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- 今年の読書(127)『海と月の迷路(下)』大沢在昌(講談社文庫)
閉鎖的な住民からの情報に期待できない中、<荒巻>は、ある炭鉱夫から、事件は、満月の夜に起こり、髪の毛が切られていなかったかと問われます。
この炭鉱夫は、元東京の刑事で、犯人を長年追い求めていました。<荒巻>がかくにんしますと、確かに少女の髪の毛が切られてていたことを、事故の処理をした看護婦から聞き出し、8年前にも似た事件があったことを調べ出します。
先輩駐在員<岩本>の冷たい眼差しのなか、事件当時に島に住んでいた住民情報を集めながら、<荒巻>の奮闘が続きます。
昭和34年を背景として、一企業に癒着した社会に臨んでいく若き巡査の執念が光り、読み応えのある骨太の (上) ・ (下) 巻の構成でした。
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