ファルコン昆虫記(1111)【ツマグロオオヨコバイ】の若虫
6月
16日
黄色い体色でよく目立つカメムシ目(半翅目)ヨコバイ亜目(同翅亜目)オオヨコバイ科の【ツマグロオオヨコバイ】です。
今回、成虫に気が付かなければ見つけることができなかった、体長2ミリほどの【ツマグロオオヨコバイ】の幼虫を見つけました。複眼は白色に中央が黒色をしているので目玉のように見えます。
カメムシ目の<カメムシ>は、〈不完全変態〉で、蛹にはなりません。幼虫は成虫と同じ形で、脱皮する毎に大きくなります。不完全変態するグループの幼虫は〈若虫(ニンフ)〉と呼ばれますが、〈若虫〉には翅がありません。
【ツマグロオオヨコバイ】の卵は、白くて長楕円形、長さ約2mm。 孵化には2~3週間を要し、幼虫は夏には羽化します。 春から初夏に幼虫が出現し、8月には林縁の草の上などで終齢幼虫を見かけるようになります。 幼虫期は5齢。 雌は秋に葉裏などに8~10個の卵を並べた形の卵塊を産みます。