帝国ホテルが、東京・内幸町の「帝国ホテル東京」の建て替えを検討していることが16日、発表されています。本館は開業から50年を経過して老朽化が進んでおり、参入が相次ぐ欧米の高級ホテルへ対抗する構えです。
建築計画では、本館と、隣接するタワー館を建て替えます。完成時期や施設規模などの詳細を詰めており、早ければ月内にも発表されるようです。完成は2036年を目指しており、事業費は数千億円規模とみられています。
帝国ホテルの筆頭株主「三井不動産」は、ホテル周辺で大規模な再開発を計画しており、訪日観光客が回復した際のにぎわいや災害に強い街を目指し、複数の大型オフィスビルや商業施設と一体的に整備される見込みです。
帝国ホテルは、<井上馨>が<渋沢栄一>と<大倉喜八郎>が設立に携わり、初代本館は日本の迎賓館として1890年(明治23年)に開業。現在の本館は3代目となります。タワー館は1983年に完成し、ホテルと商業ビルが一体となった国内初の複合ビルとして知られています。
JCRファーマ(兵庫県芦屋市)は4日、神戸市内に新工場を建設すると発表しています。英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンの原液を生産し、2023年以降に同市内の既存工場から製造ラインを移し、原液を国内に供給する体制を整えます。
神戸市西区の工業団地「神戸サイエンスパーク」おいて、約2万平方メートルの工場用地を取得し、7月に着工予定です。来年10月の竣工を予定しており、総工費は約116億円。一部は国内でのワクチン生産を支援する国の助成金で賄います。
アストラゼネカは日本政府と1億2000万回(6000万人)分のワクチン供給で合意。このうち9000万回(4500万人)分を日本国内で生産・供給することになっており、JCRファーマは原液の製造を担うことになっています。
新しい愛知県体育館のイメージ(画像:愛知県提供)
愛知県は17日、2026年夏季アジア大会の会場となる新しい県体育館の概要を発表しています。
名古屋市・名古屋城近くに位置する名城公園内が予定地で、公園との一体感を表現するため木の柱で覆う外観が特徴となっています。
設計は建築家の<隈研吾>氏。鉄骨5階建て、延べ床面積約5万8千平方メートル、メインアリーナの最大収容人数は1万7千人で、2025年夏のオープンを目指します。
完成すれば室内競技場で国内最大級となります。運営、維持管理はNTTドコモなどの企業グループが担います。ドコモの持つ最先端の情報通信技術(ICT)を活用しスポーツの試合やコンサートのライブ配信も行われます。
米アマゾンがバージニア州アーリントンで建設を進める第2本社のイメージ(画像:アマゾン・ドットコム)
米ネット通販大手アマゾン・ドットコムは、バージニア州アーリントンで「ペンプレイス」と名付けられた敷地で進む、第2本社「HQ2」の第2工期の自然を取り入れたという中心に地元に自生する植物を使った庭園に囲まれた二重らせん構造のビル「ヘリックス」のデザインを公開しています。
今回発表された「HQ2」デザインは、ワシントン州シアトルに本部を置く同社2か所目の本部となる「HQ2」の一部で、建設費用は25億ドル(約2600億円)に上ります。
建設計画では22階建てのビル3棟も建設され、合わせて26万平方メートルのオフィススペースが整備されます。
アマゾンの第2本社建設地をめぐっては、地方自治体に税優遇策を競わせる結果となり、同社は批判を受けました。ニューヨークも建設地に選ばれていましたが、計画をめぐり政治的にもめたため、白紙となっています。アマゾンは2017年、アーリントンを「HQ2」の建設現場に選択しました。
「HQ2」の第1工期はすでに着工しており、向こう10年で同地域に2万5000人分の雇用を生み出すとのことです。
阪急電鉄が建て替えを進めています 神戸三宮駅直結の駅ビル が、4月26日(月・大安)に開業し、名称を「神戸三宮阪急ビル」となります。
同ビルは高さ約120メートル、地上29階、地下3階建てで、延べ床面積は約3万4300平方メートル。高層部にホテル、中層部にオフィスや知的交流拠点「アンカー神戸」、低層部に飲食店を中心とした商業施設、地階に食品スーパー「阪急オアシス」が入居します。
オープンに合わせ、神戸市が北側の「サンキタ通り」で進めている歩行者中心道路の整備が3月中に完成します。新たなモニュメントなどを置くリニューアル工事中の 「さんきたアモーレ広場」 も、夏ごろに完成する予定です。
神戸・三宮の再整備は、西日本最大級のバスターミナルを備える 高層ツインタワーの整備事業 がすすんでおり、 JR三ノ宮駅ビルは建て替えに向けて解体 されましたが、新型コロナの感染拡大によるJR西日本の業績悪化を受け、計画内容の見直しが進められています。
