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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(131)『風葬』桜木柴乃(文春文庫)

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著者の作品としては、 『ホテルロイヤル』 ・ 『星々たち』 と読み、気になる作家の一人として、本書を手に取りました。

遺体を風にさらし風化させる葬制が「風葬」ですが、一読して、タイトルと内容が素直に結びつきませんでした。

冒頭、新しく赴任した中学校の入学式に欠席した生徒<佐々木彩子>の家を訪問する担任の描写から始まりますが、のちの伏線として教師名が明かされてはいません。

書道教室をいとなんでいる<篠塚夏記>は、認知症の傾向がある母<春江>がつぶやく「ルイカミサキ」という地名が気になり、自分の出生と関連しているのではないかと感じとります。ある日新聞の短歌欄で「涙香岬」という言葉を見つけ、作者<沢井徳一>に連絡を取ります。

<徳一>は、快く<夏記>を現地に案内しますが、<夏記>に、<彩子>の面影をみいだします。<徳一>こそが、入学式当日に家庭訪問をした教師でした。

ソ連の拿捕事件、ソ連マフィアとの絡み、港町の遊郭など、北海道ならではの社会背景と昭和の時代背景を含ませながら、登場するそれぞれの親子関係が複雑に絡ませた秀逸な物語でした。
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今年の読書(130)『馬喰町妖獣殺人事件』風野真知雄(文春文庫)

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南町奉行の、根岸肥前守>を主人公とする「耳袋秘帖」の殺人シリーズも、第一巻の 『赤鬼奉行根岸肥前』 から始まり、本書で第16弾目になります。

訴訟で江戸にやってくる者たちが泊まる(公事館)がひしめく日本橋馬喰町を舞台としています。

<根岸>が評定を始めると、なんと白洲の場にて、訴訟の代理人である公事師が突然獣に食いつかれたような傷を残し死んでしまいます。

馬喰町には、妖獣「マミ」が出たという話をはじめ短期間の間に「七不思議」が流布、<根岸>は、何か隠されたウラがあると睨み、部下の<坂巻>と同心の<栗田>に噂の元を調べさせます。

大泥棒「暁星右衛門」に絡む悪だくみを未然に防ぐ<根岸>ですが、文末に人情家らしく<おたえ>に対する処遇が、心温まりました。
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今年の読書(129)『Sの継承(下)』堂場瞬一(中公文庫)

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毒ガスを使用した、クーデターは未遂のまま終わりましたが、毒ガス背造者の<松島>は、その後塾を経営、教え子の<天野>にクーデターの思想を受け継がせます。

<天野>は、<国重>が考えていた日本の国体として、議員を総辞職させ、官僚主体の国家にすべく、SNSを駆使して実際に毒ガスを発生させ、捜査一課特殊犯の刑事<峰脇>たちを翻弄させていきます。

50年前に企てられたクーデタ-が、現在に甦り、<峰脇>の過去ともリンクしながら、事件は終結に向かいます。
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今年の読書(128)『Sの継承(上)』堂場瞬一(中公文庫)

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群馬県前橋市で、異臭騒ぎが起こり、50人を超える被害者が発生。原因を確かめる中で、ガスを発せさせたと思しき魔法瓶が置かれた場所の廃屋の化学工場の跡地から50年前の白骨死体が発見されます。

場面は、昭和30年代初頭、安保後の高度成長期に替わり、現状の国体に憂いを持つ満州からの引揚者<国重>が主催するクーデター団体<七の会>の流れに変わり、サンドウスルメンバーの<松島>は、毒ガス開発に力を注ぐとともに、クーデター決行に強い意欲をもっていました。

主宰者の<国重>は、<松島>の行動を危惧して、毒ガスを隠す裏工作を行い、クーデターを中止へと導きます。
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今年の読書(127)『海と月の迷路(下)』大沢在昌(講談社文庫)

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閉鎖的な住民からの情報に期待できない中、<荒巻>は、ある炭鉱夫から、事件は、満月の夜に起こり、髪の毛が切られていなかったかと問われます。
この炭鉱夫は、元東京の刑事で、犯人を長年追い求めていました。<荒巻>がかくにんしますと、確かに少女の髪の毛が切られてていたことを、事故の処理をした看護婦から聞き出し、8年前にも似た事件があったことを調べ出します。

先輩駐在員<岩本>の冷たい眼差しのなか、事件当時に島に住んでいた住民情報を集めながら、<荒巻>の奮闘が続きます。

昭和34年を背景として、一企業に癒着した社会に臨んでいく若き巡査の執念が光り、読み応えのある骨太の (上) ・ (下) 巻の構成でした。
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今年の読書(126)『海と月の迷路(上)』大沢在昌(講談社文庫)

