「六甲山サイレンスリゾート」
デザイン・クリエイティブセンター神戸(神戸市中央区小野浜町1-4)で、イタリアデザイン界を代表する建築家である<ミケーレ・デ・ルッキ>の展覧会「EARTH STATIONS by AMDL CIRCLE ミケーレ・デ・ルッキと未来を共有する建築」が、2022年7月16日(土)~2022年8月7日(日)11:00~19:00(月曜日休館)に開催されます。
彼が主宰する建築スタジオAMDL CIRCLEによるリサーチプロジェクト「EARTH STATIONS」を中心に、「六甲山サイレンスリゾート」やその他プロジェクトにつながる建築家の思想を模型や映像で紹介しているほか、<ミケーレデ・ルッキ>氏がデザインした家具や照明などのプロダクトも展示され、観覧料・無料として開催されます。
<ミケーレ・デ・ルッキ>は、1980年代にデザインムーブメントを巻き起こしたデザイナー集団「Memphis(メンフィス)」の主要メンバーとして活動。イタリア国内外にて住宅・産業施設・オフィス・文化施設などの建築プロジェクトや、ミュージアムのプランニングなどを手掛け、建築・デザインの分野において常に第一線で活躍し続けています。
日本国内では、「ジンズ(JINS)デザインプロジェクト」でのコラボレーションや白井屋ホテル(群馬県)のスペシャルルームを手掛けました。
現在は、神戸のランドマークであった旧六甲山ホテルを「六甲山サイレンスリゾート」として再生する5年間のプロジェクトを主導しています。
5月31日、国の重要文化財「旧奈良監獄」(奈良市)を活用したホテルの開業を目指す星野リゾート(長野県軽井沢町)は<仲川げん奈良市長>らと共に旧奈良監獄で記者会見を行ないました。
ホテルのコンセプトについて「ラグジュアリーな方向に振っていく」と高級志向な仕様にすることを明らかにしています。
星野リゾートによりますと、複数の独居房をまとめて一つの客室とする設計で、2024年夏の開業を目指しています。整備計画の詳細は述べられていませんが、「重要文化財を活用し、その収益で維持、保存していく。日本の観光にとっても大事な新しい取り組みになる」としています。
新館1階のイメージ図(画像:エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング)
「神戸阪急」が、総額約約80億円を投じて「全面改装」を、2023年秋頃の改装終了を目指しています。全館改装は、「そごう神戸店」当時の2002年以来、約20年ぶりとなります。
三宮周辺では、JR西日本の「三ノ宮駅新ビル」や神戸市の再整備事業が予定されており、その動きにも合わせて「都市型百貨店」らしさを前面に打ち出し改装を進めるようです。
新館1階のフラワーロード沿いには新たに「セリーヌ」など四つの高級ファッションブランドが6、7月、順次オープンします。
新館1階を約800平方メートル増床し、路面の「インターナショナルブティックス」として展開します。4ブランドと開店日は、「バレンシアガ」、「ロエベ」が6月22日、「ボッテガ・ヴェネタ」が7月7日、「セリーヌ」が7月9日となっています。
4ブランドとも、2019年10月開業の「神戸阪急」では初出店。「セリーヌ」以外は、前身の「そごう神戸店」当時を含め初出店となります。
婚礼大手の「テイクアンドギヴ・ニーズ」(東京)は、神戸・三宮再整備の中核となる高層ツインタワーの1期ビル(神戸市中央区雲井通5)に、2027年度中にホテルをオープンすると発表しています。最も高価な部屋は1泊20万円を想定。地上150メートルを超えるビルの最上階にプールを設けるなど、高級ホテル開業を目指しています。
「EVOL HOTEL KOBE」(エヴォルホテル コウベ、仮称)で、地下2階、地上32階建てのビルのうち24階以上を使って開業します。独創的で高品質・高価格帯の「ブティックホテル」としてアピール。60~70室をそろえ、客室単価は3万~20万円となるようです。最上階には幅30メートルのプールを設置。テラス付きレストランやジム、チャペルなども備える計画です。
