16日、大阪大学は2025年に開設する感染症研究所の概要を発表しています。研究棟のデザインは建築家の<安藤忠雄>氏が手掛けています。
<西尾章治郎>学長は記者会見で「阪大の新しいランドマークになる。世界から多彩な研究者が集まる拠点にしたい」と話した。
研究棟は大阪府吹田市の吹田キャンパスに整備し、9階建てで延べ床面積約1万6000平方メートル。
感染症の専門家だけでなく、社会心理学など文系の研究者も集えるオープンラボを備えています。総工費は約80億円で、25年2月の竣工を予定しています。
ウォルドーフ・アストリア大阪の入居ビル:後ろの最も高いビル)
24日、米ホテル大手のヒルトンは同社の最上級ブランド「ウォルドーフ・アストリア」を2025年、JR大阪駅前に日本で初めて開業すると発表しています。
同年に開かれる大阪・関西万博をにらみ、国内外から訪れる富裕層の取り込みを狙います。宿泊料金は未定です。
新ホテルは、駅北側の再開発地区(うめきた2期(南街区)で建設中の複合ビルに入居します。28階から38階に計252の客室が入り、会議室や屋内プールも併設されます。
同社の日本・韓国・ミクロネシア地区代表の<ティモシー・ソーパー>氏は記者会見で「コロナ禍が収束すれば訪日客は元に戻り、また成長していく」と述べ、集客に自信を示していました。
香港で12日、アジア最大級の現代美術館「M+」が開館しましたが、反体制派アーティスト、<艾未未(アイ・ウェイウェイ)>氏が北京の天安門広場などで中指を立てた一連の作品は展示されず、影響力の強い親中派が国安法の適用範囲の拡大を求めており、当局による検閲で香港における表現の自由が失われつつあることが浮き彫りになっています。
「M+」はビクトリア・ハーバー沿いの文化地区に位置し、広さは6万5000平方メートル。33の展示室があり、アジア各地の1950年代以降の絵画や写真、建築などおよそ8000点が収蔵されています。英国のテート・モダンや米ニューヨーク近代美術館などに匹敵する美術館を目指し開設されました。
しかし、コレクションの一部である<艾未未>氏の「中指シリーズ」は展示されていません。このシリーズで<艾未未>氏は、米国のホワイト・ハウスやドイツの国会議事堂、天安門広場など世界各地で中指を立てた写真を撮っています。
文化地区の責任者、<唐英年>氏は11日の記者会見で「芸術的表現が法を超越するわけではない」とし「中指を立てた写真は展示しないが、他の艾未未氏の作品は展示する」とし、天安門広場で中指を立てた写真が検閲されたことや、「M+」が警察の治安部門による審査を受け入れたことを認め、香港国家安全維持法(国安法)に反した作品は「法に従って対応する」としています。
中指シリーズを含む多数の作品を「M+」に寄贈したスイスの美術収集家<ウリ・シグ>氏はこれを受け「中国社会の大部分と特に香港社会の一部は、現代美術とは何かということについて、われわれと理解が異なる」と公開書簡で批判しています。
京都市東山区に日本初上陸となるシックスセンシズブランドのホテル「シックスセンシズ京都」(京都市東山区馬町通妙法院北門前妙法院前側町431)が、2024年春に開業します。
Six Sensesは、シックスセンシズ(Six Senses)、エバソン(Evason)、シックスセンシズ スパ(Six Senses Spas)のブランド名にて、現在19ヶ国、19軒のリゾートとホテル、そして27軒のスパを運営しています。
日本初進出となる「シックスセンシズ 京都」は、妙法院と豊国神社の目の前で、華やかな祇園からも徒歩圏内のロケーションに立地。総客室数は81室で、最先端のウェルネス&スパ、斬新なレストランコンセプトなど非日常的な体験を提供します。
中庭に隣接する緑の小径より、「オールデイ・ダイニング・レストラン」、「スペシャリティ・レストラン」 、「ブリュー・バー」、「カクテル・ラウンジバー」 の室内ダイニングスペースへ自由に出入りが可能になっています。
また、暖炉を備えた多目的スペースや「アースラボ」(シックセンシズのSDGsに関する活動を紹介し、サステイナブルな取り組みを学ぶことができる拠点)を併設。周辺散策に便利なeバイク(電動自転車)の貸し出しも予定されています。
星野リゾート(長野県軽井沢町)は11日、都市観光をテーマにした新ホテル「OMO7(おもせぶん)大阪」(大阪市浪速区)を、2022年4月22日に開業すると発表しています。
同社の大阪進出は初めてになります。宿泊予約の受け付けを同ホテルの公式サイトで11日に開始しています。
新ホテルはJR西日本、南海電気鉄道が電車を乗り入れ、関西国際空港からのアクセスが良好な新今宮駅前に立地。観光名所である通天閣からは徒歩圏内にあります。
地上14階建てで、客室数は436室。宿泊料金は1泊1万2000円程度からとのことです。
初代兵庫県庁を復元した「兵庫県立兵庫津ミュージアム・初代県庁館」(神戸市兵庫区中之島2)が11月3日に入館無料として開館します。〈午前9時~午後5時(4~9月は午後6時まで)。月曜休館〉瓦屋根や畳など、幕末維新期の県庁が再現され、兵庫県の歴史の始まりを体感できます。
