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神戸:ファルコンの散歩メモ

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ファルコン昆虫記(154)保護色と涙模様が印象的な【ツチイナゴ】

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ファルコン昆虫記(154)保護...
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全身が黒い点々でおおわれた、【ツチイナゴ(土蝗)】の幼虫です。
バッタ目イナゴ科ツチイナゴ属のバッタで、成虫は土色の茶褐色色をしており、背中に白い筋が入ります。別名、「セスジツチイナゴ」と呼ばれる所以です。

【ツチイナゴ】は、他のバッタと異なり10月頃に成虫なる、珍しい生態を持っています。成虫のまま枯れ草の下などに隠れて越冬します。
翌年の5月頃に産卵し、7月頃に短い生涯を閉じます。

幼虫ですので翅も生えていませんが、複眼の下にある青黒色の涙のように見える模様と、全身に生えている細かい毛は成虫になっても変らず、【ツチイナゴ】の特徴です。

幼虫の間は葉の緑色に合わせた緑色で、成虫期の秋には枯れ草の色に合わせて茶褐色になる保護色の手際の良さには、驚くばかりです。
#ペット #動物 #昆虫

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ファルコン昆虫記(153)姿は見えねど【ハイイロチョッキリ】

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山道に、通称「ドングリ」と言われている「コナラ」の実が落ちていました。
強風で枝先も折れることもあるでしょうが、この時期に緑色の実を付けたうちに葉が付いた状態で落ちているのは、【ハイイロチョッキリ】の仕業です。

甲虫目チョッキリゾウムシ科の昆虫で、体長は9ミリ程度、銅色に淡黄色の微毛が全体に生えています。
全体の形は 「クヌギシギゾウウムシ」 だと思っていただければ間違いがありません。

ゾウムシ特有の長いくちばしで実に穴を開け、卵を産み落とし、そのあとその実の付いた枝先を切り落とします。

独楽やヤジロベエを作ろうと持ち帰りますと、突然幼虫が出てくるかも知れませんので、この時期の葉の付いた実は、見過ごすのが得策だと思います。
#ペット #動物 #昆虫

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ファルコン昆虫記(152)アキノエノコログサの葉に【クモヘリカメムシ】

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ファルコン昆虫記(152)アキ...
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草丈が1メートル近くになる「アキノエノコログサ」(イネ科)の葉に、【クモヘリカメムシ】を見つけました。
カメムシ目(半翅目)ホソヘリカメムシ科の昆虫です。
稲を代表に、イネ科の植物に取り付き、茎などから汁を吸う害虫です。

アメンボのような細長い体を持ち、体長は15~20ミリ前後でしょうか、淡い緑色で背中が茶色っぽい体色を持ちます。

触覚も交互に二色の色合いを見せ、頭部と胸部の境目に黒い斑点が2個あり、外敵から身を守る「眼」の<擬態模様>だと見ています。
#ペット #動物 #昆虫

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ファルコン昆虫記(151)ブーゲンビリアの花に【イチモンジセセリ】(4)

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街中で見かけた 「ブーゲンビリア」 の花を撮影していますと、「セセリチョウ」が飛来してきました。
どの種類の「セセリチョウ」かなと楽しみに、動かないでじっと構えて待ちますと、後翅に銀紋が縦に4個並ぶ【イチモンジセセリ】でした。

【ブーゲンビリア】の花は、匂いがありませんので、やはり紫外線等別の感覚で吸い蜜の対象を探せる能力があるんだと思います。

今年は【イチモンジセセリ】とよく遭遇する感じですが、吸い蜜行動の「花」の種類が違いますと、また全体の趣きも異なり、生態の資料にもなりますので飽きることなく記録しています。
#ペット #動物 #昆虫

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ファルコン昆虫記(150)山道で休憩中【シオカラトンボ】

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ファルコン昆虫記(150)山道...
近くの小川が生息地でしょうか、山道で【シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)】が休憩中でした。
多くの昆虫を取り上げてきていますが、「トンボ」だけは今までになく、個人的に嬉しい一枚になりました。

トンボ目(蜻蛉目)トンボ科シオカラトンボ属に分類され、日本でもよく知られたトンボのひとつです。世界中には60種以上分布しているようですが、日本では9種が確認されています。

オスは老熟するにつれて体全体が黒色になり、胸部から腹部前部にかけて灰白色の粉で覆われ、この粉を塩に見立てて和名が付けられています。

メスや若いオスの体色は黄色に黒い斑点が散在し、「ムギワラトンボ(麦藁蜻蛉)」とも呼ばれていますが、複眼の色合いがメスは緑色に対して、オスは青色です。
雌雄で体長の差はあまりありませんが、複眼の色で区別が付きやすく、写真のトンボは青色ですのでオスです。
#ペット #動物 #昆虫