「テイクアンドギヴ・ニーズ」は、ホテル事業には2016年に参入し、現在、東京に2件、さらに2023年と2027年にも都内に1件ずつを開業予定。兵庫県内へは初進出となります。「EVOL」は新ブランドで、「トレンドの最先端にいる富裕層」をターゲットとしています。
ツインタワーは、神戸市が主導する再開発会社などが同市中央区雲井通5、6丁目に建設予定。地上部には西日本最大級のバスターミナルが入ります。先行して5丁目の1期ビルが2027年12月の完成予定です。
超高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」の開業が、2023年4月に決定しています。
東急歌舞伎町タワーは、2019年8月に着工。新宿・歌舞伎町の「新宿TOKYU MILANO」(新宿ミラノ座)跡地で建設が進んでいます。高さは約225m、地上48階・地下5階、延床面積は約8万7000平方メートルです。地下1階から地下4階まではライブホール、地上1階から5階まではラウンジや店舗など、6階から8階までは客席数約900を備えた劇場、9階から10階までは約8スクリーンを擁する映画館、18階から47階まではホテルがそれぞれ入ります。竣工は2023年1月11日となっています。
建築デザインは「水」を外観モチーフに「噴水」としてイメージしています。これは歌舞伎町エリアにかつて川が流れていたことや、現在でも歌舞伎町弁財天が水を司る女神として祀られているためです。「水」を同エリアの根源的な要素と捉え、根底に流れる水のエネルギーが噴水のように天に伸びる姿や、水の持つ純粋さ、常に変化する柔軟さ、透明な水と白い水飛沫が多層に重なり合う優雅な姿を表現しているとか。
周辺では、「東急歌舞伎町タワー」とともに歌舞伎町一丁目地区開発計画も進行中です。空港連絡バスの乗降場整備や、西武新宿駅前通りのリニューアルなどを実施するとともに、隣接するシネシティ広場を中心とした公共空間と一体で再開発を行い、回遊性向上やにぎわいの創出に寄与するとしています。
建築家故<黒川紀章>の代表作の一つ「中銀カプセルタワービル」(東京・銀座)の解体が、年内完工を目指し4月12日に始まりました。
建物の老朽化が進み、竣工から50年を経て歴史的な建築物が姿を消します。取り外されたカプセルは今後、国内外の美術館や宿泊施設での活用が検討されているようです。
ビルは地上13階建ての集合住宅で、1972年4月に完成。140個のカプセルから成り、各カプセルが独立した住居となっています。カプセルの交換で老朽化を防げるとされ、新陳代謝を意味する建築運動「メタボリズム(新陳代謝)」の代表的な作品でした。ただ、費用が掛かることなどから、実際には一度も交換されませんでした。
2007年に1度解体が決まりましたが、リーマン・ショックの影響で白紙になりました。ビルの保存を希望する所有者らが部屋の購入を進めたものの、昨年3月、ビル敷地の売却が決まっています。
30日、JR西日本が2023年度の着工を予定、2029年度に開業を目指す「三ノ宮駅新ビル」について、完成イメージ図を公表しています。外観は白色を基調にして曲線を多く取り入れた意匠で、神戸の玄関口に新たなランドマークが誕生することが期待されます。総事業費は約500億円になる見込みといいます。
「三ノ宮駅新ビル」は、地上32階、地下2階の高さ約160メートル、延べ床面積約10万平方メートル。神戸市が三宮駅南東側に計画している再開発ビルとともに、高さ、面積とも兵庫県内最大規模となります。神戸市が進める歩行者優先の駅前空間「三宮クロススクエア」の計画と一体的に整備し、にぎわいの創出につなげるとともに、三宮に乗り入れる鉄道6路線の乗り換えをしやすくします。
「三ノ宮駅新ビル」の地下1階~地上10階は商業施設(約1万9千平方メートル)が入り、神戸の地場産業や多様な食文化を発信できるようにする。12~17階はオフィス(約6千平方メートル)で、医療産業都市に関わる研究成果の情報発信や、市民の健康増進につながる体験スペースを設ける方向です。
同ビル3階と隣接の商業ビル「ミント神戸」をつなぐ屋外デッキ(約2500平方メートル)を整備し、待合空間として利用できるように計画されます。18~30階はホテル(客室数約250室)とし、眺望の良い31階にはレストランが入ります。
