「ホソヒラタアブ」 と同様に、「ハナアブ」の仲間の【ナミルリイロハラナガハナアブ】が、「ナニワイバラ」の雄しべに群がり朝食中でした。
ハエ目(双翅目)ハナアブ科ハラナガハナアブ属の昆虫で、体長10ミリほどです。
光沢のある青銅色の胸部を見せてくれていますが、瑠璃色には見えません。
名称通り、腹部が長く折り曲げるようにして食事をしておりました。
しっかりと雄しべの芯に絡みつくためでしょうか、後脚の脚節は黒色で太く、脛節は黄白色で湾曲した形状です。
数多く咲いている「ナニワイバラ」ですが、この花の花粉が特においしいのか、二匹仲良くお食事中でした。
「ナガミヒナゲシ」の雌しべの柱頭の筋を調査しているときに、体長2センチほどの若令幼虫の 【ニシキリギリス】 と遭遇いたしました。
我が家の裏庭で、虫食い跡の葉がありましたので、草むらをよく見てみますと、2センチばかりの【ニシキリギリス】の幼虫を見つけました。
もうこの大きさで、はっきりとキリギリスの貫禄が見て取れます。
まだ完全な成虫の大きさまでには、数回の脱皮があると思いますが、「ギッ~、チョン」と元気な鳴き声が、今から楽しみです。
昼間活動する昆虫は、明るさをあまり気にせずに撮影できますが、夜間運よく網戸にとまる昆虫は、外側は真っ暗ですので、困りものです。
なんとか何枚かのストロボ撮影で、コブガ科リンガ亜科の【アオスジアオリンガ】をとらえることができました。
残念がらストロボの影響で、美しい緑色の体毛が薄れてしまいましたが、前翅にある二本の筋はなんとか見分けができるようです。
体長2センチほどの小さな「蛾」ですが、頭部のフサフサとした毛や触角の形が、いかにも「蛾」といった趣きを感じさせてくれます。
網戸にとまっている小さな昆虫に気が付きました。
ゆっくりと網戸を開けたつもりでしたが、ベランダに出たときには網戸に昆虫がいません。
残念に思っていましたら、ベランダの床に落ちていました。
カミキリムシ科フトカミキリ亜科オビアラゲカミキリ属の【ヒトオビアラゲカミキリムシ】で、体長10ミリほどの小さなカミキリムシです。
特徴ある長い触覚だけで、「カミキリムシ」だと見分けがつきます。
胸部は黒色、上翅の地色は灰白色で、細かい黒点があり、中ほどに黒く太い帯が一本入ります。
<アラゲ>のいわれ通り、長い触角に毛が生えているのが分かるでしょうか。
「オビアラゲカミキリ属」には3種類しかなく、「フタオビアラゲカミキリ」・「フタモンアラゲカミキリ」が属しています。
触覚も脚もまだら模様で、小さな昆虫ですが、楽しむ要素が多いカミキリムシだと思います。
季節的には5~8月頃が活動期で、広葉樹の枯れ枝などによく出没しています。
ブログル仲間のshinoさんやShibataさんが、早々と【アオスジアゲハ】を、アップされていました。
環境条件が悪くなるなか、今年も見れるかなと心配しておりましたが、湊川神社の近くで元気に飛んでいる姿を見かけて一安心です。
アゲハチョウ科アオスジアゲハ属の蝶ですが、前翅・後翅とも青緑色の帯が入りますので、分かりやすアゲハ蝶です。
この青緑色の帯には、鱗粉がなく、鮮やかなパステルカラーで透き通る美しさです。
非常にめまぐるしく敏捷に飛び回りますので疲れるのでしょうか、アゲハ蝶には珍しく、静止時に <翅を広げて> 休憩していることが多いようです。
湊川神社の境内には、【アオスジアゲハ】の幼虫が好むクスノキがたくさんありますので、都会の中においていい繁殖地なのかもしれません。
部屋の明かりに引かれて飛んできた「ガガンボ(大蚊)」が、網戸にとまりました。
ハエ目(双翅目)カ亜科(糸角亜科)ガガンボ科に属する一分類の昆虫を指して<ガガンボ>と呼んでいます。