また、新阪急ビル周辺では昨年末、30年以上にわたり営業を続けてきました 「東急ハンズ三宮店」 が閉店。飲食店の閉店や休業も相次いでいます。阪急ビルが周辺エリアの新たなランドマークとなり、まちの活性化の起爆剤となることが期待されています
旧阪急ビルは阪神・淡路大震災で損壊し、解体され、2016年まで 仮設ビル で営業していました。新ビルは、低層部東側の外壁に大きなアーチ状の窓を設けるなど、市民に親しまれた旧ビルのデザインを受け継いでいます。
京都市北区の世界遺産正式名称「鹿苑寺」の「金閣寺」で、金閣(舎利殿)のこけらぶき屋根のふき替え工事が、29日に完了しています。ふき替え工事は2002年以来になり、屋根の色が18年ぶりに明るさを取り戻しています。
計約320平方メートルの屋根は「こけら板」と呼ばれるサワラの木の薄板を何層にも重ねています。今回は約10万枚を取り換えたほか、普段の修理では手が届きづらい部分の金箔の補修も併せて行われています。
こけらぶき屋根のふき替え工事は新型コロナウイルス感染拡大の影響で参拝客が少ない時期を選び、今年9月に開始しました。
工事期間中は足場やシートで覆われ金閣が見えなくなりましたが、代わりに大型写真パネルが境内に設置されていました。
「サンテレビジョン」が建設を進めてきた JR神戸駅前の新社屋 (神戸市中央区東川崎町1)が完成し、24日に記念式典が開かれています。
阪神・淡路大震災を教訓にした災害に強い放送局づくりなどをコンセプトにした建物で、来年6月にポートアイランドの神戸国際交流会館内にある現本社から完全移転し、業務を開始する予定です。
建物名は「神戸駅前JUSTスクエア」で、地上12階、延べ床面積約1万3500平方メートル。「サンテレビ」と「ホテルジュラク」が区分所有し、「サンテレビ」は1~4階に入ります。「ホテル」部門は1階と5~12階の256室で、来年4月に開業する予定です。
竣工式には、同社の他、工事やホテルの関係者らも参加。神事の後には内覧会があり、ナレーションを録音する「アナブース」や大きなスタジオ、神戸港を見渡せるホテル最上階の客室などが披露されました。
世界遺産登録から10周年を迎えるのを前に 「中尊寺金色堂」の保存修理工事が完了 し、記念の法要が営まれました。
「中尊寺金色堂」は経年劣化や震災の影響で漆や金箔が剥がれているところや亀裂が多くあり、今年6月中旬から修理工事が行われていました。
15日は工事が完了し輝きを増した金色堂で<奥山元照>貫首ら10人の僧侶がお経をあげ、来年の平穏無事を祈りました。
この後も、「中尊寺」は来年の世界遺産登録10周年に向け、金色堂周辺のコンクリートの壁を塗り直すなど整備を進めていく予定です。
京都市東山区の清水寺で約4年前から進められてきた国宝・本堂の屋根と舞台の修理が終わり、3日午前、本尊の十一面千手観音に報告する法要が営まれています。
「清水寺」では2008年から重要文化財・奥の院など九つの堂塔を半解体する大修理をしており、本堂の作業は2017年1月に始まりました。
東西45メートル、南北37メートルある屋根を半世紀ぶりにふき替え、75センチだった檜皮の厚さを江戸中期の文書に基づいて96センチにしています。舞台はヒノキの床板166枚を新調しました。大修理は2021年3月にすべて終わる予定です。
神戸・三宮再整備の核となる高層ツインタワーの1期ビル(2026年度ごろ完成予定)について、施行主体の再開発会社が、ビルの保留床取得やテナント誘致、工事などを担う事業者の優先交渉権者として、 三菱地所や大林組など計4社の企業グループ を、5日に選定しています。新型コロナウイルスの状況も踏まえ、具体的な設計などを進めます。
同ビルは民間主導事業で、総事業費は概算で1千億円。うち520億円を市が負担します。3月の都市計画決定を受け、施行主体の「雲井通5丁目再開発会社」が事業者を公募していました。再開発会社は、20年度中の市の事業認可を目指し、22年度以降に着工する予定です。
企業グループはほかに、三菱倉庫、神鋼不動産。大林組以外の3社は、別の2社と共に2018年9月、世界的建築家の坂茂氏がデザインを手掛けるツインタワービルを提案し、事業協力者にも選ばれています。
今回の企業グループの提案には、ホテルやオフィス整備に向け、地権者に取得権利がある床以外の「保留床」を取得することなどが盛り込まれました。
同ビルは高さ約165メートル、延べ約10万平方メートル。低層部には、西日本最大級の中・長距離バスターミナルが整備されるほか、中層部にはホール(劇場)や図書館などが入ります。タワー部はホテルやオフィスを予定しています。
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