同ミュージアムは千年の歴史がある兵庫津など、兵庫の成り立ちや、五国(摂津、播磨、丹波、但馬、淡路)の魅力を伝えます。初代県庁館と、来年秋に完成する展示施設「ひょうごはじまり館」で構成されます。
初代県庁館は、現存する「兵庫勤番所絵図」などに基づき、初代知事の<伊藤博文>らが通った県庁舎などを復元しています。取り締まりや訴訟の取り次ぎを行う「取次役所」や、囚人を収容する「仮牢」などが公開され、当時の県庁の役割が知ることができます。
館内では、複合現実(MR)技術で、<伊藤博文>らと会えるバーチャルツアーも体験できるようです。
7月21日より本日10月10日まで、東京・湯島の「国立近現代建築資料館」にて、『特別展「丹下健三1938-1970」戦前からオリンピック。万博まで』が開催されていました。
2度の東京五輪の会場となった国立代々木競技場を中心として、前川国男建築設計事務所時代、会場マスタープランを担当した日本万国博覧会までの前半生の仕事をたどる展示会でした。
おそらくこの特別展に合わせて、2021年7月15日に岩波書店から重要論考を集成する『丹下健三建築論集』と『丹下健三都市論集』の2冊が発行されています。
私が建築学科の学生だった頃には、すでに、「世界の丹下」と呼ばれていました。国際的建築家として<丹下健三>の名を知らしめたのは、その作品のみならず、彼の論説と思想でした。人間と建築に対する深い洞察と志し。「美しきもののみ機能的である」との言葉に象徴される独自の美意識の源泉となる重要論考を集成しています。
5日、JR西日本は神戸市中心部の三ノ宮駅で計画する新たな駅ビルについて、2023年度に着工し29年度の開業を目指すと発表しています。
周辺地区の再開発を進める神戸市、コーディネーターを務めるUR都市機構と合同記者会見を開き、明らかにしました。
JR西日本によりますと、同駅南側に整備する新ビルは、高さ約160メートルで、延べ床面積は約10万平方メートル、総事業費は数百億円規模とのことです。商業施設やオフィスのほか、低層階にイベント空間を設けています。
JR西日本は「神戸の玄関口となる要の駅で、大阪、京都とともにJR西日本の最重要拠点だ」と述べ、他の鉄道への乗り換えをしやすくしたり、回遊性を高めたりする方針を示しました。隣接地区では神戸市の再開発事業で、西日本最大級のバスターミナルが入るビルの整備も予定されています。市は駅ビル整備とも歩調を合わせ、賑わいのある都市空間づくりを進めることになります。
三ノ宮駅直結の旧駅ビル「三宮ターミナルビル」は1981年に開業し、ホテルや商業施設などが入っていましたが、老朽化が進み、2018年3月に閉館しています。
柱や梁などの構造部材に木材を使った木造高層建築が注目されています。木を燃やしたり腐らせたりすると発生する二酸化炭素(CO2)を、建材として固定化すれば長期間出さないで済み、脱炭素に貢献できます。このため国連の持続可能な開発目標(SDGs)の観点で木造ビルを評価する企業が増えています。国産材の利用が拡大すれば国内林業の再生にもつながりそうです。
木造ビルは環境意識が高い海外で先行し、高さ80メートル超の建物も登場しています。日本は厳しい耐火基準などが壁となっていましたが、耐火性能を満たす建材の開発が進み、高層化が可能になりました。
「大林組」は地上11階建て、高さ44メートルの純木造ビルを横浜市に建設中です。小学校のプール5杯分に相当する約2000立方メートルの木材を使い、1325トンのCO2を固定化します。コンクリートや鉄の使用量が減り、CO2削減だけではなく「現場の作業環境も改善される」とのこと。完成は来年春を予定しています。
「竹中工務店」は木造と鉄骨造りを組み合わせた10階建てマンションを仙台市に建てたほか、「三井不動産」とともに東京・日本橋で国内最高層の17階建てオフィスビルを計画しています。
「住友林業」は350メートルの超高層ビルの開発構想を掲げています。
世界的に木材価格が高騰する「ウッドショック」は苦境が続く国内林業に追い風ですが、長い目で見れば人口減による木造住宅の需要減少で先行きは厳しい情況です。木造ビルは脱炭素だけではなく、国産材の新たな需要材としても期待されています。
ただ、耐火材などの費用で建築コストは通常より1~2割ほど高くなります。国土交通省や林野庁は補助金で普及を後押し、普及を促します。
28日、2016年4月の熊本地震で被災した熊本城(熊本市)の天守閣内部の一般公開が始まりました。
地震以来、5年2か月ぶりの公開になります。当初は今年4月に予定していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期されていました。新たに城の復旧の歩みなどを紹介する展示エリアも整備されています。
天守閣は大天守(地上6階、地下1階)と小天守(地上4階、地下1階)からなり、熊本地震で石垣や瓦が崩落。壁にひびが入るなどの被害が出ました。
熊本市は「復興のシンボル」として最優先で復旧に取り組み、約3300個の石の大半を再利用して石垣を積み直したり、軽量化した瓦を使ったりして復旧しています。
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