「キイロホソガガンボ」 などは、胸部など特徴ある模様ですので同定がしやすいのですが、この<ガガンボ>は色々と調べましたが、名称は分かりませんでした。
今回、網戸の網の目が定規代わりになることに気が付きました。
一目が1.5ミリですので、この「ガガンボ」の体長は八目ということで、12ミリになります。
同定に手間取り名称も分かりませんでしたが、定規替わりになることを気づかせてくれましたので、良しとしないといけませんね。
5月に入るこの時期、「母の日」が近づくにつれて、真っ白い花弁の 「ナニワイバラ」 がきれいに咲き誇るお家があります。
甘い蜜を吸うためでしょうか、【ホソヒラタアブ】が「ナニワイバラ」の雄しべの中で食事中でした。
ハエ目(双翅目)ハエ亜科(短角亜科)ハナアブ科ヒラタブ亜科の昆虫で、体長は10ミリほどです。
ほとんど大きな複眼しかない頭部を持ち、胸部は暗い銅金色をしており、腹部は黄橙色と黒色の縞模様があり、それぞれの節に(太い帯と細い帯)各2本づつの黒帯がある、スマートなアブです。
腹部は細長で平たく、その腹部の形から名称が付けられています。
大きな左右の複眼がつながっていますので、写真の【ホソヒラタアブ】は、<オス>だと分かります。
「ハナアブ」に縞模様が多いのは、毒を持たない立場として、ハチに似せて防御している擬態です。
我が家のベランダのアルミ手すりに、【ルリミズアブ】が休憩中でした。あまり飛翔せず、木の葉の上などでじっとしているのが好きな昆虫です。
【ルリミズアブ】が分類されているミズアブ科は、ハエ目(双翅目)ハエ亜科(短角亜科)の分類群のひとつで、約400属2000種の昆虫が記録されています。
写真の【ルリミズアブ】は全体に黒っぽく「メス」で、「オス」は胸部背面が青銅色~緑かかった銅色をしており、翅も茶色系です。体長15ミリほどのスリムな体型をしています。
本来の活動気は秋だと思いますが、天候異変の影響が昆虫の世界にも出てきているのかもしれません。
日本で一番名前を覚えてもらえている蝶は、<チョウ目シロチョウ科モンシロチョウ属>という分類を知らなくても、【モンシロチョウ(紋白蝶)】ではないでしょうか。
他の蝶に比べて、割合に「卵」を見つけやすいので、<卵 → 幼虫 → 蛹 → 成虫>という完全変態の観察などによく利用されています。
「ヒナギク」にとまり、朝の食事中の【モンシロチョウ】を見つけました。
朝日の光線の当たり具いからか、やや黒ずんだ後翅で、しかもかわいそうに少しばかりちぎれています。
一般的に【モンシロチョウ】は、全体的に白いのですが、後翅の色合いから見ると、蛹で越冬した「夏型」の成虫かもしれません。
後翅の欠損は、飛翔にはあまり影響がないように見えましたが、元気でいてほしいものです。
<「ナガミヒナゲシ」の柱頭の筋> を確認するためにあちらこちらと探索しておりましたら、体長1センチばかりの【ニシキリギリス】の若齢幼虫と出会いました。
【ニシキリギリス】の若齢幼虫は、背中に茶色の2本の筋が入ります。
キリギリス科キリギリス属の昆虫ですが、この属の総称として「キリギリス」と称され呼ばれています。
「キリギリス」は「バッタ」に比べますと、体長は短くて体高が高く、脚と特に触角が長いので区別はすぐに付きます。
また、前の2対の脚にはたくさんのトゲがあるのも特徴です。
近畿地方より西側に分布しており、鳴く虫の中では早めに鳴き出すようで、「ギ~ッ・チョン」という鳴き声をさせますが、草むらにいる成虫を見つけるのには、なかなか手ごわい相手です。
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