ふと窓の外を見ますと、鳩が止まらないように窓辺に並べられた釘先に、【ツヤアオカメムシ】がとまっていました。
体長約15ミリ、緑色の体色で艶のあるきれいなカメムシです。
カメムシ目(半翅目)カメムシ科カメムシ亜目の昆虫で、本来は台湾・インドシナに分布していましたが、温暖化の影響で日本でも見かけるようになりました。
一般的には、葉や茎、果実などに口を指し込み、液を吸収して餌としています。
カメムシ目サシガメ科には、捕食性で肉食の 「アカサシガメ」 や 「ヨコヅナサシガメ」 などがおり、またツノカメムシ科としては、かわいらしいハート型の紋様を持つ 「エサキモンキツノカメムシ」 などがいます。
「セイヨウハッカ」 の花は、昆虫たちに人気のようです。
先だっては 「キオビツチバチ」の(オス)が 、一生懸命食事をしておりました。
今回はあまり好かれていない「ハエ」の【ノイエバエ(野家蠅)】が、「セイヨウハッカ」の花にとまっていました。
ハエ目(双翅目)ハエ亜目(短角亜目)イエバエ科イエバエ属に分類されていますが、嫌われ者の「ハエ目」は世界中で130科、122,000種数えられています。
日本では60科、3,000種近い「ハエ」が確認されており、イエバエ科には、「イエバエ」や「サシバエ」などの<衛生害虫>を多数含み、250種です。
背中(胸部)の縦筋や腹部の黒点模様が特徴的な【ノイエバエ】ですが、サルモネラ菌や赤痢菌を媒介する昆虫で、最近の研究ではO-157や鳥インフルエンザの媒介も担っているようで、好かれないのは仕方ないようです。
電車に乗るべく急ぎ足で駅まで向かっていましたら、【ヤマトシジミ(大和小灰蝶)】が、ゼラニュームの花の回りを飛んでいるのを見つけました。
足を止めて見ていますと、表翅が黒色で、どうやら(メス)の【ヤマトシジミ】のようでした。
電車の時間も気になりましたが、このあいだは表翅が青藍色の (オス) を写しましたので、ぜひ(メス)の姿もと、ヒラヒラと飛びまわる中しばし我慢比べです。
祈りが通じたのか、一瞬翅をひろげてくれた瞬間、撮影ができました。
裏側の <黒色斑模様> は雌雄で変わりませんが、表翅の色での性差が確認でき、ルンルン気分で駅に向かいました。
歩道脇に咲き誇る 「セイヨウハッカ」 の花に、【キオビツチバチ】がお食事中でした。
以前に、「ダールベルグデージ」の花にいた 【キオビツチバチ】の(メス) を紹介しました。
写真の【キオビツチバチ】は、(オス)です。
腹部にある黄色い斑紋の中には黒い点がなく、触角が長いので、判別がつきます。
蜂にとっても「ハッカ」の香りはいいお味なのか、興味があるところです。
【蜘蛛】類は、節足動物門鋏角亜門クモ網クモ目に属する動物の総称で、世界中に101科・約35,000種が確認されています。日本国内では、57科・約1200種です。
熱いアスファルトの道を、移動している<蜘蛛>と遭遇いたしました。
体長8~10ミリ前後でしょうか、大きさが分かるように茎を置いてみました。
一般的に<蜘蛛>の体色は、黒や灰色系等で、このような茶赤的な色合いは少なく、面白い「単眼」の付き方と、背中に生えている「毛」などの特徴から、すぐに同定できると安心していました。
これが甘い考えだと、写真を整理して分かりました。
この<蜘蛛>の名称が、分からないのです。
調べられる範囲として、36科・1068種の<蜘蛛>を確認してゆきましたが、類似するものが出てきません。
まずは、特色ある体色から探し出そうとしましたが、どれも特徴が揃いません。
体の特徴から、「ハエトリグモ科」の仲間だと考えておりますが、取りあえず、記録として残しておきたいと思います。
熱いアスファルトの上ですが、【チョウセンカマキリ】が大きな「蟻」を捕食して食事中でした。
カマキリ目カマキリ科の肉食性の昆虫です。
前脚が<鎌状>に変化し、他の(共食いもありますが)小動物を捕まえて餌にしています。
全世界には、約2000種(4000種との研究者もいるようです)が存在しており、日本には7種がおり、一般的に「カマキリ」と呼ぶ場合は、この【チョウセンカマキリ】の本種を指します。
