女 縄文人の落とし物』は、縄文遺跡の発掘調査に携わる女性たちを3年間にわたって追ったドキュメンタリーです。
圧倒的に男性優位の考古学界で汗みどろになりながら発掘に従事する女性たち(出演:大竹幸恵、八木勝枝、伊沢加奈子ほか)が、観るものをを縄文時代へ誘います。
アニメ『銀河鉄道999』シリーズの「メーテル」役で知られる<池田昌子>(83)が、ナレーションを担当しています。また、劇中では一部、<スソアキコ>さんのイラストによる可愛らしいアニメーションも使用されています。
本日<13:00(~14:45)>より「NHK BSプレミアム」にて、1949年アメリカ製作の『原題:She Wore a Yellow Ribbon』が、邦題『黄色いリボン』として1951年(昭和26年)11月2日より公開されました作品の放送があります。
『黄色いリボン』は退役を目前に迫った年老いた騎兵隊長の最後の6日間を描いており、<ジョン・フォード>監督作品の中の『アパッチ砦』、『リオ・グランデの砦』と並んで「騎兵隊三部作」と評される第2作にあたります。
1876年、カスター将軍の死亡で意気上がる先住民たちとの緊迫した状況の中、退役がまじかに迫った騎兵隊の「ブリトリス大尉」(ジョン・ウェイン)は、東部へ帰る隊長夫人(ミルドレッド・ナットウィック)とその姪「オリヴィア」(ジョン・ドリュウ)を駅馬車の中継所まで「タイリイ軍曹」(ベン・ジョンソン)を先導として護衛する任務に就きます。
当時としての総天然色カラーの画面〈アカデミー撮影賞 (カラー部門)受賞〉、<ジョン・フォード>監督の登場人物の細やかな心情描写が冴え渡る演出、そして「ミッチ・ミラー合唱団」による主題歌が余りにも有名になった西部劇です。
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022 」
キービジュアル
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022」のキービジュアルが解禁されています。
3年ぶりの開催となる今回の映画祭は、7月28日から8月1日に3年目となるオンライン動画配信サービス「Hulu」と、昨年から開設した映画祭公式オンデマンドの2つの配信サービスに加え、7月29日から7月31日までは北海道・夕張市で現地開催もされます。
2大コンペティションの部門重複を除く応募総数は昨年比約1.5倍となっているようです。期間中はコンペ選定作品の上映のほか、さまざまな企画が展開されます。
本年のキービジュアルは、先日まで東京都内で個展を開催したばかりの札幌在住の画家<モリケンイチ>が描き下しています。現代社会の深刻なテーマとキモカワ、ユーモア、ホラー、エロスなどエンタメが同居する世界観を描いてきた<モリケンイチ>らしく、誰しもが体験する映画がはじまる前のワクワクと、ファンタスティック映画ならではの怖いもの見たさが入り混じった劇場の雰囲気に溢れており、3年ぶりの現地開催、かつ初めての夏季の現地開催に挑む映画祭に相応しいキービジュアルとなっています。客席で上映を待つ、スクリーンを輝かせてきた映画の登場人物のような独特のキャラクターにも視線が集まります。
今秋11月公開予定の映画『あちらにいる鬼』に<寺島しのぶ>、<豊川悦司>、<広末涼子>が出演すること公表されています。
『あちらにいる鬼』は、<井上荒野>が、父である作家<井上光晴>と母、2021年11月9日に亡くなられた<瀬戸内寂聴>をモデルにして創作した同名小説『あちらにいる鬼』(2019年2月・朝日新聞出版刊)を原作としています。
人気作家の「長内みはる」は、講演旅行をきっかけに戦後派を代表する作家「白木篤郎」と男女の関係になります。一方、「篤郎」の妻である「笙子」は、夫の手当り次第とも言える女性との関係を黙認、夫婦として平穏な生活を保っていました。
しかし、「みはる」にとって「篤郎」は肉体関係だけにとどまらず、〈書くこと〉によるつながりを深めることで、かけがえのない存在となっていきます。
<瀬戸内寂聴>をモデルにした「みはる」を<寺島しのぶ>、<井上光晴>をモデルとした「篤郎」を<豊川悦司>、「笙子」を<広末涼子>が演じます。脚本は『火口のふたり』の<荒井晴彦>。『ヴァイブレータ』(2003年)などでも<荒井晴彦>と組んだ<廣木隆一>が監督を務めています。
インディペンデント系エンターテインメント企業「A24」が、北米で配給したホラー『Lamb』が、『LAMB/ラム』の邦題で今秋に公開されます。
『Lamb』は、2021年・第74回カンヌ国際映画祭のある視点部門でPrize of Originalityを受賞した作品です。
ある日、アイスランドの山間に住む羊飼いの夫婦「イングヴァル」と「マリア」が羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かが産まれてきまする。子供を亡くしていた2人は「アダ」と名付けその存在を育てようとしますが、「アダ」との生活はやがて夫婦を破滅へと導いていきます。
主演を<ノオミ・ラパス>が務め、<ヒルミル・スナイル>・<グズナソン>、<ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン>がキャストに名を連ね、監督の<ヴァルディミール・ヨハンソン>は、本作で長編デビューを飾っています。
