今年の読書(126)『海と月の迷路(上)』大沢在昌(講談社文庫)
11月
1日
ある料亭で、一人の警察官<荒巻>の退職祝いが行われていましたが、彼が若い頃に出向いた軍艦島での駐在員としての話しが語られていきます。
閉鎖的な島には、5千人の居住者が住んでいて、役職や所属に応じて、それなりに住み分けが行われていました。
ある日、中学2年の少女の水死体が発見され、<荒巻>は少女の事故死に疑いを持ち、独自に調査を進めますが、先輩の巡査長は、単なる事故死で処理しようと相手にしてくれません。
閉鎖的な階級社会の中で、捜査は、遅々と進みません。