2018年に国登録有形文化財に指定されています「旧岡方俱楽部」(神戸市兵庫区本町2)が、3月20~24日、今春に予定される改修工事を前に一般公開されます。
江戸時代に北前船、尾州廻船など瀬戸内海運で栄えた兵庫津です。大阪奉行所が兵庫津を三分割した行政区分の名称が岡方。その岡方は海運、陸運で繁栄しました。江戸時代の繁栄時に商人の社交場として「岡方惣会所」ができ、その跡地に新たな社交場として1927年(昭和2年)に建てられたのが現存している「岡方倶楽部の建物」です。
神戸市が所有・管理しており、「よみがえる兵庫津連絡協議会」などが期間中、講演会などを実施。昭和初期の洋風建築で、戦災や震災をくぐり抜け、間もなく築100年となる建物の改修前の姿が見納めとなります。
この建物は、「(仮称)神戸市歴史公文書館」として整備を進めていることが神戸市から公表されており、完成予定は2025年10月となっています。