早朝の散歩中、6時30分ごろに見かけた仲良くしている<ニクバエ>です。
これまで、種々の昆虫の交尾の写真を記録していますが、昼間が多く、時間帯を気にすることはありませんでした。
<ニクバエ>は、ハエ目(双翅目)ニクバエ科に属する「ハエ」の総称で、<ヤドリバエ亜科>と<ニクバエ亜科>の2亜科があり、約100属が分類されています。
ニクバエ科の種のほとんどが灰色時の胸部背側に黒い縦縞があり、イエバエ科の「イエバエ」とよく似ていて紛らわしいのですが、縦縞が<ニクバエ>は3本で、「イエバエ」は4本ですので、よく見れば区別は容易です。
残念ながら腹部の形状・模様等がわからず、種の同定までは至りませんが、体格的に明らかに<メス>のほうが大きく、これはおなかの中で卵を孵し、幼虫を産む体形だと眺めておりました。
日本には2種類の「ミツバチ」が生息していますが、主に養蜂家が飼育している 「セイヨウミツバチ」 は1877(明治10)年に日本に導入され、現在40万群ほどが活躍しています。
一般的な蜂蜜は、ほぼ間違いなく「セイヨウミツバチ」が集めたモノです。
一方、もともと日本に生息していた 「ニホンミツバチ」 は 「セイヨウミツバチ」 に比べて体も小さく、黒っぽい体色です。
散歩中に直径10センチばかりの排水孔に、「ニホンミツバチ」が群れだっているのを見つけました。
家屋の隙間や床下、木のウロなどに巣を作る習性がありますが、この集団も営巣中なのかもしれませんが、生きている排水孔だと水も流れてくるだろうに大丈夫だろうかと、考えてしまいます。
近寄りますとすぐに飛び立ってしまう【ナミアゲハ】ですが、今回はおなかが空いていたのか 「サルビア・ミクロフィラ」 の花にとまり、必至で吸い蜜行為をしていました。
撮影はコンパクトデジカメですが、【ナミアゲハ】の特徴が良くわかるまで近づけ、登場回数も(9)回と多いなかで、嬉しい一枚になりました。
鳥の糞に似せた「若齢幼虫」や緑色した「終齢幼虫」の姿からは想像もできないきれいな翅模様を持っているだけに、【ナミアゲハ(並揚羽)】の名称は、どこでも見かけることから名付けられているとしても、なんともかかわいそうな名称におもえます。
春から秋にかけて草むらなどでホバリングしながら、吸い蜜行為を行っている【ホソヒメヒラタアブ(細姫平田虻)】です。
ハエ目(双翅目)ハナアブ科ヒメヒラタアブ属の小型な「アブ」として、花径20ミリほどしかない 「ヒメジョオン」 の花が大きく見えてしまいますが、体長6~7ミリ程度しかありません。
細長い体型は<オス>で、<メス>は腹部が膨らんであり、端部が尖った体型をしています。
空中停止の技術は優れており、直角等に曲がる飛行技術も素晴らしく、見ていて飽きない動作で楽しませてくれます。
「ヨモギ」の葉先に、休憩中の【スカシヒメカメムシ(透姫縁亀虫)】を見つけました。
カメムシ目(半翅目)ヒメヘリカメムシ科のカメムシで、体長約7ミリほどの比較的小さな昆虫で、名称通り上翅が透明で体色が透けて見えています。
体色はかなりの個体差があり、黒褐色から赤褐色と幅広い色合いが見られます。
食草はイネ科・マメ科・キク科などで、葉や茎から液汁を吸って餌としています。
開帳35ミリほど、シャクガ科エダシャク亜科の「蛾」で、属としては114属198種に渡ります。
どれも良く似た感じの翅模様が多いのですが、本種は淡い黄色地に、頭部を中心として前翅・後翅の真ん中あたりに、同心円状の褐色の斑紋が4個入ります。
【ハグルマエダシャク】は「歯車枝尺蛾」と表記され、写真では分かりずらいのですが、翅の外側寄りにギザギザ模様が入り、これが「歯車」に見えることから命名されています。
幼虫は、モチノキ科の「イヌツゲ」や「アオハダ」、スイカズラ科の「ツクバネウツギ」などを食草として育ちます。
路面をせわしく動きまわる、体長10ミリほどの<ゴミムシ>を見つけました。
コウチュウ目オサムシ亜科オサムシ科の昆虫で、金銅色の金属光沢を持つきれいな体色をしています。
他のオサムシ科の仲間は、「クロツヤヒラタゴミムシ」 や 「オオスナハラゴミムシ」 のように前胸部と腹部の間がくびれて細長い体型をしていますいが、本種はくびれずに丸っこい体型をしています。
「ナズナ」 ・ 「コハコベ」 などの各種の植物の種子を食べたり、「ミミズ」 ・ 「カタツムリ」 などの小動物を餌として、石や落ち葉の下に生息しています。
よく似た形状をもつ種に「マルガタゴミムシ」がいますが、触角の第三節までの色が朱色ではありませんし、脚の色合いも資料とは違いますので、とりあえず<ゴミムシ>としておきます。
翅をニ三回はばたかせるだけで、グライダーのように滑空体制で飛んでいる【ホシミスジ】が、地面近く低空飛行をしながら、道端にとまりました。
この翅を広げた状態から、ふわりと飛び立つ動作は不思議で、見ていて飽きません。
前翅・後翅とも縁の白い線がきれいに見えていますので、 旅路の苦難 の様子も見られず、見ていて安心してしまいます。
真正面からの写真がなく、静かに正面に回り込んだのですが、察知されて飛び立たれてしまいました。
生け垣の「カイヅカイブキ」の葉に、<ヨコバイ(横這)>を見つけました。
細長い体長は8ミリほど、淡い水色の翅の色に頭部の小さな複眼が印象的です。
<ヨコバイ>は、カメムシ目ヨコバイ科に分類される昆虫の総称ですが、人が近付いたりしますと横に歩きすぐ葉の裏などに隠れてしまうので、和名では「横這い」の名が付けられています。
セミ類に近い形で、それを縮小したような姿をしています。
全世界に約20000種が生息しており、日本では学名の付いていない未掲載種を含めて550種ほどが確認されています。
体長10ミリを超す大きな 「ツマグロオオヨコバイ」 などもいますが、ほとんどが数ミリの大きさの小型であり、よく似た種も多く、十分に解明されていない分野です。
雑木林の木陰をヒラヒラと白い帯を目立たせながら飛んでいる【ホタルガ(蛍蛾)】ですが、市街地にも飛来するようです。
チョウ目(鱗翅目)マダラガ科ホタルガ亜科の「蛾」ですが、 「カノコガ」 と同様に昼間に行動しています。
全長35ミリ前後、触角は櫛歯状で小さな頭部は赤色、胴と翅は艶消しの黒色で、前翅の先端近くに斜めに白い帯が入っています。
成虫の出現は6~7月頃と9月頃の年2回発生、幼虫はツバキ科の「ヒサカキ」や「サカキ」、ニシキギ科の「マサキ」などを食べ、黄色と黒色の斑点を持つ毛虫で、毒をもっていますので触れると皮膚がかぶれます。
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