22日、インターネット通販大手のアマゾンジャパン(東京)は尼崎市東海岸町に、同社として西日本最大、兵庫県への進出は初めてとなる物流拠点を新設したと発表しています。
名称は「アマゾン尼崎フルフィルメントセンター(FC)」で、3月2日に稼働を始めています。日用品や書籍、文房具、パソコンの周辺機器など、ネット通販の利用者に届ける商品を保管します。
(FC)の建物は地上4階建てで、商品保管容量は約3万立方メートル、延べ床面積は約10万平方メートル。規模は東京ドーム2個分以上で商品の保管や棚出し、梱包など出入荷を担う2千人以上が雇用されます。
同社の物流拠点は全国に20カ所以上あり、今回は、数年内に全線が開通するとみられる新名神高速道路にアクセスしやすい阪神高速湾岸線に近い立地が決め手になったといいます。
阪神電気鉄道と阪急電気鉄道が2014(平成26)年から進めてきました「梅田1丁目1番地計画」の2期工事部分が完成し、大阪駅前にツインタワーの全貌が間もなくお目見えします。
市道の上空を活用し、大阪神ビルディング(1963年完工)と新阪急ビル(1962年完工)を建て替える同計画。全体を2期に分け、2014(平成26)年から工事を進めてきました。2018(平成30)年には1期工事(新阪急ビルと大阪神ビルディング東側)が完成し、阪神梅田本店が部分開業しています。
2期では大阪神ビルディング西側部分に高層オフィスビルを建設。全体が完成したことで、地下3階、地上38階、高さ190メートル、敷地面積約1万2200平方メートル、延べ床面積約26万平方メートルの巨大複合施設となりました。施設は百貨店ゾーン、オフィスゾーン、大小2つのホールからなるカンファレンスゾーン、屋上広場で構成されています。オフィスゾーンの入居テナントには、ダイキン工業、東洋紡、エイチ・ツー・オー・リテイリングなどが決定しています。
オフィスゾーンには、入居企業が使える専用のサポートフロア「WELLCO(ウェルコ)」を設置し、栄養士が監修した料理が食べられるカフェや、ミーティングに使えるラウンジ、フィットネスジムなどを提供します。低層階の屋上には木々を植えて憩いの場を設けるなど、オフィスワーカーの健康増進を図ります。地下道や歩道の拡幅整備、歩道橋の美装化や耐震性の向上など周辺整備にも取り組んでいます。オフィスゾーンが3月に開業するのを待ち、「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」(大阪市北区梅田1)としての全面開業を予定しています。
地下食品売り場の一部で工事が続く阪神梅田本店も、4月6日にグランドオープンすることが決まっています。全面開業に伴い、4月1日には阪急うめだ本店が入る梅田阪急ビル(角田町)を「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」に改称し、近接する両ビルを「大阪梅田ツインタワーズ」と総称することになります。
2019年12月に営業を休止してい老舗ホテル「舞子ホテル」(神戸市垂水区)を所有する山陽電気鉄道(本社:神戸市長田区)は7日、同ホテルの土地・建物を、購入者や売却額は非公表として売却すると発表しています。
「舞子ホテル」は、もとは大正の海運王<日下部久太郎>が、海外からの賓客を迎える宿泊・接待所として1919(大正8)年ごろに建設しました。白れんが造りの洋館、入母屋屋根と書院造りの和館で構成され、1942年(昭和17年)に「舞子ホテル」として営業を開始。1963年、山陽電気鉄道の子会社が営業を引き継ぎました。
戦後、GHQに接収されてアメリカ軍将校用宿舎として使用されています。阪神・淡路大震災で洋館の煙突が折れ大広間棟の屋根瓦が全損するなどの危機を乗り越え現在まで開業当時の構成を維持しています。
明石海峡と淡路島を望む立地から華やかな社交場として歴史を刻み、結婚式場やレストランとしても人気でした。山陽電気鉄道によりますと、目の前に高層のマンションができて眺望が失われたことや、婚礼の多様化などを背景に利用が減少。近年は債務超過に陥り、営業を休止していました。
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