ファルコン植物記(1841)<アネモネ>(6)
2月
23日
ギリシア神話では女神<アフロディーテ>の涙から生まれたとされ、ローマ神話では風の神<ユピテル>に愛された少女の生まれ変わりだとされています。
また、西風の神<ゼフィール>が、春の女神<クロリス>に仕える少女<アネモネ>に恋をするのですが、<クロリス>は自分が愛されていると思い込み、<アネモネ>だとわかったときに、彼女を追放してしまいます。
かわいそうに思った<ゼフィール>は、少女を花の姿に変え、イギリスではこの伝説にちなみ「ゼフィールの花」と呼ばれています。
キリスト処刑の日の夕方、カルヴァリの丘に映えていた<アネモネ>に、イエスの血がしたたり落ち、それ以来<アネモネ>の花は赤くなったとされています。