本日<13:00>より「NHK BSプレミアム」にて、1956年アメリカ製作の『原題:The Wrong Man』が、邦題『間違えられた男』として1957年6月6日より公開されました作品の放送があります。
無実をはらそうと逃走を図る<アルフレッド・ヒッチコック>お得意の虚構サスペンスとは一線を画す作品です。1953年にニューヨークで起きた事件をもとに製作され、自らが冒頭に登場し「真実のストーリー」であることを告げています。
金を借りるために生命保険会社へ出向いたミュージシャンの「マニー」は、以前入った強盗犯と間違えられ拘束されてしまいます。高額の保釈金を支払い、妻と共にアリバイ立証のため奔走しますが、妻の「ローズ」は、恐怖と絶望から次第に精神を病んでしまいます。
鉄格子ごしの風景など、主人公の視点で構成されたカメラワークや、少ない台詞で無実の罪に混乱した悲壮感がリアルに描かれています。
主演の「マニー」:に<ヘンリー・フォンダ>、マニーの妻「ローズ」に<ヴェラ・マイルズ>が扮しています。
フランス映画『アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台』が、2022年7月29日より全国で公開されます。
本作品は、1985年にスウェーデンの俳優<ヤン・ジョンソン>が体験した実話をベースにしています。撮影は実在の刑務所で行われています。
主人公は、囚人たちにワークショップの講師として演技を教えることになった「エチエンヌ」。演目を<サミュエル・ベケット>の『ゴドーを待ちながら』に決め、訳あり・癖ありの囚人たちと向き合う「エチエンヌ」の情熱は、やがて刑務所の管理者たちの心を動かすことになります。刑務所の外での公演にこぎつけ、高評価を受けた彼らは、大劇場であるパリ・オデオン座から最終公演のオファーを受け取ります。
出演には<カド・メラッド>、<マリナ・ハンズ>、<ロラン・ストッケル>らが名を連ね、『アルゴンヌ戦の落としもの』(2016年)の<エマニュエル・クールコル>が監督・脚本を担当しています。
<竹内涼真>(28)と<横浜流星>(25)がダブルを主演を務め、2022年8月26日より公開されます『アキラとあきら』の総勢22名のキャストが発表されています。
<池井戸潤>の同名小説『アキラとあきら』(『問題小説』(徳間書店)2006年12月号から2009年4月号に連載/2017年5月17日・徳間文庫)を<三木孝浩>が監督を務め実写化しました。同じ〈あきら〉という名前を持つ町工場の息子と大企業の御曹司が、真逆の信念を持ちながら巨大企業の再建に挑むさまが描かれます。
<竹内涼真>が人を救うバンカーになりたいと熱き理想を持つ「山崎瑛」(アキラ)、<横浜流星>が情を排除して冷静沈着に仕事をこなす「階堂彬」(あきら)を演じています。また<髙橋海人>(King & Prince)が兄の「彬」に代わって老舗海運会社・東海郵船の社長となる「龍馬」を演じています。
新たに発表になったのは「山崎瑛」と「階堂彬」が入社した産業中央銀行の上司や後輩をはじめ、2人の脇を固めるキャスト陣です。
<上白石萌歌>が先輩である「山崎」と「階堂」に憧れる若き銀行員「水島カンナ」、<奥田瑛二>が伝説のトップバンカーとして知られる融資部長の「羽根田一雄」、<江口洋介>が「山崎」の上司で融資の確実性を最重要視する上野支店の副支店長「不動公二」を演じます。
また「山崎」が銀行員を志すきっかけになった人物の「工藤武史」に<満島真之介>、「山崎」の実家が経営していた山崎プレス工場の従業員「保原茂久」に<塚地武雅>、「山崎」が融資を担当する取引先・井口ファクトリーの社長「井口雅信」に<宇野祥平>が扮しています。
階堂の父で東海郵船の社長「一磨」に<石丸幹二>、階堂の叔父で東海観光の社長「崇」に<児嶋一哉>、同じく階堂の叔父で東海商会の社長「晋」に<ユースケ・サンタマリア>が起用されています。
このほか<戸田菜穂>、<野間口徹>、<杉本哲太>、<酒井美紀>、<山寺宏一>、<津田寛治>、<徳重聡>、<矢島健一>、<馬淵英里何>、<山内圭哉>、<山村紅葉>、<竹原慎二>、<アキラ100%>が出演しています。
本日<13:00(~15:12)>より「NHK BSプレミアム」にて、1946年アメリカ製作の『原題:It's a Wonderful Life』が、邦題『素晴らしき哉、人生!』として1954年2月6日より公開されました作品の放送があります。
名匠<フランク・キャプラ>監督が<ジェームズ・スチュワート>を主演に据え、アメリカの良心を描いたメルヘンチックなファンタジードラマ映画の傑作として、アメリカ映画協会(AFI)が選ぶ「感動の映画ベスト100」では1位に、同協会の「アメリカ映画ベスト100」では11位にランクインしている作品です。
子どもの頃からずっとツキに見放されてきた主人公「ジョージ」は、それでも希望を捨てず、家族や町の人々に囲まれながら幸せな日々を送っていました。ところがクリスマスの日、彼は人生最大のピンチに追い込まれます。絶望した彼はついに自殺を図ろうとするのですが、冷たい河に飛び降りようとしたとき、彼より先に一人の男が身を投げて救けてくれと叫んだ。あわてて救けた「ジョージ」に、男は、自分は見習い天使だと告げるのでした。
共演には<ドナ・リード>、<ライオネル・バリモア>、<ヘンリー・トラヴァース>が名を連ねています。
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