5日の東京外国為替市場で、円相場は反発でした。17時時点では前日の同時点に比べ75銭の円高・ドル安の「1ドル=143円33銭」近辺で推移しています。
米経済指標の下振れを受け米景気の減速懸念が意識されました。米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動きやすくなるとの見方から米金利が低下し、日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが入りました。
円相場の上値は重く、財務省が5日実施しました30年物国債入札は投資家の需要が乏しい「低調」な結果となりました。ただ、その後に長期金利が一段と低下したことで金利急騰への警戒感が和らぎ、円売り・ドル買いが増えています。輸入企業など国内実需筋の円売り・ドル買い観測も相場の上値を抑えています。