大変気が荒く、刺激するとすぐに翅をひろげ、前脚の鎌で威嚇の姿勢をみせます。
「オオカマキリ」などは翅が退化していますので、飛翔することはできませんが、この【チョウセンカマキリ】は、細身ですので、飛んで移動ができます。
写真ではこちらを睨み、逆三角形の頭を見せていますが、頭部と胸部の筋肉が柔らかいのか、広角に頭部を動かせるのも「カマキリ」の特徴です。
風がない夜ですが、バルコニーの掃き出し窓を開けていますと、網戸に【ニホンヤモリ(日本守宮)】が訪れてきました。 網戸を開けますと逃げられますので、部屋内からの撮影です。
有鱗目ヤモリ科ヤモリ属に分類され、一般的に「ヤモリ」と呼ばれているのは本種です。
「ニホン」と名前が付いていますが、ユーラシア大陸からの外来種で、日本固有種ではありません。
民家やその他の建造物に棲みつき、野外にはおりません。
足の裏側に小さな毛が密集した<指下板(吸盤のような働きをする)>と呼ばれる器官があり、垂直の壁でも自由に走り回ります。
2個の卵を産みますが、孵化する時の気温で雌雄が決定されるという珍しい特徴があります。
気温が極端に高いもしくは低い時期には(メス)となり、28度程度の気温であれば、(オス)になります。
中国では「壁虎」と表記され、蠅や蚊の害虫を食べてくれて家(宮)を守るところから「守宮」と日本では表記されています。
山道を歩いていて、思わず足が止まりました。
道の上に、体長60ミリはある【オオスズメバチ(大雀蜂)】の<女王蜂>が、横たわっていました。
(写真の画面は、ほぼ実物大です) 腹部をピクピクと震わせ、苦しんでいる様子でした。
ハチ目細腰亜目スズメバチ科スズメバチ亜科の蜂で、「スズメバチ」類として世界最大の蜂で、日本固有種です。英名で、「Japanese giant homet」と呼ばれる所以です。
毎年のように山歩きなどでは、刺される事件や死亡者が相次ぎますが、毒性は蜂の中で一番強く、刺されるだけでなく大きな口で肉を噛み切りますので、大きな被害が出てしまいます。
「スズメバチ」は基本的には<新女王蜂>だけが越冬し、4~5月頃によく見かけます。
7月頃までは、一人で巣作りをしますが、7月も終わりのこの時期には「働き蜂」が活動していますので、女王蜂は産卵のために巣の中にいるものなのですが、瀕死の状態を見ますと何か異変が起こったのかもしれません。
大きな<女王蜂>を見ていますと、雄の「働き蜂」が、ミツバチに見えてしまいます。
いつも通ります通勤路ですので、変わったことがればあればすぐに気がつくと思うのですが、今朝も知らぬ間に羽化していた<蛹>の抜け殻を見つけました。
段々状の節があり、縦(横?)に一列空気穴らしき小さな穴が見て取れます。
以前にも、 <葉の上の蛹> として、「からすみ」形状で毛のある<蛹>をアップしていますが、いまだどのような成虫の<蛹>なのか分かっていません。
早く見つけていれば、ケースに入れて観察する手もあるかと思いますが、自然の中での羽化が一番いいことで、また自然なことだと思います。
【シオヤアブ(塩屋虻)】のオスは、腹部端部にひと房の白い毛があります。これが「塩」に見えることにより、(塩屋虻)と呼ばれています。
写真の【シオヤアブ】は、白い毛がありませんので、「メス」で体長30ミリぐらいの大きさです。
ハエ目(双翅目)ハエ亜科(短角亜科)ムシヒキアブ科シオヤアブ亜科の昆虫で、全身に黄色の毛が生えており、「ハチ」に似た腹部の横じまも、黒色と黄色の毛で作られた模様です。
ハエ目ですが、「ハチ」に似せて他の昆虫から身を守っている擬態の一つだと思います。
足も黒色ですが、脛の部分だけが黄褐色の切り替え模様がありますので、分かりやすいアブです。
前脚のするどいとげで甲虫やハエ、アブなどを捕らえて体液を吸い取ります。
アブだと思って安心していますと、するどい口吻で刺されますので、毒はありませんが、ハチと同様に注意しなければいけません。
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