都会でも良く見かける【ヤマトシジミ(大和灰小蝶)】ですが、体長も15ミリ前後と小さく、ヒラヒラと飛翔しますので、撮影する機会は少ない蝶です。
ヨモギが群生する少し離れた距離に、【ヤマトシジミ】が、翅を広げて休憩中でした。
近づいて大きく被写体を捕まえたいところですが、チャンスを生かすべく、離れた距離からの撮影で我慢しました。
翅を広げた開張寸法は、30ミリもない大きさです。
写真の蝶は、翅の表側が光沢のある青藍色をしていますので「オス」で、「メス」は黒色をしています。
翅裏側のきれいな <黒い紋様> とは正反対の、じつにあっさりとした翅の色合いですが、名称に付いている「シジミ」の語源です。
昨日、今日と最低気温が26度という熱帯夜が続いている神戸です。
我が家の周りでも、昨日から【クマゼミ】が鳴き出しました。
「シャシャシャ・・・・」と鳴いた後には「ジ―――・・・」と鳴きぼそり、すぐに別の木に移動する習性があります。
朝の散歩の時間には、飛びながら移動する【クマゼミ】の姿を、見ることができます。
朝の鳴き出しには木の高い所にいますが、昼間には木の根元近くまで降りてきています。
「アブラゼミ」も孵化し出しますと、朝方には【クマゼミ】、そのあとに「アブラゼミ」が賑やかに鳴き出す時期も、間近のようです。
帰宅して窓を開けますと、お隣の家の窓の上に、一羽の【ヒヨドリ(鵯)】が止まっていました。
スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属の鳥ですが、里山や公園などで身近に見かける野鳥です。
用事をしながらふと外を見ますと、【ヒヨドリ】は動かずにじっとしています。
樹木での生活が、おもな鳥です。
外壁から5~6センチばかりしか出ていないアルミサッシの狭い所になどとまらずとも良さそうなのに、怪我でもしているのかと気になります。
写真はストロボを「スローシンクロ」で撮影しましたので、明るく取れていますが、両目が光っていますので、寝ているわけでもなさそうです。
明日の朝にはまだいるのか分かりませんが、少し気になる【ヒヨドリ】さんです。
4枚の花弁と雄しべは開花後半日ほどで散り、橙色の花盤に蜜をためている 「ヤブガラシ」 です。
多くの昆虫がこの蜜を吸いに集まるのですが、今回は、【キアシナガバチ(黄脚長蜂)】が訪れていました。
スズメバチ科アシナガバチ亜科に分類されており、日本では3属11種にわかれ、 世界中には1000種以上が生息しています。
体長30ミリ弱の大型の「アシナガバチ」で、体は黒色で黄色の紋が鮮やかです。
脚にもはっきりとした黒色と黄色の色違いが、見て取れます。
攻撃性は、「アシナガバチ」としては強い性格ですが、無心に蜜を吸っている<働き蜂>さん、近づいて撮影ができました。
本来は草むらの中に棲んでいるキリギリスですが、あわて者なのでしょうか、道路に飛び出していました。
バッタ目キリギリス科キリギリス属に分類されており、体長は約50ミリぐらいです。
夜間に行動しますので、長い触覚を持ち、前脚には長い「トゲ」があり、捕食した獲物を逃がさないように特化しています。
幼虫時には草食性ですが、成虫になるに伴い肉食性が強くなってきます。
写真の【ニシキリギリス】は、一目でメスと分かる長い産卵管が尾部にありますが、バッタのメスはあまり目立たず、この部分だけで「キリギリス科」だと判断できます。
さらに、この産卵管の形が、上に反り上がるのは「クツワムシ」や「ウマオイ」で、「キリギリス」はやや下向きに下がっています。
空き地の木に絡みつくように咲いています 「ヤブガラシ」 の花に、【ホシミスジ(星三條)】を見つけました。
人の気配に敏感な蝶で、なかなか近寄れませんが、なんとかズームで取り込めました。
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科イチモンジチョウ亜科ミスジチョウ属に分類されています。
