脚が一本欠けている、体長6ミリほどの<ハエトリグモ>を見つけました。
クモ目ハエトリグモ科に属するクモ類の総称として<ハエトリグモ>と呼んでいますが、どの種なのか同定できません。
ハエトリグモ科はクモ類の中で最大の種類を抱え、500属5000種が分類されており、系統的には他のクモ類との関係があまりはっきりとはしていません。
<ハエトリグモ>は種類が多いのですが、その外見的な特徴には共通する項目が多く、正面の大きな目立つ2個の目、6本の脚で体を支え、第一脚一対を鎌のように振り広げるしぐさ等の特徴があります。
頭胸部が緑色していますので、すぐに同定できると踏んだのですが、手持ちの資料では分かりませんでした。
体長は4ミリほどしかない小さな昆虫ですが、緑色~藍青色の金属光沢を持つきれいな体色をしてるアシナガバエ科の一種です。
ハエ目(双翅目)アシナガバエ科の一種で、世界的に約240属7000種と多く、日本では約100種が確認されており、特徴のある 「マダラアシナガバエ」 などは分かり易いのですが、いまだ名前が付けられていない種が多数残されています。
「ハエ」と名が付いていますが「アブ」の近縁に近く、小さな昆虫を捕食して食べ、特に「アブラムシ」や「ダニ」などを餌としていますので、農業的には重要な昆虫です。
種類が多い割にはいまだ研究が進んでいない分野だけに、図鑑や資料としても掲載が少ないのですが、一般的にこの<アシナガバエ>に興味を持つ人も少ないのかもしれません。
日当たりのよい草むらなどで、網を張らずに徘徊して餌を捕食する【ササグモ(笹蜘蛛)】が、「ヨモギ」の葉の上にいました。
クモ目ササグモ科ササグモ属の「蜘蛛」で、写真は<メス>の【ササグモ】です。
頭胸部は楕円形で、前部はやや盛り上がり、ササグモの特徴として脚はいずれも細長く、鋭い針状の毛が多数まばらに生えています。
以前には、真横からの 【ササグモ】 を写しましたが、今回は真上からで、頭部の先端に8個(4対)ある単眼のうち、上方を視野とする2個(1対)が確認できます。
先程紹介しました 小さな白い花を咲かせる 「シャク(杓)」 の花に、体長10ミリほどの<ハナバチ>が、飛んできました。
花から蜜と花粉を採集して幼虫の餌とする<蜂>の仲間で、高度に社会生活を発達させた「ミツバチ」を筆頭に、日本には6科33属417種が分類されています。
残念ながら手持ちの資料では、体長5~10ミリ前後の「ヒメハナバチ科」や「コハナバチ科」などの情報は少なく、名称までの同定はできませんでした。
道端に【カノコガ(鹿子蛾)】が、「シオヤアブ」にでも体液を吸い取られたのか、腹部をへこませた状態で横たわっておりました。
チョウ目(鱗翅目)ヒトリガ科カノコガ属の「蛾」で、黒字の翅に透明感のある「鹿の子」模様があるのが、和名の由来です。
翅を広げて止まる 本来の姿 は、およそ「蛾」らしくなく、黒色の体色と黄色の帯で、「蜂」に擬態させ、活動も昼行性で「蜂」に似せ、天敵から身を守っているようです。
幼虫の食草は、「シロツメグサ」・「タンポポ」・「ギシギシ」など、どこにでも生えている野草を好み、繁殖するには都合のよい雑食性で、成虫は花などの密を吸っています。
昆虫たちにとっては、野草という分類など関係なく、空き地や路傍に育っている「ヒメジョオン」はおいしい植物のようで、昨日の 「ベニシジミ」 や 「スカシヒメカメムシ」 ・ 「ホソヒラタアブ」 と、多くの昆虫たちが集まります。
今回は【キマダラセセリ(黄斑挵)】が、口吻を伸ばして食事に訪れていました。
チョウ目(鱗翅目)セセリチョウ科の昆虫で、橙色~茶褐色の斑模様を持ち、雑木林や河川敷が活動範囲で、市街地ではあまり見かけません。
成虫は年2~3回発生、6~9月頃にかけて活動しますが、夏場の7~8月は休眠しているようです。
「ヒメジョオン」の花で、【ベニシジミ(紅小灰蝶)】が吸い蜜をしていました。
チョウ目(鱗翅目)シジミチョウ科ベニシジミ属に分類され、前翅蝶15ミリと小さな蝶ですが、いろいろな模様がつまったきれいな蝶です。
前翅の表は黒褐色の縁どりがあり、赤橙色の地に黒い斑点があります。
後翅は黒褐色で、翅の縁には赤橙色の帯があり、翅の裏側は表の黒褐色の部分が灰色になっています。
年に3~5回の発生を見ますが、典型的な <春型> と <夏型> の違いがあり、写真の【ベニシジミ】は<夏型>で、色合いもやや薄目な感じです。
体長30ミリに近いスマートな黒色の【キオビツチバチ(黄帯土蜂)】が、「フウセントウワタ」の花に、吸い蜜に訪れていました。
ハチ目(膜翅目)ツチバチ科に分類されており、世界中で1000種ほどが確認されています。
黒褐色の翅がたたまれていますと、腹部背側のある黄色の斑紋が見えなくて同定が難しいのですが、<オス>は一本の黄色の帯となりつながり、<メス>は目玉模様に離れて左右に2個あり、また <オス>の触角 は、<メス>に比べてかなり長いです。
土の中にいる「コガネムシ」の幼虫に卵を産みつける寄生蜂で、寄生した幼虫を餌として育ちます。
6月12日にも <フキバッタ>の幼虫(3) を取り上げましたが、体長は12~3ミリでした。
今回は当然同じ<フキバッタ>の幼虫ではありませんが、2週間ほど経ち、体長20ミリほどに成長している幼虫を見つけました。
おそらく第一齢の 体長7ミリほど のときから比べますと、随分と体色も変わり、姿も成虫に近付いてきています。
もう少し待てば、成虫としての姿を見ることができそうで、草むらを観察するのが楽しみです。
自分自身でも驚きますが、暗い夜道でも不思議と 「蛾」 や徘徊する 「アシダカグモ」 が目に入り、昆虫好きとしては、どうしても足が止まります。
暗い中で見ると体長が70ミリを超えており、この時期に「セミ」ではないよなぁ~と近付きましたら、<蛾>でした。
骨太な体格と、翅の中心部に白い斑点が左右にある特徴で、すぐに同定できると思いここニ三日各種の資料と見比べておりますが、諦めました。
翅の紋様が「枯葉」に似せた色と葉脈らしき模様をしていますので、「アケビコノハ」の仲間として、ヤガ科クチバ亜科の<蛾>の一種だと見ています。
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