7日、日本真珠輸出組合(神戸市中央区)と東京建物(東京)は、昨年3月末に閉鎖しました「日本真珠会館」(神戸市中央区)について、跡地に事務所や共同住宅などを備えた複合ビルを建設すると発表しています。
昨年11月から建物の解体工事に着手しており、2026年6月ごろの完成を目指します。同会館に入り、真珠の歴史や魅力を伝えてきた「神戸パールミュージアム」(休館中)は、新しいビルで再オープンする予定になりそうです。
同会館は1952(昭和27)年、真珠の検査や取引をする拠点として、兵庫県などが整備した。県営繕課の<光安義光>氏が設計し、神戸を象徴するモダニズム建築として評価されていました。2005年には国の登録有形文化財に指定されています。
会館を所有する日本真珠輸出組合は2014年、老朽化が進んだため建て替えを決定。その後は計画が具体化せず、改修保存の可能性も含めて再協議していましたが、継続使用は難しいとして昨年に閉鎖していました。
新ビルは地上13階、地下1階建て。同組合が1、2階部分の約700平方メートルに新たな「日本真珠会館」やミュージアム、入札会場などを設けます。他の部分は分譲マンション(53戸)などとなるようです。