<ミスジ>ということで、翅に白斑の列が三列はっきりと表れています。
本種は、最前列の白斑模様が不連続で、かつ後翅の付け根に黒点があり、これが和名の「ホシ」がつく由来です。
近縁には、「コミスジ」や「ミスジチョウ」がいますが、この最前列の白紋の形の違いでも、見分けることができます。
翅を開いてよくとまっていますが、翅を開いたまま羽ばたかずに滑空するという「イチモンジチョウ亜科」独特の飛び方を見せてくれます。
幼虫は、ユキヤナギやカエデ、コデマリなどを食草としていますので、都会でもたまに見かけることができる蝶です。
「フキバッタ(蕗飛蝗)」は、全体に黄緑色の体色で、成虫でも翅が短く退化していて、飛ぶことができません。
目の横にある黒側条も特徴的な部分で、胸部と後脚のあいだに、薄褐色の退化した翅が見てとれます。
バッタ科フキバッタ亜科で、世界中に120属890種以上が数えられ、日本では3種1亜種が分類されています。
以前までは、北海道にしかいない「サッポロフキバッタ」と、本州以南に生息する「ミヤマフキバッタ」と大きく分類されていました。
飛べないということで地域格差のある個体の分化が進み、今では多種に分類されて名前が付けられています。
写真の後脚の下部(太ももの後ろ側)の部分に赤茶(紅)色が入るのが、【セトウチフキバッタ】で、他の「フキバッタ」には見られない色の特徴です。
付けられている和名から、(蕗)がおもな食草だと分かりますが、クズやフジバカマなど、幅広く食用にしているバッタさんです。
都会でもよく見かける蝶の一種ですが、せわしく飛び回る【ヤマトシジミ(大和小灰蝶)】ため、なかなか撮影する機会に恵まれません。
朝の食事中でしょうか、花径5~6ミリの 「ツタバウンラン」 の小さな花で吸い蜜している【ヤマトシジミ】に出会いました。
シジミチョウ科ヤマトシジミ属の小さな蝶で、飛んでいても撮影はほとんど諦めていますが、今年も運よく撮影ができ、ささやかな散歩の記録を留めることができました。
【キマワリ(木廻)】は、体長20ミリほどの、甲虫目カブトムシ亜科ゴミムシダマシ科キマワリ亜科の昆虫です。
成虫の体は楕円形で背中が盛り上がり、上翅には縦筋が入り、腹面は平らです。
特に脚が体長に比して長い特徴があり、幼虫・成虫とも朽木などを食べています。
雑木林の樹木や幹の上、倒木の朽木などに生息しており、とにかくせわしなく動き回りますので、撮影する方も気合いをいれて付き合わないと、ピントが合いません。
木の回りをぐるぐる動き廻りますので、和名の「木廻(り)」の由来でもあります。
人間にとって、益もなく害もない昆虫で、都会でもたまに見けけるのですが、知名度は低い昆虫さんです。
残念なことに、全身を撮ることができませんでしたが、塀の向こう側の葉の上にとまっている【ヒカゲチョウ(日陰蝶)】と目が合いました。
いくどとなく各種の「蝶」の撮影は、アングルなどを考えていますと飛んで逃げられるという失敗を繰り返していますので、とにかく写すことが最優先です。
チョウ目(鱗翅目)タテチョウ科ジャノメチョウ亜科に分類されていますが、日本固有種です。
いくつかの例外はありますが、ジャノメチョウ亜科の多くは、種名の一部に「ジャノメ」もしくは「ヒカゲ」のどちらが付く場合が多く、総称的に「ヒカゲチョウ」と言われる場合があり、区別するために別名「ナミヒカゲ」とも呼ばれています。
花蜜をあまり好まず、薄暗い木陰に生息して樹液や熟した果実などに集まる傾向が強い蝶です。
眼状斑紋のきれいな蝶で、よく似た蝶に「クロヒカゲ」がいますが、後翅の中央部に入る褐色帯の形が違いますし、「クロヒカゲモドキ」は、前翅先端部の眼状斑紋は3個で、【ヒカゲチョウ】は2個ですので同定ができます。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