昨日は、赤色の花弁の 「カンツバキ」 をアップしましたが、奇しくも白色の花弁の<ツバキ>として、【タイワンツバキ(台湾椿)】を見つけました。
残念ながらしぼんだ花弁で落花寸前の姿ですが、きれいに5裂した果実も合わせて撮影ができたのが、幸いでした。
ツバキ科ゴルドニア(タイワンツバキ)属の常緑高木、台湾・中国南部・ベトナムなどに分布していて、樹高15メートルほどに成長します。
この果実の中には、翼をもつ種子が詰まっていて、ツバキ科として翼がある種子は珍しい形態です。
10月~2月頃が開花時期、花径8~10センチと大きなだけに、きれいな花姿を観察できなくて、残念な気持ちで立ち去りました。
2013年1月31日から【ノキシノブ(軒忍)】の成長観察記録を、毎月続けておりました。
昨年8月31日以来の報告になりますが、3年目の節目ということで現状報告です。
9月以降3本ほど枯れ、今も1本黄色く枯れる前兆が見えている葉があります。
葉の裏に出来る<胞子嚢>もたくさんできてきていますので、気温が穏やかになりますと、<胞子>の受け皿として、もう一回り大きな鉢に植え替えようかなと考えています。
この【ノキシノブ】、樹木上で育つ 着生植物 としてどのように<根>を張るのかわからないままでの手探りの栽培、今のところ順調に育っているようです。
この時期、艶のある赤色の実がよく目立つ【アオキ(青木)】です。
【アオキ】の名前の由来は、葉も枝(茎)も青いところから名づけられています。
ミズキ(ガリア)科アオキ属の常緑低木で樹高2メートルほどが一般的ですが、赤い実がたわわに実っていたこの【アオキ】は、優に3メートルは超えていました。
花は3月~5月頃に 紅褐色 のまたは緑色の4弁花を咲かせ、秋頃から熟して楕円形の長さ2センチばかりの赤色(品種によっては白色・黄色)の液果を実らせます。
生薬の材料として使われ、胃腸薬『陀羅尼助』は、浄瑠璃の『義経千本桜』(1747年:延享4年初演)に腹痛を起こした若君のために『陀羅尼助』を買いに行く場面があり、すでに延享年間(吉宗~家重)に一般的であったことが分かります。
某マンションの植え込みのなかに、冬芽の【ヒュウガミズキ(日向水木)】を見つけました。
マンサク科トサミズキ属の落葉低木で冬は落葉し、春咲きに黄色い花を下垂させて咲かせ、その後に葉が出てきますが、葉は柔らかな印象で新芽は赤くてきれいです。
「ヒュウガミズキ」の名前の由来は、京都北部の丹波地方で自生していることから、その地域の所領だった<明智日向守光秀>に因んだという説と、小高木の「トサミズキ」に対して小さいので「ヒメミズキ」と呼ばれていたのが訛り、「ヒュウガミズキ」になったとの説があります。
まだ花の写真はアップできていないだけに、マンションの場所は覚えましたので、うまく春先に観察ができる機会があればいいなと、冬芽を眺めておりました。
初夏に淡紅色の5弁花、もしくは 「シロシモツケ(白下野)」 と呼ばれる白色の<集合花>を咲かせる【シモツケ(下野)】です。
バラ科シモツケ属の落葉低木で、秋から冬にかけての紅葉もきれいですが、以前にアップした同じ仲間の 「ユキヤナギ(雪柳)」 と同様に、二度咲きでしょうか、紅葉した葉の状態で少しばかりの花を開花させていました。
<集合花>としての塊としてはわずかな花数ですが、寒い時期に咲き誇る姿に、植物の力強さを感じずにはおれません。
【シモツケ】という和名は、「下野国」(現在の栃木県)で初めて発見されたことに由来していますが、属としては北半球に約100種が分布しています。
一般的には春から夏が開花時期ですが、温暖化の影響を受けているのでしょうか、この時期でも小さな花を咲かせている【ツタバウンラン(蔦葉海蘭)】です。
「ラン」と名がついていますがラン科ではなく、オオバコ科ツタバウンラン属の草花で、原産地は地中海沿岸、大正時代に観賞用として導入されましたが、いまでは逸脱して野生化、住宅地の石垣などで繁殖しています。
茎は糸状で地上を這い、分岐して節から不定根を出し、長さ10~40センチほどの葉を茂らせます。
花冠は白色~薄青紫色で、暗褐色の筋があり長さ7~9ミリ、上下2唇に別れて、上唇はさらに2裂で直立した姿をしています。
駅までの通勤時に通ります 病院の花壇 に咲く、白い花が目に留まりました。
この寒い時期での開花ですので何だろうと近寄りますと、鋸葉の葉の形や花姿から、どうやらツリフネソウ科ツリフネソウ属の 【インパチェンス】 だと同定しました。
日本では春に種を蒔いて、夏から秋にかけて開花する花ですが、日本の気候に合わせた改良品種が出ているかもしれず、品種名までの同定はできていません。
花は3枚の<萼片>と3枚の花弁から成り立ち、写真のような「一重咲き」や「八重咲き」もあり、色も多彩です。
一代交配種(F1)は、1964(昭和39)年にオランダで育種され、「インプシリーズ」の名で販売されたのが最初で、夏の花壇を飾る定番として人気のある花です。
蕾のときは上を向いていますが、長さ5センチばかりの真っ赤な花弁を下向きに開花させる姿から、【ウナズキヒメフヨウ(頷き姫芙蓉)】と名付けられています。
アオイ科ヒメフヨウ属の常緑低木、原産地はメキシコ~コロンビアに分布しています。
基本的な花弁の色は赤色ですが、桃色・橙色・白等の園芸品種が育成されています。
上を向いていた蕾が順次下を向いて開花する様が「頷いている」ように見え、「フヨウ(芙蓉)」よりも花が小さいのが名称の由来ですが、別名「タイリンヒメフヨウ(大輪姫芙蓉)」と呼ばれ、英名では「スリーピング・ハイビスカス」です。
化粧パフに似た、 真っ赤な半円球の花 を咲かせる【オオベニゴウカン(大紅合歓)】の蕾が、わずかに開花しかけていました。
糸状に飛び出している赤い部分は<雄しべ>で、花弁は中心付近にありますが目立たなく、英名では「レッド・パウダーパフ」で、誰でも見た目の印象は同じようです。
マメ科ネムノキ亜科ベニゴウカン属の常緑低木で、樹高2~3メトルほどに成長、葉は鳥の羽のように左右に小葉が並んで1枚の葉が構成される<羽状複葉>で、互生してつきます。
上品な白色の<水仙>の【ガリル】ですが、多年草として咲いている花茎が 少ない年 もあるのですが、今年はきれいに咲き並んでいました。
「ニホンズイセン」 や 「グランドソレール」 と同様に、「房咲き水仙」の仲間です。
<水仙>はヒガンバナ科スイセン属に分類され、ヒガンバナ科の植物の特徴として、有毒成分である<リコリン>や<タゼチン>などを含んでいます。
きれいな花姿ですが全草が毒草で、特に鱗茎に多く含まれ、花が咲いていないときには葉が「ニラ」や「ノビル」に似ていますので間違えやすく、毎年厚生労働省から数件の事故が報告されています。
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