26日の東京外国為替市場で、円相場は4営業日続伸でした。17時時点では前日の同時点に比べ53銭の円高・ドル安の「1ドル=154円00〜01銭」で推移しています。米国の財政拡大に対する過度な警戒感が和らいだことで25日の米長期金利が低下し、円買い・ドル売りが入りました。<トランプ次期米大統領>の関税強化方針をきっかけに円が伸び悩む場面もありましたが、日本株安が円買い・ドル売りを後押ししています。
<トランプ次期米大統領>が、
財務長官に指名した投資家の<スコット・ベッセント>は、財政規律を重視する姿勢だとの見方が意識され、25日の米長期金利は大きく低下しました。日米の金利差拡大がいったん収まるとみた円買い・ドル売りが入り、円相場を押し上げています。
ただ、<トランプ次期大統領>は中国からのほぼ全ての輸入品に対して追加で(10%)の関税を、無関税協定のカナダやメキシコにも(25%)の関税を課す方針を示しました。米国内のインフレ圧力が強まるとの思惑から円やユーロなど主要通貨に対するドル買いが入り、円相場の重荷となりました。
もっとも、<トランプ次期大統領>の発言を受けた主要通貨に対するドル買いが一服した後は円買いが再び優勢となりました。
26日の日経平均株価が下落し、「低リスク通貨」とされる円に買いが入っています。