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背k師遺産にもなりました通称「軍艦島」を舞台にしています。「軍艦島」を舞台にした小説は、<恩田陸>の 『pazzle パズル』 や<貴志祐介の 『ダークゾーン』 などがあり、高密度な「軍艦島」の廃墟をうまく利用していました。

ある料亭で、一人の警察官<荒巻>の退職祝いが行われていましたが、彼が若い頃に出向いた軍艦島での駐在員としての話しが語られていきます。

閉鎖的な島には、5千人の居住者が住んでいて、役職や所属に応じて、それなりに住み分けが行われていました。

ある日、中学2年の少女の水死体が発見され、<荒巻>は少女の事故死に疑いを持ち、独自に調査を進めますが、先輩の巡査長は、単なる事故死で処理しようと相手にしてくれません。
閉鎖的な階級社会の中で、捜査は、遅々と進みません。
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今年の読書(125)『尾根を渡る風』笹本稜平(講談社文庫)

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警視庁捜査一課の敏腕刑事だった<江波淳史>警部補は、取り調べ中に容疑者が自殺したことにより、青海警察署の水根駐在所へと左遷されてきます。奥多摩での駐在所生活を描いたのが、第一作目の 『駐在刑事』 でした。

奥多摩で、旅館の跡取り息子<孝夫>や図書館の司書<遼子>との交際を通じて、穏やかな環境で、自分自身を取り戻していました。

そんな折、御膳山でいなくなったペットの犬の探索中、何者かが仕掛けた罠を発見。隣県では、殺人事件が発生しており、怪しい人物も目撃されており<江波>は、相棒犬<プール>と調査に乗り出します。

今年は、「山ガール」を主題にした<湊かなえ>の 『山女日記』 を読みましたが、
著者には、『未踏峰』 や 『偽りの血』 など骨太の山岳小説の素地があるだけに、山の描写は、安心して読めます。

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今年の読書(124)『新宿魔族殺人事件』風野真知雄(文春文庫)

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南町奉行<根岸肥前守>を主人公とする<耳袋秘話>シリーズとして、 『両国大相撲殺人事件』 に次ぐ、第七弾目が本書です。

<根岸>と仲のいい芸者<力丸>がやくざの<千蔵>の相手をしているときに、同じやくざの<岩吉>が殺される場面をみてしまいます。宿場町内藤新宿では、やくざの抗争がはげしく、その関連かと思われましたが、その後、老人の<昌三>や蕎麦屋の<万作>が同じ手口で殺されてしまいます。

<根岸?は、家来の<坂巻>を使い、15年前に伊豆山中で起こった一家5人殺しの事件とを関連づけていきます。隠し金山を守ってきた「風魔一族」の生き残り姉弟の悲しみ溢れる仇討事件を解決していきます。

巻末には、<根岸>の佐渡金山の佐渡奉行時代のエピソードを綴った短篇が収録されており、<根岸>の名采配が楽しめました。
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今年の読書(123)『時限病棟』知念実希人(実業之日本社文庫)

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今年の読書(123)『時限病棟...
医師である著者らしく、天才女医<天久鷹央>を主人公とした、<天久鷹央の事件カルテ>シリーズがあり、 『幻影の手術室』 を読みましたが、ミステリーとしては内容が軽く評価は低めでした。

今回も帯に書かれた「究極のどんでん返し!」のキャッチフレーズが気になり手にしてみました。

臓器移植の違法行為で廃院になった病院で、「脱出ゲーム作家でもあるいしが、転落死するじこがあり、自殺か事故か不明のままに終わっていました。その病院に医師と関係する5人尾男女が監禁されている場面から物語ははじまります。

監禁者からのメッセージを、6時間内に解いていかないと爆発で死んでしまう状況の中、病院内での密室のサスペンスの開始です。

エンディングの終り方が、少々期待外れでした。やはりこの作家は2冊しか読んでいませんが、わたしには楽しめないようです。
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今年の読書(122)『両国大相撲殺人事件』風野真知雄(文春文庫)

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今年の読書(122)『両国大相...
見ま美馬c時奉行<根岸肥前守>を主人公とする<耳袋秘話>の「殺人事件シリーズ」として、 『谷中黒猫殺人事件』 に次ぐ第六弾目が本書です。

江戸時代の有名な力士<雷電>を登場させて、江戸文化の片鱗を垣間見せてくれました。

<雷電>を目の敵にしていた、若手有望力士の<伊佐二>が、<雷電>の得意手を用いて殺されているのがみつかります。裏側では、大名同士のタニマチ問題、浪人の帰藩を願う陰謀が隠されていましたが、家来<坂巻>と同心<栗田>を中心として調べを進める<根岸>でした。

若い頃の<根岸>と<五郎蔵>の短篇がちゅいかされており、見世物小屋の「ろくろくび」にかんして、面白いエピソードも楽しめました。
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