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ファルコン昆虫記(149)旅路の果て【ウラギンシジミ】(2)

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白い御影石の上で、休憩中の【ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)】です。
チョウ目(鱗翅目)シジミチョウ科ウラギンシジミ属に分類される蝶ですが、一般のシジミチョウよりは大きく紋白蝶よりは小さいです。

本来は、和名通り翅の裏側は銀白色一色です。多くの困難をくぐりぬけてきたのか、翅の先端も無残にちぎれ、銀白の鱗粉もはげ落ちてしまっています。

なんとも哀れな姿に、これがきれいな銀白の 【ウラギンシジミ】 だとは、信じられません。
表翅の色合いを確かめられませんでしたので、オスなのかメスなのか分かりませんが、たくましい生命力の子孫を残してもらいたいものです。

               羽化をして  旅路の果てに  ひと休み
               青空に  銀白の色  かすみ去り        (安庵)
#ペット #動物 #昆虫

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ファルコン昆虫記(148)黒色の体に黄色と朱色の斑紋【ヒメエグリバ】の幼虫

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ファルコン昆虫記(148)黒色...
新幹線の「のぞみ」のようなプロポーションですが、左側が頭部です。
やや頭部の後ろ側が持ち上がった感じですが、シャクガ科の幼虫は<腹脚>を持ちませんので、 「ヨモギエダシャク」 などと同様に、「尺取り」移動の動きを見せてくれます。

チョウ目(鱗翅目)ヤガ科クチバ亜科に分類される、「蛾」の幼虫です。

成虫は、このきれいな斑紋からは想像できない茶褐色で、枯葉と見間違える外側がえぐれた立体感のある翅を持ち、頭部は茶黄色で突き出した感じです。

幼虫の時には、「アオツヅラフジ」などを食草とし、成虫になりますと、ナシ・リンゴ・モモなどの果汁を餌にしています。
#ペット #動物 #昆虫

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ファルコン昆虫記(147)ヒャクニチソウの花に【イチモンジセセリ】(3)

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ファルコン昆虫記(147)ヒャ...
花壇やコンテナの植え込みがありますと、必ず近寄り花の種類を確かめてしまいます。
当然、花に集まる蝶や昆虫たちと遭遇する機会も多くなります。

今回も「ヒャクニチソウ」に止まり、吸い蜜行為をしている【イチモンジセセリ】が、先のお客様でした。

自動車の通行量の多い道路脇でしたが、あまり気にしていない様子です。
長い口吻、いつもながらよく伸ばせるものだと、感心してしまいます。

「ヒャクニチソウ」は、メキシコ原産ですが1768年にスペインにもたらされ、1829年に赤色の花が、1832年に白色の花が開花し、八重咲きはフランスで育成され、日本には1862年に渡来しています。

花の歴史などは関係なく、【イチモンジセセリ】にとっては、蜜がおいしければ幸せなことだとおもいます。
#ペット #動物 #昆虫

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ファルコン昆虫記(146)ノウゼンカズラの葉に【オンブバッタ】(3)

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都市部の植え込みや花壇などでも、よく見かける【オンブバッタ(負飛蝗)】です。
脱皮を繰り返す不完全変態ですが、5~6齢虫で終齢を迎え、オスは20~25ミリ、メスは40ミリ前後の体長になります。

バッタ目(直翅目)オンブバッタ科オンブバッタ属に分類され、体色は緑色と茶褐色とに分かれ、たまにピンク系も見受けられるようです。

頭部は 「ショウリョウバッタ」 のように前方に尖り、先端に触角と複眼が並んでいます。
体の断面は三角形に近く、成虫の翅は、写真のように前・後翅とも先端が尖っています。

写真は体長も大きくメスですが、ずんぐりとした体型で、バッタとしては小型の部類に入ります。

和名は交尾後も <オスがメスの上に乗っているいる姿> に因みますが、嫉妬深く他のオスに横取りされないためだという説もあり、あながち外れてはいないのかもしれません。
#ペット #動物 #昆虫

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ファルコン昆虫記(145)日本最大のバッタ(2)【ショウリョウバッタ】(4)

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前回は、 体色が茶褐色のメスの 【ショウリョウバッタ】 をアップしましたが、今回はよく見かける緑色のメスさんと遭遇です。

体長に比べ、桁違いに後ろ脚の長いことに、いつもながら驚かされます。
長い脚の割には、あまりジャンプは得意でないのか、せいぜい1メートルほどしか飛びません。

茶褐色と緑色の【ショウリョウバッタ】が、混合している草むらのようで、体色は環境よりは遺伝的な要素で決まるようです。
#ペット #動物 #昆虫

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