11日から12日にかけて、将棋の第37期竜王戦七番勝負第6局が、鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で指され、<藤井聡太竜王>(22)が挑戦者の<佐々木勇気八段>(30)に106手で勝ち4勝2敗で防衛、4連覇を果たしています。
2023年秋に八冠全てを制覇した<藤井聡太>は、今季は6月に
「叡王」を失ったものの、残りのタイトル(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖)を防衛して一年を終えています。この結果で、自身の通算タイトル獲得数(1位は<羽生善治九段>の「99」)を26期(歴代6位)に伸ばし、歴代5位の<谷川浩司十七世名人>(62)の27期に、あと1期と迫まりました。
第5局まで全て先手番を握った側が制していました。本局で先手番の<佐々木勇気八段>は相掛かりから用意の手順に進め、<藤井竜王>も研究済みとばかりに呼応してハイペースで進みました。
1日目の73手目の封じ手(▲8六香)直前に<佐々木勇気八段>が指した71手目、9筋に打った角が悪手で、この一手を境に形勢が<藤井聡太竜王>に傾くと、2日目は<藤井聡太竜王>が万全の態勢で押し切りました。